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鈴鹿:臼杵ヶ岳

鈴鹿南部、石水渓からウス岩・キネ岩を経て臼杵ヶ岳へ登った。石水渓入口の池山集落付近では第2名神高速道路の橋脚が幾つも建ち並び、どこにいても工事作業の音が聞こえてきた。

登山日
2001年3月3日土曜日
ルート
石水渓-ウス岩・キネ岩-臼杵ヶ岳-安楽峠

ウス岩・キネ岩

池山集落の北側に出来た広い工事道路で石水峡キャンプ場に入るが、キャンプ場の中は相変わらず狭い道だ。東海自然歩道になっている安楽越の道を船石林道の分岐点まで入って自動車を置いた。

写真

分岐で左折して橋を渡り、左右の駐車地のうち、右(西)から南側の尾根へ上がると、カマ跡と良い道がある。次のカマ跡からは水流に沿って進み、最後のカマ跡に着く。ここから道は曖昧になり、テープを頼りに踏み跡を探して登る。急登に筋肉が痛み、時々背後の展望を眺めては休む。しかし、ウス岩・キネ岩のあるピークがなかなか見えない。落ち葉のうえに薄く雪が現れて、風も冷たくなってくる。ようやく頭上が開けると、尾根の一段高いところに目的の岩が見えた。

痩せた尾根を慎重に登って岩の前に到着する。今日のコースでの最高のビューポイントだった。仙ヶ岳や鬼ヶ牙、池山から西へ連なる高速道路の橋脚。霞んでいるのがおしい。ウス岩・キネ岩(写真)は並んだ大きな岩。消えかかっているが「JNR名工山岳部」の落書き。JNRは何の略だったかと怪しむ。非道い連中である。

はっきりした尾根上の踏み跡を西へたどるとマンサクの花が咲いている。写真を撮ろうとするが、花が高いところにあるのでなかなか届かない。さらに進むと今度は南西の展望が広がった。右手に露岩を付けた臼杵ヶ岳。遠くには四方草山や高畑山も見えているようだ。この尾根は急下降しており様子がおかしいので引き返すと、北西へ踏み跡が降りているのを見つけた。

臼杵ヶ岳

鞍部から地形図の650m程のピークへ登ると、右から薄い踏み跡が登ってくる。船石林道とテープにマジック書きされているが地形図の道なのか。西側にはガレ場があり、道から低木のなかを5mも進めば、西に県境稜線の展望が広がる。

低いササ道を緩く登っていくと右から県境稜線の道が合流し、わずかで臼杵ヶ岳山頂に着いた。残念ながら展望はない。低いササに十字路のように踏み跡があるが、安楽峠への道は右折して南西へ下っていく。他のものは獣道なのか。南東へ伸びるものへ入ると奥まで続いており、カモシカ(?)のフンが一面に散らばっていた。

植林帯の中を下降して何度か緩くアップダウンすると、前方に明るいササ原が見えた。これが東海自然歩道のカモシカ高原だろう。道標や案内板、ベンチが置かれている。あとは整備された道を安楽峠へ下るばかり。

峠からは舗装された林道を三重県側へ下る。道は以前より拡幅されており、あちこちで砂防工事が施工されたようだ。自動車は通りやすくなったが、所々にゴミが投棄されている。ひどいことをするものだ。駐車地に戻って単眼鏡で西のピークを見上げると、山頂の右手にウス岩・キネ岩が見えた。薄曇りの空なのがうらめしい。

行程表

9:47安楽越(東海自然歩道)-船石林道の分岐を出発
10:42ウス岩・キネ岩(10:42-11:24)
11:42稜線から右下へ下降開始
11:57650mピーク、船石林道からの踏み跡が合流(11:57-12:05)
12:11県境稜線の道が右から合流
12:14臼杵ヶ岳(12:14-12:23)
12:52東海自然歩道・かもしか高原(12:52-13:02)
13:17安楽峠
14:08出発地へ戻る
(作成 2001.03.04)(改訂/書式等 2012.10.20)