鈴鹿:長石谷・菰野富士
長石谷から馬ノ背尾根に登り、白ハゲの崩壊地に達したところで雨に降られて引き返した。時間があったので、帰路、菰野富士へ立ち寄った。
- 登山日
- 2001年9月2日日曜日
- ルート
- 長石谷-馬ノ背尾根-白ハゲの往復
長石谷
朝、目覚めると、どうやら晴れている様子。気象情報は夕方から雨なのだが、久しぶりに長石谷から鎌ヶ岳へ登るつもりで出かけた。



鈴鹿スカイラインの料金所跡に自動車を置いて、湯の山温泉へ向かう自動車道を下る。一の谷茶屋は撤去され、新しい建物の基礎が出来ていた。しかし、なぜか「一の谷茶屋」と書かれた「クリームソーダ スマック」(なつかしい!)の看板は残っている。
さらに下ったところにある民家の手前から三滝川へ降り、狭い鉄橋を渡る。左手の大堰堤が長石谷だ。巻き道をたどって奥へ入る。右上へ長石尾根の道を分けるが、小さな標識には「長石屋根」と書かれていたりする。(私もヤッているに違いない)つぎに現れる堰堤から白砂の河原に降りてしばらく歩くと登山道が現れる。しばらくは高巻き道だが、やがて谷へ降りる。
あとは、右岸、左岸と何度も渡っては上流へと歩く。小さな滝がいくつも現れ、蒼い淵もあってキレイだ。ゆっくりと歩いていたつもりだが、あっという間に「犬星の大滝」の標識が幹に取り付けられているところまでやって来た。ここは十字路であり、右は長石尾根、左は馬ノ背尾根へと踏み跡が登っていく。
カマ跡が残る右岸上の台地は、1995年10月に訪れたときには、立木の間に白砂が広がる不思議な空間だったが、現在は下生えが目立つ。赤テープの巻かれた細い踏み跡が、この台地上を下流へ戻るようにして斜面を登っていく。谷から5分ほどで馬ノ背尾根の道へ合流。さらに登ると鎌ヶ岳の山頂部が眼前に現れる。所々でススキの茂る稜線からは、前方の白ハゲや鎌ヶ岳、御在所岳の展望が広がるが、すでに山頂部は雲の中。とうとう小雨が降り出した。
そして、雲母峰からの尾根に合流し、白ハゲの崩壊地に着いた頃には本降り。前方の岳峠も雲の中に隠れた。どうせズブ濡れなのだが、面倒になってしまい往路を引き返した。
谷へ降りると雨は止んだ。その雨に濡れた谷を歩くのもまた楽しい。帰路もまた、ペースダウン。
菰野富士
さすがに時間を持て余したので、「ひさしぶり」のついでに菰野富士へ立ち寄った。鈴鹿スカイラインを四日市方面に戻り、クマ牧場を通り過ぎたところにある「鳥居道駐車場」に自動車を置く。ここから東海自然歩道に入って小橋を渡る。

「東海自然歩道 大石公園 2.7km」の指導標に従って左折して階段道を登る。つぎの指導標は「菰野富士 展望台 0.8km」。左折して東海自然歩道を離れると、あとは尾根上の一本道。時々現れる小さな石標には「陸軍用地」とある。ゆるくアップダウンを繰り返し、尾根端部の菰野富士・山頂に到着する。所要時間は駐車場から16分。
雲がたれ込めた空の下には、伊勢平野が広がっている。戦後、石油化学コンビナートとなって発展した四日市の第2海軍燃料廠も目前に見えたに違いないだろう。ここに砲台でも築くつもりだったのかと勝手な想像をしながら、ひとときを過ごした。
行程表
9:28 | 鈴鹿スカイライン、料金所跡 |
9:35 | 三滝川の鉄橋を渡る |
10:28 | 「犬星の大滝」標識(10:28-10:51) |
10:55 | 馬ノ背尾根 |
11:27 | 白ハゲの崩壊地(11:27-11:36) |
13:13 | 鈴鹿スカイライン、料金所跡 |
参考
帰宅してから調べてみると、この付近の丘陵地帯は陸軍の演習場であったとのこと。この件については、下記のサイトで紹介されている。
四日市の史跡
該当ページ:千種陸軍演習場跡