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  3. 2001年12月24日

鈴鹿:油日岳・那須ヶ原山

薄い積雪の稜線を油日岳から那須ヶ原山へ歩いた。鈴鹿山脈・最南端の県境稜線は、細かいアップダウンが続く樹下の道であり、どうにも足元が悪い。なお、那須ヶ原山から櫟野砂防ダムへの下降は伐採地になっており登山道が分かり難くくなっていた。

登山日
2001年12月24日月曜日
ルート
油日神社-油日岳-那須ヶ原山-櫟野砂防ダム-油日神社

油日岳

写真1写真2

油日神社の駐車場に自動車を停めた。向かい側の観光りんご園は霜で真っ白だ。少し北へ戻り、油日岳登山口の標識から林道をひたすら東へと歩いた。(写真1)

太陽の光で暖められたヒノキの幹から白い水蒸気が立ちのぼっている。まだ気温は低いが、風のない青空は穏やかな一日を約束してくれているようだ。

林道は地道からアスファルト舗装に変わり、平成12年竣工の真土谷橋を渡る。ここに自動車が1台停められており、この先の林道はロープが張られて車両の進入は出来なくなっていた。コンクリート舗装に変わった林道を奥へ入ると薄い積雪が現れ、作業小屋がある終点で登山口の標識に出会った。(油日岳45分 油日駅1時間30分)ここで小さな沢を渡って山道へ入る。すぐ登山道が崩壊している場所に出るが通行に支障なし。

やがて水は枯れていたが、「最後の水場」表示から急な尾根に取り付く。鈴の音に見上げると先行者の姿がチラリと見えた。少し間をおいて登り始める。登りきったところが県境稜線。右折して5分で「岳大明神」の祠がある山頂へ到着した。(写真2)

周辺には3cmほどの積雪があり、先行者の夫婦が入れ替わりに出発して行った。南西の霊山方向の展望が開けている。カラスの鳴き声を聞きながら、ひと休みして那須ヶ原山へ向かった。

那須ヶ原山

写真3写真4

県境稜線の積雪は2cmほど。日当たりの良いところでは溶けている。2つ目のピークを越えたところで砂ザレがあり、那須ヶ原山までの稜線の展望が広がった。(写真3)

この付近からアップダウンが激しくなる。小規模なキレットを通過し、鞍部へ降りて登り返す。雪で濡れた岩っぽい斜面は足場が悪くて嫌らしい。木をつかめば、溶けかかった雪の固まりが頭上へ落ちてくる。

展望のない三国岳の標識を通過し、なお続くアップダウンに辟易としながら歩く。やがて登り基調になるが、途中で開けた那須ヶ原山の展望にまだ距離があることを知る。

どうやら最後の登りに取りかかるという付近で先行の婦人に出会った。「主人は那須ヶ原山へ、自動車があるのでここから引き返す」とのこと。

那須ヶ原山の山頂は登山者でにぎやか。ご主人と下山路の話しをしていると、隣の人から「櫟野砂防ダムへの道は使う人が少なく、分かり難くなっている」との情報。少し心配しながら出発する。

下山

直ぐに指導標があり大原ダムへの道から分かれるが、雪をかぶった低いササが広がるばかりで道の見当が付かない。それでも植林帯を下ると雪に覆われた道形が現れてジグザグに下降して行くが、それも伐採地に飛び出すと消えてしまった。

伐採地は西へ下る谷の両側に広がっており、北側(右)斜面は日当たりが良くて雪は溶けている。谷へ降りずに、右手の尾根方向に歩くとピンク色のリボンが風になびいていた。ときおり現れるリボンの目印を追いながら、北側斜面を尾根に沿うようにして西へ緩く下って行く。伐採前の道は残っていない。振り返ると青空がキレイだ。(写真4)

やがて右の尾根に近づき、現れた赤テープに従って尾根沿いに少し下降すると、尾根を北へ越えるように道が付いており、ここからは良い登山道になった。あとは植林帯を下降して林道の終点に降りるばかり。

油日神社まで距離が長いが、今日は家族サービスのため早めに帰宅したいところ。わき目もふらずに神社へ帰り、登山の無事のお礼に参拝した。

行程表

9:05油日神社駐車場
9:53林道終点、登山口
10:31油日岳(10:31-10:41)
11:23三国岳
12:55那須ヶ原山(12:55-13:05)
13:45林道へ降りた
14:09櫟野砂防ダム・堰堤
15:01油日神社
(作成 2001.12.26)(改訂/書式等 2013.01.03)