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  3. 2001年11月04日

鈴鹿:笠岳・ネコ

東海自然歩道・風越峠の東に緩やかな3つのピークを持つ山・ネコ(614m)とその南の笠岳(547m)へ、希望荘から自然歩道を辿って登った。ルートは践み跡が薄いところもあるが、テープなどの目印が多く問題なく歩けた。ここは植林と常緑樹が多く、紅葉には縁がなさそうなところだ。

登山日
2001年11月04日日曜日
ルート
希望荘-東海自然歩道-笠岳-ネコ-東海自然歩道-井戸ヶ谷林道-希望荘

記録

午後、四日市から湯の山街道(国道477号線)を西へ走ると、ラジオから名古屋を出発して紅葉の御在所岳へ向うレポーターの報告が流れた。「東名阪道は四日市ICまで2kmの渋滞、通過に1時間20分もかかった。ICを出た自動車はみんな同じ方向へ曲がっていく... 昨日は雨だったので集中しているのか... せめて、ロープウェイまで行こうよ」。これはいかん。陶芸村経由で鈴鹿スカイラインへ入る道に変更した。

希望荘付近に自動車を置いて東海自然歩道を北へ登る。「希望荘1.5km」の指導標の約50m上で笠岳を示す小さな標識が枝に掛けられており、ここから道が右(東)へ入っていた。この道は、ネコの西端と笠岳を結ぶ南北の尾根上の道へ合流してT字路となる。しかし、実際に歩いたルートは、このT字路の手前で右折して尾根上の道に合流する近道だった。

写真1写真2

その尾根上の道に合流すると、やがて勾配が急になってピークに着く。さらに痩せた尾根を辿った先が笠岳山頂。雑木に覆われて展望なし。そして珍しいことに山名板の類もなかった。

引き返して尾根上の道を北へ歩く。自然歩道からの道が合わさるT字路になると登りに変わる。践み跡の薄いところもあるが、尾根沿いにテープマークが続いる。真横から差し込む光で森の中が明るい。風の通り道なのか、ザァザァという音が浪のように繰り返す。

やがて東向きに方向が変わると、岩が現れて反射板のあるネコの最高点(中央ピーク)に着いた。そのままテープを追いかけて三角点のある東端のピークを往復。標点名は柿木沢、そこは展望のない切り開きだった。

引き返した反射板からは南方向の展望が開けている。傍らの岩の上に乗れば、御在所岳の真上には西に傾いた太陽が輝き、眼下に広がる町並みや森林は影を落としてその輪郭をきわ立たせている。残念ながら、背後の釈迦ヶ岳はなんとか見える程度だった。

往路を引き返し、T字路から自然歩道へ出た。井戸ヶ谷の砂防ダム堰堤に近づくと、井戸ヶ谷右岸の林道がすぐ右(西)に見える。林道へ出て上流方向へ歩き、平成7年施工と表示のある倍上げ谷の橋を渡ると、しばらくで舗装が途切れて終点になった。どうやら仏谷(?)の右岸のようだ。谷の上方には真新しい砂防ダムが見える。引き返すと通行止のワイヤーロープがはずれており、「全面通行止」の看板がある林道入口には「井戸ヶ谷保安林管理道」と表示されていた。

行程表

14:16希望荘
14:39東海自然歩道「希望荘1.5km」の指導標
14:55笠岳(14:55-15:00)
15:32ネコ・東端ピークの三角点
15:38ネコ・中央ピークの反射板(15:38-15:48)
16:03東海自然歩道「希望荘1.5km」の指導標
16:18自然歩道の砂防ダム堰堤付近から林道に出る
16:32林道終点(16:32-16:43)
17:08希望荘
(作成 2001.11.06、誤記訂正 2021.01.13)