鈴鹿:雲母峰
東海自然歩道から稲森谷へ入って雲母峰を往復した。往路は期せずして馬ノ背尾根にまで達し、帰路は白ハゲと791mピークの間から稲森谷へ降りた。金曜日から土曜日にかけて季節はずれの雪が降り、鈴鹿の山も遅い雪化粧だ。
- 登山日
- 2001年4月1日日曜日
- ルート
- 稲森谷-馬ノ背尾根-雲母峰-稲森谷
往路
湯の山温泉のバス停から東海自然歩道に入る。潜門の滝を過ぎると、日当たりの良いところにはショウジョウバカマが咲いている。
自然歩道が林道終点に出会うところで、右の大堰堤へ降りる。一時期、ここには広い水面が広がっていたが、いまは河原になっている。工事用道路を奥へ入ると、堰堤が二つ並んでいるところで終点になった。左の堰堤の左岸を乗り越えて谷を奥へ入った。

ほどなく赤い鳥獣保護区の標識がある二俣になった。(写真1)左俣は直進、右俣は右へ90度曲がっている。右俣に赤テープを見つけたので、そちらへ入った。
薄い積雪があるので踏み跡が解らないが、どうやら谷のなかに道らしいものは無いようだ。一度、谷が狭くなり、小さなナメ滝をいくつか登る。やがて、谷中の細い倒木にピンク色のテープが着けられているのを見つけた。左上へは岩の転がる斜面が登っている。これを登るような雰囲気だが、その奥にテープの類が見えない。そのまま本流を登ることにした。しかし、谷が狭くなると左にカマ跡を見つけたが、テープは見られなくなった。
そのまま狭い谷をよじ登り、10cm程の積雪がある急斜面を延々と登る。左手の尾根の向こうに雲母峰が見えるが遠い。ようやく尾根に登り着くと、目前に鎌ヶ岳の山頂部が現れて驚く。(写真2)鎌ヶ岳-雲母峰間の東西の尾根に登るつもりだったが、尾根は南北になっている。馬ノ背尾根に乗ったようだ。


20cmほど積雪がある尾根を鎌ヶ岳方向へ歩くと、すぐに雲母峰-鎌ヶ岳間の尾根に合流した。前方には白ハゲのピーク。足元の三岳寺を示す小さな道標は古いけれども未だに健在だ。付近にはマンサクの花が咲いていた。
雲母峰へと尾根を下る。小雪がちらつき始めた。雪上には獣の足跡ばかり。白ハゲを通過して「湯の山温泉(稲森谷)」を示す標識の残骸を見る。ここがエリアマップ(昭文社)に記載されている波線路の下降点だろう。ほどなく、791mピークの巻き道に入る。
巻き道を出て尾根に戻ると青空が広がりだした。雲母峰の登りは一面の残雪だが積雪は多くない。(写真3)南面の日当たりの良い道では、その雪も消えてしまい、アセビの花が咲いている。まもなく山頂に到着した。
帰路
下降点の道標まで戻り、右へ分岐する道へ入った。雪で踏み跡は隠れているが、ササが切り開かれている。道は緩やかに北西へ下る。右下の谷へ降りるのかと迷っていると、北へ張り出した小尾根の西側にも赤テープが見えた。そちらへ行ってみたが、そのテープも途絶えた。仕方なく、岩の転がる斜面を下降するとあっけなく本流へ降りた。「青い山脈HC」の標識が掲げられている。少し下ると鳥獣保護区の看板があり、右岸側にはテープが巻かれて、幹に「キララ」云々と書かれている。エリアマップの波線路はコレのようだ。そうこうしていると、下流をカモシカが横切って行った。
カマ跡を2つ見たが、道はほとんど残っていない。降りれない滝には巻き道があるが、それも崩壊寸前だったりする。適当にルートを選びながら下っていくと、朝の鳥獣保護区の標識のある二俣へ到着した。よく見ると、こちらのルートにもテープがあった。なんだという感じ。すぐに堰堤に着き、自然歩道をバス停へ戻った。
行程表
9:06 | 湯の山温泉バス停 |
9:44 | 林道終点、大堰堤へ |
9:53 | 工事用道路の終点 |
10:00 | 鳥獣保護区の赤標識がある二俣 |
11:13 | 馬の背尾根に登り着く |
12:51 | 雲母峰(12:51-13:02) |
13:38 | 湯の山温泉(稲森谷)への下降道標 |
13:57 | 本流に降りる(青い山脈HCの小標識) |
14:31 | 鳥獣保護区の赤い標識がある二俣に戻る |
14:36 | 堰堤 |
14:44 | 林道終点 |
15:22 | 湯の山温泉バス停 |