鈴鹿:羽黒山
鈴鹿南部・関町の羽黒山へ登った。山頂以西の「羽黒山歩道」は、名前は立派だが目印に乏しくて枝道も多い。
- 登山日
- 2002年1月13日日曜日
- ルート
- 羽黒山-筆捨山-東海自然歩道-観音山
羽黒山
関ロッジの少し西、テニスコート北側の駐車場に自動車を置く。行楽シーズンなら駐車場所に困るのだが、今日はガラ空き。そのまま北へ車道を歩けば良いのだが、少し寄り道をする。ロッジまで行き、その西側から北の新池へ回り込む。北方に立ち上がる関富士を赤い吊り橋から見上げた。
すぐに関富士と観音山の間を東西に伸びる車道へ飛び出した。関富士を中心に時計方向へ廻るようにアスファルト舗装の車道を歩く。正法寺山荘跡への道を分けると、まもなく地道となり、羽黒権現神社の質素な鳥居の前に立つ。路肩に自動車2台が停められていた。


老夫婦やハイカーとすれ違いながら急な道を登ると、鳥居と小屋のある広場へ着いた。見上げれば巨岩の間を途中まで石段が登っており、その上方に柵をした穴が開いている。おそるおそる登ってみる。(写真1)
登山道は広場の東側から始まる。赤テープを拾いながら樹下の踏み跡を巨岩を見ながら急登する。傾斜が緩くなると左手が明るい。行ってみると斜面から飛び出した岩の上から伊勢平野の展望が広がった。すぐ左手には巨岩がそびえ立つ。
登山道へもどると左に道が分かれており第2展望台となる。(写真2)思わず「絶景」と独り言。南東に広がる緑の平野。西は逆光で黒々とした鈴鹿峠方面の山群。羽黒山の斜面には至るところから巨岩が飛び出している。ここは市街地を見下ろす沿岸部の山とは異なり、緑の多い平野が広がっている。たたなずく青垣、そんな言葉が頭の片隅を過ぎる。
羽黒山歩道


四方に展望が広がる山頂には先客が一人。西には三子山、北の明星ヶ岳が大きい。(写真3)山頂から西へ歩く。尾根上は岩に占領されているので、尾根から離れないように巻き道を行く。道ははっきりしているが、東海自然歩道に出会うまでは枝道が多く要注意。
途中、倒木に占領された鞍部にて、岩に囲まれ道を見失った。見回すと足下の岩にペンキマークの残骸。穴のような岩の隙間に降りると道が現れ、「羽黒山歩道」と書かれた小さな標識を見つけた。(写真4)
東海自然歩道が近くなるとT字路になった。左は東海自然歩道へ、右は北の関電鉄塔250号への道だ。鉄塔へはわずかの距離。右下の植林帯への道を分けると尾根上の鉄塔に着く。岩の上から筆捨山など眺めて引き返した。
筆捨山・東海自然歩道・観音山
東海自然歩道と羽黒山歩道の合流点には新しい指導標がある。(筆捨山1.2k、観音山2.0k、羽黒山1.2k)

ヒノキの樹下で展望のない筆捨山を往復し、東の観音山方向へ東海自然歩道を歩く。良く整備された道だが羽黒山を歩いた後ではつまらない。木製展望台や東屋のある広場で、コンクリートの道が南からあがってくるのに出会った。しかし、自然歩道はそのまま東へ階段道になって下っている。途中、端正な姿の関富士に驚く。(写真5)
車道へ降りて駐車場方向へ歩き始めると、左の観音山に遊歩道が見えたのでこれへ入る。しばらくで、アンテナのある山頂に到着。関町テレビ中継放送所とある。東へ下ると、あちこちと観音像が置かれた遊歩道が錯綜しており、関ロッジの少し西の車道へと降りた。
行程表
11:00 | テニスコートの駐車場 |
11:41 | 羽黒権現神社・鳥居前の林道 |
12:29 | 羽黒山山頂 |
13:21 | 東海自然歩道に合流・指導標あり |
13:40 | 筆捨山 |
14:13 | 合流点の指導標に戻る |
14:36 | 木製のヤグラ(展望台) |
14:57 | 車道へ降りる |
15:09 | 観音山山頂 |
15:30 | 駐車場 |