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鈴鹿:入道ヶ岳

井戸谷登山道の石神から井戸谷右岸の尾根を登った。大ハゲを見下ろすこの尾根を明るい落葉期に歩いてみたかった。尾根には登山者の気配なし。雨後のぬかるむ獣道を利用して山頂を目指した。

登山日
2003年3月2日日曜日
ルート
井戸谷・石神-井戸谷右岸尾根-入道ヶ岳-井戸谷

記録

写真1写真2写真3

今日も遅くなったので、大堰堤まで自動車で入って歩き始めた。いつものことだが、井戸谷登山道の入口から登る急斜面には息が切れる。ほどなく勾配が緩やかになると石神の祠の下に到着した。現在、ここには通報ポイント3の標識が置かれており、「ホンダ倶楽部」の名前で標高455mの表示が追加されている。ここから、大ハゲと井戸谷に挟まれた尾根を使って、標高905mの山頂へ登るのが今日の予定ルートだ。

植林が邪魔をして見えにくいが、石神の祠の上部に尖った岩がある。これもイワクラに違いない。今日はこの岩の写真を欲しいので植林帯を強引に登る。斜面から飛び出したような岩を撮影(写真1)してさらに登れば、勾配が穏やかになって植林帯が終った。この岩が植林の境界になっているようだ。

尾根上では高木が葉を落として明るい。常緑樹の低木があって歩きにくいところもあるが、尾根を離れないように登っていく。足場の悪いところでは獣道を使わせてもらうが、昨夜の雨で泥になっており滑りやすい。大ハゲ沿いのルートだが、あまり大ハゲ内部の様子が見えない。やがて、常緑樹の中へ入ると見覚えのある踏み跡があり、「イシグラ」へ到着した。付近はずいぶんと日当たりが良い。新しい注連縄が掛けられており、白い紙垂が風に揺れていた。

イシグラから上は昨年に歩いている。東面に「境界」と彫られた30cm程の石柱(写真2)を見て常緑樹のなかへ入っていく。幹をつかみながら獣道を登っていると、突然、イノシシが一頭逃げていった。イノシシが居た場所に行ってみると、草が厚く敷かれて寝床になっている。常緑樹が密度を増すが、今回は右側のササ原へ逃げずに大ハゲ沿いに獣道を歩くと、その大ハゲの展望が開けた。垂直に切れ落ちた最上部が間近に見えるが、逆光でうまく写真を撮れない。(写真3)足下には短い木杭が1本打ち込まれている。何に使ったものだろうか。向かい側の二本松尾根から登山者の声が聞こえてきた。

あとは獣道が交錯する山頂東面のササ原を登るだけ。ササの高さは腰丈ほど。山頂から投げ捨てられたものかゴミが混じっている。山頂からは昼食抜きで井戸谷を下山した。

行程表

11:07井戸谷登山道入口
11:20石神
12:24イシグラ
13:27入道ヶ岳・山頂
14:55井戸谷登山道入口
(作成 2003.03.04)(改訂/書式等 2013.07.07)