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鈴鹿:雨乞岳

武平峠を越えて、クラ谷の雨乞岳登山道を歩いた。登山道のうち、以前に崩壊した付近は相変わらず良くない。帰路の郡界尾根(東近江市-甲賀市境界)は危険箇所の無いルートだが、踏み跡が薄くて解りにくく、小さなアップダウンに疲れる。

登山日
2009年9月6日日曜日
ルート
武平峠-クラ谷-雨乞岳-郡界尾根-茨谷右岸尾根

記録

最近、御在所岳ばかりなので雨乞岳まで遠出した。昨年秋の大雨による道路崩壊で鈴鹿スカイラインは閉鎖されており、雨乞岳登山口がある武平峠まで歩く必要がある。

そのスカイラインは、現在、蒼滝大橋で通行止。標識には工事期間が11月6日とあるので、その頃には料金所跡まで入れるのかも知れない。一方、裏道入口にも工事の看板が立った。工事期間は平成22年3月19日まで。「裏道登山道がない」ので通行できないとある。本格的に堰堤工事が始まれば、当然、付近の登山道は消滅するのだろう。

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スカイライン沿いの旧道を歩くと最大規模の崩壊現場を見上げるようになる。この現場はあまり手が着いていないようで、開通時期は見当もつかない。その西側では、既に道路は片づけられて、打越日向谷や武平峠東口の崩壊は改修工事が進んでいた。

武平トンネルを抜けると西口も閑散としている。スカイラインは、何故か滋賀県側も閉鎖されて人の気配がない。ここからササと植林帯の登山道を行く。ササは刈られて歩くには支障ない。小さい峠を越えて、野洲川流域から愛知川流域に入ると、源流部はヌタ場と化している。

コクイ谷(沢谷)に出て、「これ、登山道ですか」の雰囲気がある溝中の道に入り、右側斜面を登って尾根をクラ谷側へ乗り越す。下り始めると、また「これでも、一般登山道ですか」の崩れた斜面(斜面の下に良い巻道があります。追記 2009/09/20)。更にもう一つ、小さな崩壊を通過してクラ谷右岸に降りた。この付近、初めて歩いた時、何か切迫したモノを感じて早足に通過したところだ。怪談話のことなど知らなかったが、今はそんな気配など感じられない。感度が鈍っただけかも知れないけれど。

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次第に水量が減って源流部に入る。登山道を離れたが、右岸側にゆったり広がった緑の斜面が誘惑する。最後にクラ谷を歩いたのは1999年のこと。年寄り達と軍隊式に歩いたので道草も出来なかった。道草をせんとや登りけん。低い草丈の穏やかな斜面にシカ道を追いかけて遊ぶ。すると、先行していたはずの登山者が背後にいることを知った。素直に登山道へ戻る。

東雨乞岳を登る溝状の道は辛い。それでも、ササが衰えたのか中腰で潜る様に歩く必要が無くなったので、有り難いことだ。その東雨乞岳では曇空に変わったので、展望と引き替えだが涼しくて良い。山頂を往復し、大峠の沢を覗き見る。

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下山は東雨乞岳から郡界尾根をトレースするササの道を降った。高度が下がるに従いササの背丈が低くなり、1014m手前の鞍部が近づくとササは消えてしまう。同時に踏み跡も曖昧になって、郡界尾根は小さくアップダウンを繰り返す。右側には、所々で植林帯が現れる。嫌になってピークを迂回すると、どことも知れぬシカ道に入り込んで余計な体力を使う。「メタボ退散」、昼食抜きで降る身には少し辛いが、道草は止められない。

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967mを通過したところで、食害防止のビニールひもが巻かれた植林帯を見て左折し、沢谷峠に降りた。草の背丈が伸びた為か、あるいは空が暗くなった為か、以前ほどの陽気さを感じられない。峠から登り直すうちに小雨が降り出したので、手っ取り早く茨谷右岸の尾根でスカイラインへ降りた。武平トンネルの西口に自転車が1台、何処から来たのだろうか。

行程表

5:41鈴鹿スカイライン(蒼滝大橋)
7:00武平峠登山口
9:58東雨乞岳(着)
11:00東雨乞岳(発)
13:52鈴鹿スカイラインに降りる
15:23蒼滝大橋
(作成 2009.09.10)(電子国土削除 2014.06.14)