鈴鹿:鎌ヶ岳・御在所岳
アカヤシオの季節。今年も、鎌ヶ岳の三ツ口谷左岸尾根(日蔭尾根)から鎌ヶ岳・御在所岳の花見登山に出かけた。
- 登山日
- 2006年4月30日日曜日
- ルート
- 三ツ口谷左岸尾根-鎌ヶ岳-武平峠-御在所岳-中道
三ツ口谷左岸尾根

朝7時過ぎ、鈴鹿スカイライン(国道477号線)旧料金所の駐車スペースは、既に7割ほど埋められている。旧道を歩き、堰堤を越えたところで標識に従い三ツ口谷への道に向かう。東多古知谷と三滝川本流を渡り、三ツ口谷左岸尾根に北側から取り付こうと水辺を歩けば、目前に白い花が咲いていた。コブシならば花の下に若葉が1枚あるというが見あたらない。この花はタムシバということにしておく。(写真1:上)

カマ跡から尾根に取り付こうとするが、イワウチワが咲いている。数は少ないが、仕舞ったカメラを引っ張り出して停滞する。そして、急勾配の尾根に取り付いた。邪魔だからといって、踏み跡沿いの樹をこれ以上切らないでほしい。手が届くところに樹がないと落ち着かない。
勾配がいったん緩くなると足下にハルリンドウが現れる。そして、アカヤシオの花も多くなる。昨年が当たり年だったので心配していたが期待以上の花数だ。しかし、920m付近のガレ場(写真3:下)を過ぎたあたりからツボミに変わり、花はあまり見られない。少し開花が遅いようだ。
日本カモシカセンターの「季節の便り」によれば、4月21日には御在所岳・山頂で10センチの積雪、25日も積雪はないが降雪があったとのこと。2004年(平成16年)には4月25日に降雪、28日には積雪と樹氷が見られたと記録にあり、山頂付近のアカヤシオはほとんど花をつけなかったと記憶している。今年はどうなるだろう。遅い開花が功を奏することになれば良いが。

この尾根には足場の良くない小規模な岩場があり、踏み跡は所々で曖昧になる。特に最後のハゲ周辺ではササの中に消えてしまうが、県境付近の背丈のササは切り開かれて楽になった。
鎌ヶ岳
県境尾根に出て鎌ヶ岳へ向かう。岩峰付近で見た花が最後。それ以降、山頂までアカヤシオは咲いていない。その代わり、足下にショウジョウバカマやバイカオウレンが現れる。山頂から見下ろす鎌尾根にはアカヤシオの花色は見えなかった。
武平峠に降りる。途中の狭い岩峰周辺には弁当を開いた小学生の集団。その下の登山道には、低学年の女子数名が引率者もなしでまだ歩いていた。片手には弁当を入れた小さなコンビニ袋。歩いているうちにも割り箸が落ちる。見ていられないので声をかけた。武平峠からの登山道は、もう子供を連れて行くような道でない。この子たちは、山登りが嫌いになるのでないかと思った。
御在所岳
武平峠周辺にはアカヤシオがあるが、見上げる峠道(県境尾根)に花の気配はない。登り始めると手頃なところに白い花。のぞき込むとタムシバらしい。曇り空だったのに日射しが出てきた。ササのトンネルは暑い。バテ気味で山頂遊歩道を歩き、三角点のベンチに寝ころぶ。ハルリンドウ(タテヤマリンドウ)が随分と咲いていた。


カモシカセンター前の売店でビールを買って一気に飲んだ。登山不適格者ですね。良い気分になって、東山頂(朝陽台)でバイカオウレンの写真を撮る。2年前にササが刈り払われて昨年の春から人目に触れるようになったが、人が歩き回って乾燥すれば、樹の根元に残った花も姿を消してしまうに違いない。
中道

胸突き八丁の坂道を下り、北谷を展望する岩場にて最初のアカヤシオの開花を見た。標高1000m付近だ。先週から150mほど上がった。昨年は1週間で200mほど咲き上がっていたので、来週日曜日くらいには山頂でも開花しそうだがどうか。
行程表
7:22 | 鈴鹿スカイライン旧料金所 |
7:42 | 堰堤 |
10:27 | 県境尾根 |
10:53 | 鎌ヶ岳(10:53 - 10:58) |
11:43 | 武平峠 |
13:05 | 御在所岳・三角点(13:05 - 13:16) |
14:16 | 中道下山口・富士見岩 |
16:01 | 旧料金所 |