鈴鹿:藤木竜王山
何時か歩きたいと思っていた甲賀町の大原ダム、藤木、滝谷の周辺を散策した。藤木竜王山は藤木集落から南400mにある標高480mほどの里山。散策の帰路に藤木から往復したので、その様子を山行記録に残しておく。
- 登山日
- 2002年11月17日日曜日
- ルート
- 藤木-藤木竜王山-藤木-大原ダム
記録
廃村・滝谷からの帰り道で、国道1号線の蟹ヶ坂から大原ダムへ至る県道・南土山甲賀線に出た。いままで歩いて来た林道の入口には、松茸留山のため入山を禁ずるとの看板がある。期間は平成14年9月20日から11月15日まで。この期間は年によって前後するようだ。交差点には不動明王などの名称が刻まれた小さな石碑(昭和44年)があり、小道が斜面を登っている。すぐに小さな御堂に登り着くと唐戸川集落の展望が開けた。集落の向こうには第2名神の巨大な姿が圧倒的だ。(写真1)


県道を藤木バス停まで歩き、左折して舗装された坂道を登ると藤木の集落に入る。民家が3軒ほどあり、人の気配にイヌが盛んに鳴いている。直ぐに峠状になり、集落の集会所なのか小さな建物がある。そんな村落の風景から峠を東に下ると、ススキ野原や茶畑の広々とした斜面が現れて驚く。
峠に戻り、防火水槽のところから地道の車道を南へ入る。直ぐに右へ道が分かれているが、こちらには竜王社の入口があった。(写真2)「鈴鹿の山と谷」によれば、藤木竜王山の山頂から遷座されたものとのこと。
フェンス沿いに南へ進めば、やがて植林帯を抜けてヤブの斜面に取り付く。昔は竜王社へ登る道があったのだろうが、いまはハッキリしない。斜面には紫色のヒモなど目印が残置されており、これにも驚く。そして登り着いた山頂はヤブに帰していた。竜王社の跡がどこにあったものか分かりはしない。もちろん展望もない。雨乞の山・藤木竜王山の山頂部も、周辺の里山の道と同様にヤブにおおわれていた。午後3時過ぎなのに随分と陽光が傾いている。大原ダムへ降るルートを見つけるのも面倒になり、往路をそのまま引き返す。峠の防火水槽から往復45分だった。
県道経由でたどり着いた大原ダムで日没を迎えた。今年は、例年に比べて紅葉が少し早く、湖畔のカエデは最盛期だった。