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鈴鹿:小平山・旗山

鈴鹿山脈の南端、油日岳の南に位置する小平山(烏山)と旗山を訪ねた。ルートは伊賀町・一ツ家の集落から小平山へ登り、旗山、熊鷹大神を経由して柘植駅方面へ降るもの。小平山への登りは地形図に波線路があるものの、鉄塔までは道らしいものは見あたらない。しかし、鉄塔以降は明瞭な一般道に変わった。

登山日
2002年10月20日日曜日
ルート
一ツ家-小平山-旗山-熊鷹大神-柘植-一ツ家

小平山

雨の降り出しは夕方との気象情報に、即席で短時間ルートを組み立てて自宅を出発した。名阪国道の伊賀ICから国道25号線の旧道を東へ入る。採石場を通り過ぎ、一ツ家の集落から北へ延びる林道の入り口付近に自動車を停めた。駐車場所を探していると、集落内の道に「大和街道」と書かれた手製の標識が立てられているのを見つけた。

一ツ家から林道を北へ歩く。右前方に見えるのが小平山か。雲があって良くわからない。写真を撮ろうとして、デジタルカメラのメモリカードを持っていないことに気付く。

植林帯に入り、林道左側の側溝が右側に付け替えられたところで、右手の空き地から尾根に取り付くことにする。地形図には波線路が記載されているが、斜面には道らしいものが見あたらない。植林作業の踏み跡を拾いながら急斜面を登る。明瞭な尾根に登り着くと、境界を示すものか植林に白ペンキが続いているのでこれをたどる。やがてペンキは無くなるが、しばらくで関西電力の送電線鉄塔(279号)に登り着いた。

残念ながら、この鉄塔からはあまり展望を得られない。ここから明瞭な巡視路が続き、小平山(717m)の山頂に到着した。登山地図(昭文社エアリアマップ)には「烏山」と記載されている山だ。銘板が数枚あるだけで、ここからも展望はない。

旗山

西の旗山へは良い道が続いており、途中で北西方向の展望が広がる。到着した旗山(649m)も樹下にあり、ササの中の三角点を確認して南の大杣池を見下ろす280号鉄塔を往復する。学生だった頃、名阪国道を走るバスのなかで、「旗山は鈴鹿山脈の南端の山」だとバスガイドのお姉さんから教えられた記憶がある。

下山

三角点から巡視路を下り、281号鉄塔を通過すると道が分かれた。直進方向の山道と右の階段を降る巡視路の2つだ。直進方向にテープがあったのでこれを降ると、朱色に塗られた小さな社に下り着いた。昭和11年の石鳥居には「熊鷹大神」とあるが、キツネがいるのでお稲荷さんのようだ。

小雨が降り出したので、軒下でザックカバーをつける。ここからはコンクリート舗装の道が南西へ延びており、小さな工場を通り過ぎると柘植駅方面の道に交差するので左折する。

雨のなか、稲刈りのあとの田圃を耕耘機で田起こしをしている親父さんがいる。連れられて来たものか、犬が一頭、おとなしく座っていた。すぐに大日如来と刻まれた石碑を見て、ときおり自動車の行き交う道を歩く。関西線の踏切を渡ると右に柘植駅のプラットフォームが見えたが自動車を回収しなければならない。雨は本降りになった。カエルの鳴き声を聞きながら一ツ家へ歩いた。

行程表

10:50一ツ家
11:37279号鉄塔
11:52小平山
12:17旗山(12:17-12:25)
12:42281号鉄塔
13:15関西線踏切
13:50一ツ家
(作成 2002.10.20)(改訂/書式等 2013.07.20)