鈴鹿:国見岳
梅雨に入って鈴鹿から遠のいている。曇り空だが体力維持を兼ねて国見岳へ出かけた。目的は国見尾根の直登道を登ること。昭文社の登山地図に新たに書き込まれた道だ。藤内小屋付近から明瞭な道が続いており、岳不動経由の登山道や、裏道のウサミの耳・最後の水場を過ぎた付近から急登する国見尾根新道を併せて国見尾根を登っていく。
- 登山日
- 2003年6月22日日曜日
- ルート
- 裏道-藤内小屋-国見尾根直登道-国見岳-裏道
記録
裏道を歩いて藤内小屋で右折し、腰越峠への道に入る。北谷を渡るとすぐに「国見尾根直登道」の指導標があった。炭焼釜が作られており、ほかにも「国見尾根・岳不動経由」「ヤシオ尾根・きのこ岩・国見岳へ」の指導標がある。
直登道に入ると明瞭な道が続いている。カマ跡を見てゆっくりと登っていくが、樹下の道で展望はない。左の藤内壁からときどき人声が聞こえてくる。やがて水音がすると、当然のようにカマ跡が現れる。急勾配になって尾根北面の露岩に出ると、ハライドの向こうに多度山まで平野が広がっていた。

ふたたび樹下の道を登ると東の展望が広がった。そこには東に面した岩があり、「界」の文字が刻まれている。昭和27年、千種と菰野の境界線に刻み込まれたもので、三岳寺・鐘突堂跡付近のものと一対になっているとのこと。その経緯は菰野町の広報誌に連載されている歴史こばなしの第269回「鳥居道の境界石」に詳しい。(●該当記事、●菰野町)
まもなく尾根上に出れば、前方の高所にはユルギ岩・天狗岩が鎮座していた。こんなふうに見えるのかと少し感動する。左下の巻き道を辿れば他の登山道をあわせて、見慣れた国見尾根の道になる。小雨が降り出したが、まだ空は明るい。ここまで、登り1人、降り1人の登山者に出会っている。
行程表
9:48 | 蒼滝駐車場 |
10:40 | 藤内小屋 |
12:35 | 国見岳(12:35-13:15) |
13:26 | 国見峠 |
15:23 | 蒼滝駐車場 |
(作成 2003.06.26)(書式等 2013.05.19)