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  3. 2001年10月20日

鈴鹿:サクラグチ

今回も「鈴鹿の山ハイキング」が紹介するコースを歩いた。野州川ダムの南にそびえるサクラグチ(918.8m)だ。鈴鹿スカイラインの野州川ダムの堰堤付近から南へ登る尾根に取り付き、789mから東へ続く気持ちよい稜線上をサクラグチへと歩く。サクラグチからはスカイラインの深山橋へ至る尾根を北へ下った。登り、下りともにヤブっぽいところがあり、践み跡も薄い。テープマークもあてに出来ない。

登山日
2001年10月20日土曜日
ルート
野州川ダム堰堤-サクラグチ-深山橋

登り

写真1写真2写真3写真4

野州川ダムの堰堤脇の駐車場へ自動車を停める。少し西の道路脇に短い防護フェンスが立てられており、これの左が登山口だ。

作業道を拾いながら左へ歩くと植林帯に出た。間伐材が捨ておかれた斜面が広がっており、どこにルートを取るべきか迷う。左の尾根沿いに植林境界付近を登ると、シカ避けのフェンスが水平に現れた。その左端から上の尾根へ践み跡が続いているので、尾根沿いに続くフェンスを左に見ながら急斜面を登る。やがて左に植林帯が現れるとフェンスを跨いで、下草の刈られた尾根道を登る。突然、近くで甲高い鳴き声がして、シカが逃げていく。今日はこの鳴き声を何度も聞いた。

左から尾根が合流すると右折するようにして尾根を登る。右手にフェンスが現れるが、どうにもヤブっぽい。「土山町猟区」の標識を過ぎたあたりでフェンスを跨ぐと、すぐに明るい789m地点に着いた。(写真1)南に広がるガレの向こうには能登ヶ峰が逆光に霞んでいる。すでに付近は紅葉が始まっている。ここは良いところだ。

ガレに沿って東へ歩くと、サクラグチへ続く稜線上の道になる。践み跡はないが迷いようもない。二次林の気持ちよい道だ。(写真2)点々と続く赤いプラスチック杭を追いながら、緩やかに続く道を歩いた。

やがて、「土山町猟区」の標識のある800m程のピークに達し、これを下降するとポッカリと開けた鞍部に出た。展望は余りないが、ゆったりとした良いところだ。(写真3)付近をウロウロしていると、またシカが逃げていく。

ここから891mピークへの登りは道が消えるが、プラスチック杭を目印に歩けるところを登ると植林下の頂上に着く。付近には「077」と書かれた造林公社のコンクリート杭があるばかり。北側が切り開かれており、綿向山(写真4)から雨乞岳へ続く山並み、野州川ダム、大河原の集落などを見て取れる。

サクラグチを目指して稜線を下ると、またシカに出会う。付近は植林帯に変わり、明瞭になった践み跡を登ると三等三角点のあるサクラグチの山頂に着いた。植林下で展望なし。珍しいことに山名板は2枚しかない。「北岳」との記載もある。ここにも「土山町猟区」の標識があり、この脇を通って南東に進むとヌタ場があり、尾根上にはプラスチック杭が続いていた。横谷山方面への尾根だ。

下り

写真5

山頂から北西に伸びる尾根上の明瞭な道を快調に下る。やがてフェンスが現れてその右側を下るが、だんだんヤブっぽくなってくる。とうとう進めなくなりフェンスを跨ぐと、尾根の勾配が緩やかになり、御在所岳、鎌ヶ岳(写真5)から高円山付近の鉄塔まで展望が広がった。

この付近からフェンスが続く尾根上は茂って歩きにくい。その右手を行くと尾根は急角度に谷へと落ちてしまう。ルートは右前方の斜面で、これを下っていくとやがて尾根が狭くなり、石組みが残る691mピークに着いた。

プラスチック杭を追いながら急勾配の尾根を下降すると、また右にフェンスが現れる。そのままフェンスの下端まで歩いて、なおもプラスチック杭を追う。左手の尾根が気になったが、それが正解だったようだ。ガイドブックのコースを外れてしまった。結局、深山谷沿いの林道を見下ろすことになった。ちょっと勾配があって危険なので左方向に逃げて、ズリ落ちるようにして林道に降り立った。

林道を歩くとスカイラインの深山橋に飛び出した。「国道1号線13km」の標識があり、その柱にはサクラグチ登山口と薄く書かれている。あとはスカイラインを歩いて出発地へ戻るだけだ。

行程表

9:50野州川ダム駐車場
10:40左から尾根が合流、右折する
10:55789mピーク、南にガレが広がる(10:55-11:10)
11:30土山町猟場の標識
11:51891mピーク(11:51-12:07)
12:20サクラグチ(12:20-12:34)
13:13691mピーク
13:50鈴鹿スカイライン・深山橋
14:37駐車場
(作成 2001.10.21)(改訂/書式等 2012.12.02)