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鈴鹿:鎌ヶ岳

湯の山温泉の三岳寺から馬ノ背尾根に取り付いて鎌ヶ岳まで登り、北隣の長石尾根を末端まで降った。どちらも、尾根上にそれなりの道があるので、紅葉を眺めながら無心に歩く時間を過ごすことができた。

登山日
2004年10月31日日曜日
ルート
三岳寺-馬ノ背尾根-鎌ヶ岳-長石尾根-弥一ヶ岳-三岳寺

馬ノ背尾根・鎌ヶ岳

写真1写真2写真3写真4写真5

朝、四日市市内は雨降りだけど、西の山には青空が見えた。ようやく山へ行ける。体が鈍っているので、勝手を知っている尾根道へ久し振りに出かけることにした。

三岳寺から観音山遊歩道へ入ろうとすると、崖崩れらしく湯元への道が閉ざされていた。やはり、9月5日の大雨の影響だろうか。しかし、左回りの入口は開いていたのでこちらから入り、第23番の観音像で遊歩道を離れて急勾配の馬ノ背尾根を登る。

右側にポツンと立つ馬ノ背不動を通り過ぎても急勾配の道が続く。このあたりは、イワカガミが多い。そして、一株だけだが花を咲かせているアカヤシオに出合った。花数は10輪以上あり、ツボミもあるが勢いはない。(写真1)

右に見える中道と比べると、なかなか高度が上がらないがボチボチと歩く。地面に広がるコケが意外ときれいなので腰を下ろしていたりすると、時間はどんどん過ぎて行く。いつの間にか青空は消え、鎌ヶ岳や御在所岳の頂上は雲の中だ。

右に長石谷(犬星の滝)への下降路を見送り、左からは雲母峰からの道が合流する。岩塔を巻いて白ハゲの崩壊地に到着すれば、いっきに展望が開けた。(写真4:馬ノ背を振り返る、写真5:鎌ヶ岳東面)

しばらく歩くと、左から堀込まれたカズラ谷登山道を合わせるが、笹の中から突然に出でくるので落とし穴のようだ。まあ、標識があるので解るのだけれど。この先、ササが現れるまでは落ち着いた雰囲気で良い。

ササを潜って岳峠へ、少し濡れたが問題なさそう。霧の鎌ヶ岳南面を登って山頂に到着するまで3時間余りの行程だった。

鎌ヶ岳山頂に登山者は少なかった。にぎやかな中高年グループと夫婦連れ。やがて単独行者が2人ほど。携帯電話(FOMA)でメールを送って見るが、山頂の北側では通信できない。南側に異動して2回目に成功。以前と変わらない。おにぎりを食べて、体が冷えないうちに山頂から東へ降りる三ツ口谷(長石尾根)の登山道へ出発した。

長石尾根

写真6

登山道はグングンと高度を下げ、三ツ口谷の水流が見え始めるあたりで右のササの中へと尾根道を分岐させている。そのササもすぐに低くなる。ゆったりとした良い道だ。

しかし、三ツ口谷の出口が近づくにつれて、鈴鹿スカイラインからの自動車騒音が大きくなる。なかにはひどい二輪車もある。その音につられるように、悲しくも甲高い鳴き声がした。どこにシカがいるのだろうか。

弥一ヶ岳

写真7

テープがひとつ巻かれている三ツ口谷への下降点に到着。以前あった小さな標識は、壊れて足下に転がっていた。ここから、弥一ヶ岳への登りに変わるが、すぐにキレットの南端に飛び出す。(写真8)苦もなく北端のピーク(山頂)に立つが、木立があって展望はあまり良くない。

弥一ヶ岳からは急激に高度を落とす。2つ目の電信柱を通過したあたりで長石谷側へ降りて行き、3つ目の電信柱でクモの巣に顔を突っ込んだ。また、やっちゃった。視力の低下が著しい。すぐ下で長石谷の登山道に出合う。

尾根道には大雨の影響はなかった。鎌ヶ岳山頂とその東面の下降路で登山者に出合ったのみ。寂しいというべきか、あるいは静かというべきか。

行程表

8:32三岳寺
10:14犬星の滝への下降路分岐
10:40雲母峰からの道を合わせる
11:14カズラ谷道を合わせる
11:50鎌ヶ岳(11:50-11:58)
13:21弥一ヶ岳
13:59長石谷登山口
14:17三岳寺
(作成 2004.10.31、改訂/書式等 2012.09.07)