鈴鹿:綿向山
熊野神社から人の気配のない滝山谷の林道に入り、文三ハゲを経由して綿向山へ登った。往路は文三ハゲ上部の切り開きを山頂へ、帰路は金明水を経由する水無山北尾根コースに入って文三ハゲへ降りた。
- 登山日
- 2002年6月16日日曜日
- ルート
- 文三ハゲ-綿向山-金明水-文三ハゲ
記録




熊野神社の鳥居前から右へ入り、熊野滝の標識に従い林道へ入る。入り口には通行止めの表示があるが、細いコンクリート舗装の道を奥へ入る。ほどなく舗装が途切れたので自動車を置いて林道を歩く。ここには2台分の駐車スペースがある。路面状態はそれほど悪くはないが、気を使いながら奥へ乗り入れる気にもなれなかった。
「綿向雨量観測局」と書かれた小さなアンテナ施設を過ぎると植林帯が終わる。ガードレールが現れて平成7年度治山施設の表示を見るが、舗装された路面上には落石による岩屑が散らばっていた。やがて堰堤があり林道は終点となった(写真1)。前方の文三ハゲを見上げれば、灰色の斜面には赤茶けた堰堤が幾重にも重なっている。
砂利に覆われた文三ハゲの中央を踏み跡を拾いながら登る(写真2)。錆びた鉄製の堰堤をいくつも見ながら登ると、砂防工事の道路跡が次第にはっきりしてくる。昭和59年度治山施設の表示がある。工事終了からおよそ20年、植物が育たぬ川原のような灰色の斜面が広がっている。なぜか左側の上部斜面には赤土の崩壊地があり印象的だ。左手の草付の斜面を鞍部を目指して登れば標識があり、水無山北尾根コースに出会った。
ここから登山道を登れば良いのだが、文三ハゲの崖に沿ってササが切り払われているのでこれを登った。展望は良い(写真3:水無山)。けれど、刈られたササが散らばっていて滑りやすい。下降時に使うには危険なようだ。文三ハゲを見下ろせば、シカが1頭現れ、こちらを見上げているのに気付いた(写真4)。
やがて、崖を離れて切り開きのある尾根を苦しみながら一直線に登れば、南側から山頂に登り着いた。残念ながら曇り空で、鈴鹿主綾の展望は良くない。山頂には草刈機で登山道整備をしている人が数人いた。登って来たルートは「境界」であり、登山道ではない。また、熊野から文三ハゲを経由するルートは落石が多く、登山道としては勧められないとのこと。
帰路は、金明水を過ぎたところで指導標に従って水無山北尾根ルートへ下降し、往路の鞍部から文三ハゲを下った。
行程表
11:48 | 駐車地 |
12:28 | 林道終点 |
12:58 | 水無山北尾根ルートに出合う |
13:37 | 綿向山山頂(13:37-13:53) |
14:04 | 金明水 |
14:17 | 北尾根ルートから文三ハゲへ下る |
14:39 | 林道終点 |
15:18 | 駐車地 |