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  3. 2008年1月14日

鈴鹿:三子山南峰・高畑山

三子山南峰の直登道で磐座を訪ね、そのまま高畑山まで歩いた。雪が無く、登山者を見ることもない寒い一日だった。

登山日
2008年1月14日月曜日
ルート
岩家十一面観世音-三子山南峰-鈴鹿峠-高畑山-坂下峠-岩家十一面観世音

坂下

国道1号線を鈴鹿峠へ西進し、上下線が分離するところから坂下への道に入る。この道は集落を通り過ぎて1号線の上り車線に接続するが、その手前に石像2体があり、付近に自動車を停めた。三子山南峰へは、坂下集落の西端付近から南東尾根に道があった様だが、現在の地形図には記載がない。

三子山南峰・磐座

写真1写真2

「岩家十一面観世音菩薩」と刻まれた石柱の西側に東海自然歩道の階段がある。これを登れば「三子山南峰」の標識が現れて道が分岐した。地形図の道ではない。入り口に標識はあるが、これ以降は目印を拾いながら植林作業道を登ることになる。

右下に谷を見ながら歩いて、これを左岸へ渡る。このまま尾根に乗って南東尾根へ行きたい気分だが、道は谷から離れない。現れた目印で右岸へ渡り返したが、どこかへ迷い込んでしまった。引き返して目印を探す。

写真3写真4

いずれにせよ右岸側の斜面をジグザグに登るようになる。頭上に青空が見えるようになると鉄塔東端の脚下に飛び出した。伊勢幹線117号、南西尾根の鉄塔だ。植林帯はここで終わる。

ここまでは、まばらに目印はあるが枝道が多いので下山に使うと苦労しそう。

鉄塔から尾根上の巡視路を登って、注連縄が現れると県境縦走路に飛び出した。これといって目立つものがない三子山南峰の山頂を通り過ぎてしまったので引き返し、Y字の道を左へ入ると磐座に着く。

磐座は高さ1m余り、直径2mほどの扁平な岩で、見栄えがするものではない。土の斜面に平らな舞台を造り出しており、神様が天下るには都合が良さそうに見える。探してみたが、南東尾根には磐座までの道は残っていないようだ。

鈴鹿峠・高畑山

県境縦走路を急下降して鈴鹿峠へ向かう。鞍部から右に鉄塔118号を見て登ると、東海自然歩道の標識が現れて整備された道に変わる。

鈴鹿峠で「鈴鹿山の鏡岩」に立ち寄り、三重県側の国道を見下ろす。この鏡岩も磐座だったのだろうが、「盗賊が街道を通る旅人の姿をこの岩に映して危害を加え」るものに格下げされてしまった。

まだ時間があるので高畑山へ向う。「高畑山1時間10分、鈴鹿峠10分」の標識に思わず躊躇させられる。県境の道は凍える風が吹き付けたり、風下の日溜まりに変わったりする。背後に展望が広がるとナイフエッジ、砂の斜面の登りが嫌な感じ。鈴鹿の山々を眺めていると一気に身体が冷える。

写真5

アップダウンを繰り返していると、日溜まりの茂みで低く二声泣いてイノシシが三重県側へ下っていった。いつも怒濤の如く駆け去るので、あまり鳴き声を聞かないが、今日は割と面倒くさそうに逃げていった。

高畑山からの展望は抜群、琵琶湖も見えるが雲があって暗い。雨乞岳、綿向山は僅かに雪が見える。暖かい日が続き、大方の雪は溶けてしまった。

さらに南へ歩き、溝干山から坂下峠に降りて林道を駐車地に引き返した。長峰を下りたかったが、時間が遅くなったので次の機会とする。

今日はメモを失ったので行程の時刻は不明。出発は10時過ぎ。ゆっくりと道草をして、一周、約5時間30分だった。

(作成 2008.12.26、改訂/書式等 2012.06.16)