鈴鹿:鎌ヶ岳・御在所岳
今年も三ツ口谷左岸尾根(日蔭尾根)から鎌ヶ岳、御在所岳を巡る。昨年と同じ4月29日なり。されどアカヤシオの花がない。今年は開花が早く、中腹では散ってしまったことを承知していた。しかし、山頂部にもほとんど花がない。
- 登山日
- 2004年4月29日木曜日
- ルート
- 三ツ口谷左岸尾根-鎌ヶ岳-武平峠-御在所岳-表道
三ツ口谷左岸尾根



三ツ口谷への登山道へ入り、東多古知谷に続いて三滝川本流を渡る。三ツ口谷への乗越にて右折して目的の尾根に取り付いた。
急登する尾根には薄い踏み跡があり、散ったアカヤシオの花が落ちている。770mで右に小さなハゲを見る。常緑樹の尾根だが日差しが明るく、前回の鳥居戸谷右岸尾根に比べると快適だ。
870mは岩場、岩の上を適当に歩いて登り切れば展望が良く、御在所岳の百間滝を正面から見ることになる。武平峠東側の駐車場から工事音が聞こえてきた。今日も風が強い。散華の風だ。(写真1)
ここから緩やかな尾根となり、地形図に記載がある第1鞍部のハゲ、第2鞍部のハゲを通過する。いずれも北面に開いており、昨年は2つ目のハゲから一面に咲くアカヤシオを見ている。しかし、今年は皆無だ。
枝が打ち落とされているので歩く人もいるのだろうが、今までこの尾根で人に出会ったことはない。950mピーク西面のハゲから尾根が曖昧になり、踏み跡も消える。ケモノ道を探して登ると、970mで最後のハゲに出る。そのまま尾根を登って(写真3)、最後に背丈を超える笹ヤブを5分で県境登山道へ飛び出す。
御在所岳
鎌ヶ岳の山頂へ行くが登山者多し。早々に引き返して御在所岳へ向かうが、武平峠からの登り直しはチョットきつい。
そのうち、むき出しの刈り込みばさみを持ったオヤジさんが降りてきた。(むき出しであることより、高畑山の山頂に捨て置かれたハサミを見ているので気になる。)続いて「御在所岳環境パトロール隊」の腕章をしたオヤジさん。この腕章は初めて見る。
今度は子連れの若奥さん。どうやら先頭にいるオバアチャンの引率らしい。花は咲いていないが、若奥さんは「花」でした。家のカアチャンも昔はと思ったりする。


山頂遊歩道に登り着いたが花はわずか。5日前に立ち寄ったときの様子からすれば、それなりに開花していてもよいと思えるが、咲いていない。昨年の4月29日は、霧の中に咲き誇る花が溢れていたのだが。
仕方ないので、今後のため、最近の四日市の最高気温と最低気温をメモしておこう。
4月22日 26.9度 10.7度
4月23日 21.4度 9.4度
4月24日 16.0度 6.2度
4月25日 18.2度 3.6度
4月26日 21.9度 8.0度
4月27日 22.2度 13.3度
22日の暖かさに比較すると、24日から25日の冷え込みは厳しい。ここ一週間は強風の日が続いたが、地面に落ちている花数が少ないので、御在所岳の山頂では風で散ったというより、あまり咲かなかったように思われる。
ロープウェイ乗り場の食堂で一杯やることにした。ビールを飲んでいると、壁に貼られた観光ポスターに気付いた。御在所岳からピンク色の花びらが飛んでいるものだ。アカヤシオの花はどこへ行ったのやら。カモシカセンターと芭蕉池に立ち寄って表道を降った。
行程表
8:13 | 三ツ口谷登山口(鈴鹿スカイライン) |
9:55 | 県境登山道 |
10:19 | 鎌ヶ岳(10:19-10:31) |
11:05 | 武平峠 |
11:50 | 御在所岳・山頂遊歩道 |
13:47 | 表道下山口 |
14:50 | 三ツ口谷登山口 |
追記:2004年5月17日
御在所ロープウェイのホームページによれば、5月17日現在、花の開花状況は以下のとおりだ。
マンサク 終り、例年並に咲きました
コブシ 終り、今年はたくさん咲きました
ミツバツツジ 終り、例年並に咲きました
アカヤシオ 終り、山上は少なかった
シロヤシオ 麓終り、山上咲き始め(花芽少なし)
ベニドウダン 葉芽吹くが花芽少なし
サラサドウダン 葉芽吹くが花芽少なし
シャクナゲ 咲き始め(花芽少なし)
ミズバショウ 終り、例年並に咲きました
タテヤマリンドウ 満開(日照がなければ蕾んでいる)
アカヤシオは今年が悪かっただけ来年が楽しみではある。なお、ニホンカモシカセンターの「季節の便り」によれば、「4月24日(土)にやってきた寒波で25日に雪が降り、28日には積雪と樹氷も見られ」、「先週の寒波で蕾が痛めつけられ花の数が減ってしまいました。」とのこと。