1. 鈴鹿山脈/登山日記
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  3. 2002年5月3日

鈴鹿:綿向山・竜王山

鈴鹿スカイラインの武平峠を滋賀県側へ越えると、見上げる峰々は雲におおわれ、強風にその雲が流されて行く。展望を期待できそうにないので、予定を変更して地図なしで登れる綿向山へ向かった。綿向山は表参道から、竜王山へは水木谷の林道から短時間で往復した。どちらも良く整備されている。

登山日
2002年5月3日金曜日
ルート
表参道-綿向山-行者コバ-水木林道-竜王山-水木林道-西明寺

綿向山

写真1写真2

西明寺口バス停にある案配板の前に自動車を停めた。空は晴れている。東へ歩き、右折して西明寺川を渡ると広い駐車場が整備されていた。そのまま道を歩けばよいのだが、砂防工事が完了したばかりの川沿いを行き、大堰堤の右側を登れば北畑林道へ飛び出した。林道終点には水無山北尾根登山道との分岐に、新しく「ヒミズ谷出合小屋」が出来ている。(3m×4m、床なし、扉付き)

良く整備された表参道の登山道を登る。3合目で林道を横切るとさらに良い道になる。周辺が伐採された5合目では展望を得られるが、湖東平野は霞んでいた。

7合目の行者コバ(写真1)を過ぎ、ササの刈り込まれた道を登って山頂へ到着した。風が強い。雨乞岳が薄く見えるが、その向こうは雲の中だ。

竜王山へ向かうつもりで北へ出発する。ササが刈り込まれており歩き良い。降り始める付近で、左手に細い道が分岐していることに気付いた。標識はない。どこへ降りるのだろうか。後悔するに違いない。しかし、好奇心には勝てない。細い道へ入る。

やがて北西へ急下降となるこの道は、目印は多いものの、あまり踏まれていない感じ。右手にヒノキの植林帯が現れると尾根が明瞭になる。雑木林の尾根上の道は西へ方向を転じる。降っていくと左下に登山者がいる???! 降りた所は7合目の行者コバの東側だ。やれやれ。下降するには手っ取り早いが、登り直す気にはなれない。そのまま表参道を下ることにする。

次々と登山者とすれ違う。自分が障害物になったような気持ち。5合目からは表参道を離れて、指導標に従い奥ノ平方面へ向った。植林の道を降り、食害防止のネットフェンスの扉を通ると前方の展望が開けた(写真2)。まだサクラの花が残っている。ジグザグに降って、もういちど扉を通って林道へ降りた。ここに「北参道」の標識があった。

竜王山

写真3写真4

この林道を登れば竜王山への尾根道に戻れるはずだが、その気にならない。今日は店じまいにして林道を降る。左に表参道3合目への林道を分岐するところで橋を渡れば、巡視路標識が右上の道を示してくれるが通り過ぎる。しかし、3度目の正直。今度は竜王山登山口の標識があり、なんとマジックインキで30分と書いてある。ちょっと寄って行こうか。

自問自答:なぜ、山へ登るのか。看板があったから。飲み屋へ入るのと同じ行動パターンだ。竜王様に怒られるかも知れぬ。

一部に植林帯があるが新緑の雑木林は美しい(写真3)。朱色のヤマツツジを見ながら、ちょうど30分で到着した山頂は里山の雰囲気。自然石の前に皿など置かれて、5円玉や1円玉が数枚。松林の間からは展望を得られる。三等三角点は西へ20m程のところ。下山は往路を引き返し、林道を西明寺へ向かった。(写真4:綿向山・竜王山 ブルーメの丘付近から)

行程表

8:13西明寺口バス停
8:34ヒミズ谷出合小屋
10:08綿向山(10:08-10:26)
10:43行者コバ
10:56表参道5合目
11:13林道に降りる
11:38竜王山登山口
12:08竜王山(12:08-12:20)
12:40林道に降りる
13:12西明寺口バス停

追記 2004年5月23日

2004年5月、山頂から7合目・行者コバへ降りる北西尾根の下山口には、植生保護のために積雪期以外の通行をしないようにとの表示板が設置されていた。

(作成 2002.05.03)(改訂/書式等 2013.05.19)