鈴鹿:雲母峰
雲母橋から独標尾根(南尾根)を雲母峰の三角点まで往復した。山頂部では、この冬の最初の雪を見た。鈴鹿山脈の主陵は白くなっている。
- 登山日
- 2023年12月19日火曜日
- ルート
- 雲母橋-独標尾根-雲母峰-独標尾根-雲母橋
雲母橋の登山口
日曜日から寒気が流れ込んでいる。しかし、予想外の晴れ空に誘われて雲母峰登山口の雲母橋へ来た。ところが、駐車場は工事用の作業ヤードになっており、登山者用には3台分が確保されているだけ。私が自動車を置いたので満車になった。
地道の林道を歩けば舗装路となり、その舗装が終わるところに標識があって山道の入口がある。この入口標識には「独標尾根」とある。独標尾根には、三角点までにP1(735m独標)、P2、P3(雲母Ⅱ峰)がある。先へ続く地道の林道の前方50mほどには工事関係の人や車両が何台か見えた。
独標尾根
植林の歩き良いジグザグ道を登る。林床のササはほぼ消滅した。風がなくて暑いので長袖Tシャツ一枚になる。ジグザグ道が終わると冬枯れの尾根道になり、曲がり角で北へ右折して雑木林のP1になる。日陰には僅かな雪がある。この冬の最初の雪を見た。
P2の登りは痩せた尾根があるが一般登山道なので無難に通過できる。急斜面が現れるが寒くなったので軽快に登れてP2に到着する。P2から少し下れば穏やかな道になりP3に達する。ここに設置された標識には雲母Ⅱ峰とある。

雲母Ⅱ峰は東側の展望が良く、パラグライダーの出発場所になっている。国定公園の特別地域の境界という微妙な場所だが、風除けなのか待機所が仮設されたままだ。ここから西を見ると鎌ヶ岳が雪で白い。
標識には小林新道への矢印があるが大丈夫なのか。以前、登山地図(昭文社)の記載に従って南東尾根を下降したとき、「登山道」と印刷された白テープが各所に巻き付けられていたが、枝打ち後のソダ(廃材)が大量に放置されており難儀した記憶がある。
雲母峰と吉良良山

雲母Ⅱ峰から雪で白くなった鞍部へ下りて雲母峰の三角点へ向かう。濡れた土で尻餅をつかぬように慎重に下り、鞍部の植林から出て木立の間から遠望すれば、薄らと白い釈迦ヶ岳の右奥に竜ヶ岳が白い。


到着した三角点の雪は融けているが既に青空はない。標識には「雲母峰山頂」と「吉良良山三角点888.1m」がある。国土地理院の資料には、点名が「吉良々山」、標高888.13m、2014年に標高改算とある。この標識の見解は、雲母峰の山頂に吉良良山三角点があるということか。
一方、菰野町史自然編(1991年発行)には、「雲母峰のやや南東で四日市市と菰野町の境に吉良良山(標高888.4m)がある。この吉良良山と雲母峰が混同されている場合が多い」とある。この記載に従えば、雲母峰は三角点の北西130mほど、現在は雲母西峰の標識がある場所ということか。菰野側から雲母峰と吉良良山が並んで見える写真が掲載されているが、何故これ程にこだわるのか。
曇り空に薄日が残るうちに往路を引き返した。地面には赤い実がたくさん落ちており、アセビは来春の花芽をつけている。イワカガミのボケ咲は初めて見たような気がする。出合った登山者は登りのP2にての2人組だけ。林道に下りて工事現場を見に行くと、鎌谷川で護岸工事をしているようだ。
行程表
9:30 | 雲母橋、出発 |
11:24 | 雲母峰三角点 |
13:02 | 雲母橋、到着 |