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  3. 2003年10月5日

鈴鹿:竜ヶ岳

先週歩いた金山尾根の道から蛇谷へ降り、急斜面を中道登山道へと這い登って山頂へ。蛇谷へ降る手前は道が薄く、また中道への登りは思いっきりの急斜面で危なっかしい。

登山日
2003年10月5日日曜日
ルート
宇賀渓バス停-金山尾根-蛇谷-中道-竜ヶ岳-中道(ヨコ谷)-宇賀渓バス停

金山尾根・蛇谷

写真1

先週と同様に金山尾根へ入った。尾根上を歩いたり、左を巻いたりしながら高度を上げると、わずかの間だが展望を得られる白砂の尾根に出る。付近にはマツが多い。ここから再び登りに転じると道は尾根の左(蛇谷側)へと分かれていく。金山尾根を登る道より、こちらの方が良い道に見える。

地形図には宇賀渓の山コースから分岐し、金山尾根を登って蛇谷で途切れる破線が書き込まれている。これに相当する道なのだろう。道はほぼ水平に続いており、やがてゆっくりと蛇谷へ降りて行くが、それに従って少し怪しくなる。雨水によるゆっくりとした崩壊があちこちで道を消そうとしている。この道は整備の手がまったく入っていないので、怪しくなるのは当然のこと。だからといって苦労することもなく、カマ跡が残る小広い蛇谷左岸へ降り着いた。なかなか良い雰囲気の谷だ。(写真1)

写真2

付近には、桑部親子自然教室の黄色い標識があった。(竜ヶ岳・中道へ 昭和63年)ときに見かけることがあるが、まさかこんなところで出会うとは思わなかった。とても「親子」で登ったとは想像できない。

ここから、何度か谷を渡って右岸のカマ跡に着く。右岸から砂利が押し出されており、その先には行止りのような5m程の滝がある。(写真2)左(右岸)の巻き道をとって、そのまま急斜面に取り付いた。

右には細い水流が急角度で滝の上流側へと滑り落ちており、見上げる斜面にはポツンと赤テープが見える。これといった踏み跡もない斜面を幹をつかんでの急登が続く。危険を感じるので木が生えていないところは避ける。とても、このルートを降りには使う気にはなれない。

写真3

130mほど高度を上げると、ようやく尾根らしくなって「一三六」と書かれた小さなコンクリート杭を見る。そして、なんとカマ跡を見つけた。この付近から広く緩やかになった尾根を登れば中道(ヨコ谷)の登山道に飛び出した。

中道には、このルートへの入口に見覚えのあるロープが張られて通行止になっており、「ジャ谷コース行詰り」の表示がされている。

竜ヶ岳

写真4

ここから登る中道は、左に大ガレが切れ落ちており展望が良い。また、登山者の往来も多い。

そして、いよいよ樹林を抜ければ、ササ原に変わって山頂が現れた。ちょっと感動的。ここからの高度差は100m足らず。前方斜面や県境登山道を歩く登山者の姿が良く見える。

ルンルン気分で登り着いた山頂は大にぎわいだった。(写真4)今日は、先週ほど風が強くない。座り込んでザックから単眼鏡を引っ張り出して360度の展望を楽しんだ。静ヶ岳の左には琵琶湖も見えている。今年の秋は早起きをして、近江側の鈴鹿へも行ってみようかと思ったりする。

中道(ヨコ谷)

往路を引き返す。蛇谷ルートの分岐点からは中道も急勾配に変わる。すぐ右手は大ガレ下部の岩壁のようだが、樹木があるのでそれと気付かないかも知れない。しかし、砂防工事の道路から遠望すると恐ろしいようなところだ。

広いヨコ谷に降り、何度も現れる堰堤の左岸側を降る。なかには、高度差のあるコンクリート斜面をハシゴで降るところもあり、チョット嫌な感じだ。その次は高度差は小さいがハシゴがゆがんでおり、もっと嫌らしい。紀元二六〇〇年、工費二三〇〇〇圓と刻まれた堰堤を過ぎれば宇賀渓の本流に出た。山コースへ直接に行く登山道をやりすごしたらしい。ザイルが固定された本流を何度が渡って山コースに入り、バス停を目指した。

行程表

9:17宇賀渓バス停
9:47林道終点
10:03宇賀渓山コースから金山尾根に入る
10:31金山尾根から蛇谷への道に入る
10:44蛇谷へ降りる
10:08右岸カマ跡・5m滝(10:08-11:20)
11:58中道に出る(11:58-12:04)
12:33竜ヶ岳山頂(12:33-12:56)
14:11宇賀渓へ降りる
15:19宇賀渓バス停
(作成 2003.10.06)(改訂/書式等 2012.11.18)