鈴鹿:竜ヶ岳
早朝に石榑峠から竜ヶ岳(表道)を往復した。
- 登山日
- 2023年7月18日火曜日
- ルート
- 石榑峠-竜ヶ岳-石榑峠
石榑峠
5時30分頃に石榑峠に到着した。石榑トンネル西口から国道421号の旧道を5kmほどの距離だが、道路は良く維持されており通行に支障はなかった。

その石榑峠には例のコンクリート障害物が鎮座しているが、現在はチェーンで閉鎖されて車両は三重県側へ進入できない。昔、この狭間の通過は冷や汗ものだった。
撤去されて久しいNTTドコモ東海・石榑無線中継所の取り付け道路は残っているが門は閉じられている。
駐車スペース西側にバイオトイレ(2022年度設置、協力金100円、男女各1)があるので利用させてもらった。問題なく稼働しているようで無臭だった。
駐車スペースには既に四台が置かれている。八台分あると思うが、車間ガラ空きの駐車なので七台しか置けそうにない。何を考えているのやら。
竜ヶ岳
登山道はバイオトイレ北側の階段から始まる。他に、コンクリート障害物の東側にも踏み跡があったのでそれを利用した。三角点までの高度差 1099.3 - 684.6 = 414.7m のお気軽登山だが、10年振りに竜ヶ岳へ登る。(標高値は三重県の M-GIS による。)


樹林の登山道を登り、固定ロープがある花崗岩の岩場を通過すると勾配が緩んだ。前方に竜ヶ岳の山体が現れ、左斜面には重ね岩が見える。朝日が射すので帽子を被る。最高気温予報は名古屋39℃、四日市37℃だ。
白い砂場2つを通過すると樹林の山腹を左へ横断して重ね岩に飛び出す。「重ね岩 830m」の標識があるが、実際は920mくらいなので既に標高差の6割を登っている。
重ね岩から灰色の石コロが散らばる急斜面をひたすらに登るが、朝の西風が気持ち良くて苦にならない。東側は多数のトンボが朝日に輝いて飛んでいる。気付けば「まつはだ」の様なシロヤシオの林の中にいた。樹髙5m以上はありそうだ。

周辺の樹木がなくなり、広がる展望の中を山頂部南端の肩に乗った。左前方に静ヶ岳、その背後は御池岳~藤原岳の稜線だ。上空の二羽の鳥はトンビの夫婦だろうか。前方の遠くで着地したようだが、それきり下りては来ない。
なだらかな起伏を歩いて山頂三角点に達した。足下では朝露が光っている。三角点は標石の基部が10cmほど露出しているが、周辺の表土が流されたのか。(2004年2月の写真でも露出しているような。国土地理院は平成26年の報告書で「今後10年程度で・・・少数の三角点を除き三角点の測量の基準としての用途を廃止」とのことだが。)
記憶にある竜ヶ岳の山頂はササの中にある直径10mの切り開きだったが、2003年に刈り払われ(広報大安 平成15年8月号 「竜ヶ岳 展望の復活」:WARP)、登山者に踏まれて地面が露わになった。現在は胸まであったササは枯れ、山頂部は低いササとシダ、少しのコケに占領されている。アセビは小さなものがあるだけだ。


三角点から引き返す。新しいショートカットの入口に並べた石が蹴散らされているので並べ直してみる。まあ、無駄だろうが。登ってきた単独登山者は付近の標識を整備しているとのこと。支柱とか木製の部材を持ち上げてきた。
長袖を着て肩部から滑りやすい急斜面を下りた。ただ、地面はストックで穴ボコだらけ。さすがに石突きにキャップなしで無駄に地表を荒らすのはマズかろうと思う。気温の上昇を感じながら石榑峠へ下りた。


出合った下山者は1名、登山者は4人(1組、単独2)だった。異界のような山上へ僅かな労力で登ることができる。肩部からの下降に難儀するかも知れないが、爺さんになっても使えるルートかも知れない。
行程表
5:46 | 石榑峠、出発 |
7:19 | 竜ヶ岳・三角点(7:19-7:34) |
9:12 | 石榑峠、着 |