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  3. 2001年11月11日

鈴鹿:釈迦ヶ岳

三重県民の森から自他ヶ峰を経由して釈迦ヶ岳へ登った。自他ヶ峰の付近では落ち葉に隠れた道がときに分かり難くいが、点々とテープマークが続いていた。

登山日
2001年11月11日日曜日
ルート
三重県民の森-自他ヶ峰-釈迦ヶ岳-ハト峰-朝明渓谷

地形図

地形図では、三重県民の森から、焼合谷とシカノ谷の間の尾根へ実線の道が伸びている。そして、焼合谷から来る旧東海自然歩道(破線路)と交差する付近から破線に変わり、自他ヶ峰の急斜面を登る。このあと、南の朝明渓谷から来る尾根と合流し、774mのピークを越えれば松尾尾根を合わせて華やかな登山道となり、釈迦ヶ岳へ登っていく。

1998年1月、尾高山の帰路に立ち寄って、焼合谷右岸の旧東海自然歩道から自他ヶ峰への道を途中まで登ったことがある。焼合谷の堰堤を越えた付近では繁茂する夏草が枯れ残っており、とても歩きづらい雰囲気だった。このルートが嫌なので、今回は上記の三重県民の森から自他ヶ峰へ登るルートをとった。

取付き

千種発電所付近の朝明口バス停で右折して林道・鹿ノ谷線の舗装路へ入る。三重県民の森のT字路に着くと、前方はくさりで閉鎖。右折して駐車場に自動車を停める。T字路に戻り、「郷土の森」の標識に従って自然観察路へ入った。

階段を登ると、右へ展望台の標識がある。伊勢湾が見える展望台には舗装路が上がってきていた。くさりで閉鎖されていた道だろう。この道を舗装が途切れる終点まで歩く。終点からは、直進方向が地道の林道、左が自然観察路だ。直進して林道へ入った。

写真1

しばらく良い林道だが、やがて草が茂り始め、T字路になった。左はススキに埋もれた林道が朝明側へ続き、あらぬ方向を向いた「朝明渓谷」の標識(写真)が残っていた。旧東海自然歩道のようだ。右の林道は直ぐに終点(A点)で、少しササが茂り、下方には植林帯が広がっている。地形図ではここから自他ヶ峰へ登るようだが、どうもおかしい。A点付近から践み跡が尾根を登っているのでこれを追ってみたが地形図の道ではないようだ。結局、A点から東の植林帯へ降りると谷中に道が現れ、左手の尾根上に見覚えのある自他ヶ峰への道を見つけた。

自他ヶ峰・釈迦ヶ岳

植林帯を見ながら急斜面を黙々と登る。勾配が緩やかになると付近は常緑樹が主体の雑木林になった。「鈴鹿の山と谷」によれば、この付近に「自他ヶ峰」の字名があるらしい。尾根上のテープを追うと680m程の小ピークに着いた。樹間から西方の展望が開け、尾根の向こうには、釈迦ヶ岳の山頂がわずかに頭を出していた。

写真2写真3

さらに尾根を西に進むと、ササと紅葉の道に変わった。ササで道が分かり難くなったと思ったら、南からの尾根上の道が合流する。周辺の紅葉が美しい。(写真2)もう見かけなくなったセブンマウンテンの標識が残っており、「尾高バス停」と「頂上」を指し示していた。

この合流点からは良い道だ。道は774mピークの左を巻いているので、戻ってこれへ登ってみたが樹木があるばかりで展望はない。

やがて、固定ロープの続く急斜面を登り終わると樹高が低くなり、胸丈ほどのササ道になる。青空の下、前方には尾根がまだ高々とそびえている。付近の紅葉はかなり葉を落としている。ようやく松尾尾根を合わせると大展望が広がった。(写真3)眼下に流れ谷や大陰、庵座ノ滝からの登山者の姿を見ながらゆるゆると尾根上の道を歩いているうちに、人が集まる松尾尾根ノ頭に到着した。

どこも登山者が多い。釈迦ヶ岳の山頂では、なんと三角点を囲んで昼飯のグループがおり、早々に退散した。

帰路

写真4

ハト峰へ歩き始めると、後方の登山者の鈴の音がうるさいのでやり過ごす。ササ原を渡る風の音、落ち葉を踏む音、鳥の鳴き声、遠くに聞こえる登山者の声。自分自身の呼吸音。いつもの音を取り戻して、ホッとする。

家族連れで賑わうハト峰の様子を見て林道へ降りた。(写真4)透過光で見る紅葉は何とも美しい。最終バスまで時間があったので、朝明口まで歩くことにした。

行程表

7:23三重県民の森・駐車場
7:56林道終点(A点)到着(7:56-8:52)
10:06セブンマウンテン標識
11:36松尾尾根分岐(11:36-11:43)
12:28釈迦ヶ岳
13:57ハト峰峠
15:16朝明渓谷バス停
16:11朝明口バス停
16:32県民の森・駐車場
(作成 2001.11.13)(改訂/書式等 2012.12.22)