1. 鈴鹿山脈/登山日記
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  3. 2004年1月10日

鈴鹿:竜ヶ岳

雪の竜ヶ岳へ出かけた。ルートは、金山尾根から蛇谷へ降り、中道(ヨコ谷道)へ取り付くもの。このルートは、昨年の秋に歩いている。帰路は石槫峠へ降りて、砂山の遊歩道を歩いた。

登山日
2004年1月10日日曜日
ルート
宇賀渓バス停-金山尾根-蛇谷-中道-竜ヶ岳-石槫峠-砂山-宇賀渓バス停

記録

写真1写真2写真3写真4写真5写真6

こんな上天気なのに朝寝坊をした。おにぎりを仕入れて自動車を走らせる。到着した落合橋は予想外の人出だった。当然、駐車スペースも満杯。有料駐車場の最初の客になった。

冬なのだけど、早速にオジサンが駐車料金の徴収に現れた。早起きは500円のトクと教えられる。準備をしていると、登山者が一人、降りて来たようだ。随分と早い。そして、今度は20人くらいの中高年主体の団体が登場した。落合橋にいた人たちのようだ。これを追うようにして、林道へ出発する。

キャンプ場を過ぎたところで、団体さんは植林帯の急斜面に取り付いた。遠足尾根へ登るのか。

林道終点には軽四が三台あったが、どうやらハンターのものらしい。ロングスパッツを付けていると、もう1台やってきて猟犬を下ろし始めた。

昨年同様に、宇賀渓の山道を歩いて金山尾根(ホタガ谷右岸尾根)に取り付いた。陽当たりが良い尾根なので雪はほとんど溶けている。蛇谷への分岐点には、金山尾根、蛇谷ともに、少人数で歩いた跡があったが、私の足は蛇谷へと向かう。

樹木は葉を落としており、頭上が開けて気持ちが良い。尾根の左斜面をほとんど水平に歩く炭焼道は、ゆっくりと蛇谷へ降って行く。(写真1)見下ろす冬枯れの谷は見通しが利く。谷中を歩けば、やがて前方に目印の滝(写真2)が現れたので、左の急斜面に取り付く。高度差100m余りの斜面だが、スリップすれば下まで行ってしまいそうで恐い。ようやく勾配が緩やかになれば、左からは波打つようなナナツノヤマの尾根が合流してくる。

まもなく、ヨコ谷から登ってくる中道に合流した。樹間からは山頂の南西端を仰ぎ見ることが出来る。(写真3)しばらくの間、眩しいほどに明るい樹林のなかを登る。ここには風はなく、人の気配もない。(写真4)

そして、この樹林を抜ければ、突然に山頂部の高みが姿を現した。なかなか感動的だ。青い空へと斜面を登る。(写真5)その斜面に、下山してくる単独行者の姿が次第に大きくなり、あいさつを交わしてすれ違う。少し登っては立ち止まり、せり上がってくる周辺の山々を眺める。

到着したとき、山頂の先客は2人だけ。その話し声も耳には届かない。しばらく山頂に留まり、白い鈴鹿の山々を眺めては楽しんだ。

下山は石槫峠へ向かうトレースを追った。小峠からは、そのまま尾根に登ってヤブっぽい道を砂山へ向かう。ケモノの足跡が多い尾根を歩き、最高点から北東の小尾根を降りると、すぐに長尾滝から登ってくる登山道に出た。

写真7 蛍石採石跡

砂山で休憩していると、意外なことに小鳥の鳴き声がにぎやかなことに気付いた。石段の遊歩道を降り、「水晶橋」の指導標で右折すると、左手に蛍石採石跡の坑口が開いていた。高さ1.5mくらいで、奥は暗くてわからない。(写真7)

「水晶」の標識を拾いながら降ると、国道が間近なのにシカと出会った。そういえば、蛇谷よりうえの雪面ではケモノの足跡を見ていない。ケモノたちも山を降りているのか。

砂山の遊歩道は標識があって良く整備されているが、なかなか距離が長い。ようやく421号線の水晶キャンプ場付近へ降り、登竜荘の前を通って駐車場へ戻った。

行程表

8:47宇賀渓バス停(駐車場)
9:29金山尾根入口
11:18中道に合流
12:02竜ヶ岳(12:02-12:24)
13:45石槫峠
15:09砂山(15:09-15:15)
16:09国道421号線(水晶キャンプ場)
16:25宇賀渓バス停
(作成 2004.02.04、改訂/書式等 2012.11.11)