鈴鹿:四方草山・三子山
鈴鹿の主稜線で最も高度の低い安楽越から鈴鹿峠の間を歩いた。何度のアップダウンを繰り返したのだろう。稜線には東西からの践み跡があちこちで登ってきており、ときに道が分かり難い。また、ところによりヤブっぽく、危険個所も存在する。
- 登山日
- 2001年11月17日土曜日
- ルート
- 安楽越-四方草山-三子山-鈴鹿峠-山中・熊野神社-山女原-安楽越
四方草山

石水渓から舗装道を登り、安楽越の切通しに自動車を置いた。北斜面には、かもしか高原へ続く東海自然歩道の階段。南斜面を探すと、滋賀県側のササのなかに道があった。登山靴を忘れてきたので、普段履きの靴で出発した。
ササをかき分けて登ったピークからは南の展望が開ける。悲しげなシカの鳴き声が聞こえてきた。次のピークでも展望が開けた。(写真1)丸い山が四方草山か。その左の鋭角的な山の北面には岩壁が見える。まさかあそこを登るのかと思う。
次のピークは植林帯。右後方(北西)から尾根が合流しており、迷い込まぬように赤テープが張り巡らされている。そのとき、滋賀県側から枝折れの音。のぞき込むが解らない。仕方なく見やすいところへ移動すると2頭のシカが逃げていく。辛抱が足りない。
大きく下って大峠。登りになると三重県側に第2名神高速の橋脚工事が見えてくる。そして岩壁の縁に出た。登山道とは思えなかった。三重県側に落ちる岩壁の縁に沿って登る危険なところだ。三点確保と心の中で唱えながら岩場を登ると良い道になった。それなりに展望の良いピーク(約590m)に立ち、小峠へ降りる。滋賀県側には道があった。
登り着いたピークは霧ヶ岳か。縦走路が西に90度曲がるところだ。縦走路を下り、鞍部で左に巻き道を分けて尾根上の道をひと登りすると展望が開け、ヤブっぽくなった道をしばらくで四方草山の三角点に着いた。そこは展望のない切り開き。寒冷前線の通過で風が強いが、ここは静かでぬくぬくとしている。

南峰から下降して左から巻き道を合わせると、右上へ道が別れて登っていく。何だろうと思ってたどるとキレット(写真)へ飛び出した。
ここからキレット沿いに西へ下るのだが、さきほどの道へ引き返して尾根を南東へ下ってしまった。道を間違えたことに気付き、キレットへ引き返す。展望は良いが危険。慎重に下る。前方には名前のとおりの三子山を見下ろす。これを下って登り直すのか。しかも3回ある。
三子山

シカよけフェンスが現れるとススキが広がる。少し先の鞍部から滋賀県側の植林帯に沿って登り、三子山の北峰に着いた。三子山はどれも展望が良くない。北峰は植林されているが、いまのところは西に展望がある。
植林下の中峰を経て南峰へ。道は南峰の西側を通過しており、山頂へは注連縄をくぐって右へ入る。左はイワクラへの道。(写真3)
帰路
あとは、東海自然歩道を合わせて茶畑が広がる鈴鹿峠へ降りた。大きな石灯籠(常夜灯)の脇を通って国道1号線を西へ歩き、山中集落の熊野神社で遅い昼食を食べる。小さな社だが良く整備されていた。
信号機から県道を歩く。路傍の山神に立ち寄れば、木の枝を束ねたものがその前に置かれている。収穫の季節であれば、祭りの供え物だろうか。農道を利用した東海自然歩道を山女原へ。祠をのぞき込み、上林神社へ立ち寄る。あぜ道のカワラナデシコの写真を撮っていると、16時のサイレンが次々と鳴る。既に影が長い。集落を出て自動車を置いた安楽越までは舗装道を20分ほどの行程か。
行程表
8:26 | 安楽越 |
9:15 | 大峠 |
10:04 | 小峠 |
10:15 | 霧ヶ岳(10:15-10:44) |
10:59 | 鞍部、左に巻き道あり |
11:10 | 四方草山・三角点 |
11:43 | キレットへ着く(道を間違える) |
12:05 | キレットへ戻って再出発 |
12:43 | 三子山・北峰 |
12:57 | 三子山・中峰 |
13:10 | 三子山・南峰(13:10-13:20) |
14:20 | 山中信号機・熊野神社(14:20-14:34) |
16:17 | 安楽越 |