鈴鹿:鎌ヶ岳
登山ルートは鈴鹿スカイラインからの三ツ口谷、下山は武平峠への県境稜線。いずれも一般登山道だが、武平峠道の登山者の多さに比べると三ツ口谷は静閑としていた。今日の目的は体力維持。以前は良く歩いた道だが、バテることもなく山登りが出来てホッとする。
- 登山日
- 2002年9月15日日曜日
- ルート
- 三ツ口谷-鎌ヶ岳-武平峠
三ツ口谷
鈴鹿スカイライン(国道477号線)の三ツ口谷登山口では堰堤工事のため駐車スペースを使えない。3分ほど東の駐車場に自動車を置いた。

地形図では堰堤の上流で東多古知谷、三滝川本流、三ツ口谷の三つの谷が合流している。最初に東多古知谷を渡ると踏み跡が幾つかに分かれる。堰堤のバックウオーターの水位次第で選べば良いが、河原沿いの道は丸木橋など置かれて整備されていた。
三滝川本流を渡って、いちばん奥の三ツ口谷へ入る。三ツ口谷では左岸の巻き道を遡る。堰堤があるので左側から越して、荒れた感じの河原を上流へ歩く。対岸の長石尾根への取り付きを見送って左岸の道を登ると、やがて小さな標識に出会った。どこから拾ってきたのか国鉄名工山岳部のもので、本流の「滝道」と右手の沢への「廻り道」を示している。また、その左には見覚えのある標識があり、消えかけているが「右 鎌ヶ嶽 皇大神宮」「左 鎌ヶ嶽 御瀧」と書かれているようだ。
本流を進んで15mほどの大滝に出会う。(写真1)少し戻って左岸の巻き道を木の根をつかんでよじ登る。谷中や巻き道を快調に歩き、最後の滝を右から巻けば、沢道と尾根道の分岐点に到着した。このルートでは重要な分岐だが、消えかけた小さな標識が一つあるだけだ。

対岸へ渡って長石尾根へ登る。分岐に出合って右へ登れば樹林からガレ場に出て、県境稜線の登山道や鎌ヶ岳北面のガレ場が見え始める。わずかな風があり、涼しくて心地よい。しばらくブナ林を急登すれば、天照皇大神宮社の祠がある鎌ヶ岳山頂へ到着する。山頂にはトンボが多い。それ以上に多いのがヒトだったりする。昼食を取り、早々に武平峠へ下ることにした。
下山
下り口付近の岩には伊藤冠峰の詩碑が埋め込まれている。誰が設置したものか、名前はないようだ。夫婦連れが何か言っているので目をやると、ゴミを持ち帰れと書かれたプラスチック板がぶら下がっていた。こちらは自己顕示欲が旺盛なようで、最近よく見るようになった。いずれにせよ、自己矛盾した無用の長物。

北斜面にはクサリや固定ロープが設置されているが、既に何人か取り付いているので、その脇を下る。武平峠まではあまり歩き良い道ではない。風景やホツツジなど道端の花を詮索しながら、ゆっくりと下る。振り返れば、曇り空を背景に鎌ヶ岳北面のガレが荒々しい。(写真2)
峠からはスカイライン沿いの旧道を下り、自動車の回収に向かった。道端の赤い花はハギだろうか。(写真3)
行程表
10:40 | 三ツ口谷登山口(鈴鹿スカイライン) |
11:40 | 沢道・尾根道分岐 |
12:30 | 鎌ヶ岳山頂(12:30-12:54) |
13:56 | 武平峠 |
14:31 | 三ツ口谷登山口 |