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  3. 2009年9月20日

鈴鹿:雨乞岳

朝明渓谷から根ノ平峠を越え、コクイ谷、クラ谷、雨乞岳、千種街道を巡る伝統的ルートを歩いた。昨年の大雨でコクイ谷(神崎川)は砂利に埋まったが、登山道として利用するには問題なかった。ただ、コクイ谷上部などで標識・目印類が消失し、一般登山道としては道迷いを心配してしまう。

登山日
2009年9月20日日曜日
ルート
朝明渓谷-根ノ平峠-コクイ谷-クラ谷-雨乞岳-杉峠-根ノ平峠-朝明渓谷

根ノ平峠

昨年9月の大雨以降、初めて朝明渓谷に入った。駐車場に自動車を置くと、7時前だが料金徴収のおじさんが活躍中、朝明観光協会に環境整備協力費500円を支払う。

伊勢谷は荒れたが、登山道は整備されて問題ない。根ノ平峠まで残り3分、ブナ清水の標識が立てられた付近は、ササが枯れて明るい雰囲気に変わっていた。

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そして、根ノ平峠の北側広場は枯れたササで灰色に変色している。西側一帯もササが消失して平坦地が広がる。昔日に存在した集落の規模は如何ほどか。何処でも自由に歩けるので、上水晶谷への分岐を見失いそうになった。随分と変わったものだ。

コクイ谷

やはりササが消えた国見岳西面の道を歩いて上水晶谷を渡る。砂利に埋まった神崎川は蒼い水流を失った。「コクイ谷出会い」の標識を過ぎれば、右岸の小さな谷2つが荒れている。大雨の被害だろう。

左岸へ渡ると、相変わらず大量の砂利が雨乞岳側から押し出されている。ドラム缶と一升瓶が残るカマ跡を通過し、谷の中央に鎮座する大岩を確認して右岸へ戻る。カマ跡を乗せた石組みは破損した様子もない。

写真3写真4

再びドラム缶と一升瓶、流されずに残っている。国位鉱山の所在はどこだろうか。あちこちに流木が引っかかっている。そんな陰からノウサギが飛び出して、瞬く間に視界から消えた。登山道は所々で崩れているので、何処でも歩ける谷中を行く。

写真5写真6

黒谷が近づくと左岸側が崩れて、コクイ谷らしからぬ明るい地肌を見せていた。この崩壊は小規模で、大量の土砂を出したとは思えない。黒谷、魚止谷は荒れた様に見えないが、土砂に埋もれたコクイ谷本流は河岸が削られている。魚止谷入口から巻道を取り、滝上を通過して流れを遡れば、ようやく武平峠からの登山道に到着した。

地図の大きさ:600×150 600×450 600×600

地図の大きさ:600×150 600×450 600×600 説明:地図表示について

この地形図は、GPS(Garmin eTrexH)による軌跡を編集して地理院地図に描画したもの。(赤線:登路、青線:下山路、×:坑口)

雨乞岳

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クラ谷の登山道は2週間前に歩いている。登山道を離れて右岸尾根に上り疎林を行けば、警戒音を発してシカが逃げる。緑の絨毯がやがて胸丈のササに変わった。予定通り郡界尾根に向かったが、1050m位まで道草を楽しんでクラ谷の登山道に戻れば良かったと後悔する。ササの海のなかで、右足は痙攣の一歩手前だ。

最後に郡界尾根のササ分け道を潜って東雨乞岳の山頂に飛び出す。今日は上天気、伊勢湾や琵琶湖も見える。東雨乞岳の登山者は1組2人だけ。災害により鈴鹿スカイラインが閉鎖されているので登山者も少ないだろう。三角点で出会った登山者はスカイラインの滋賀県側ゲート(料金所跡)まで自動車で入り、稲ヶ谷を登って来たとのこと。

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大峠の沢に寄ったは良いが、何故か杉峠への下降路が解らなくなり、大いに悩んだ。

杉峠・御池鉱山・千種街道

杉峠はササに代わってシダに占領されていた。残っているスギは健在と言うべきか。御池鉱山跡に降りると、親子三代と見える家族連れが10人ほどで遊んでおり驚いた。そろそろ帰り支度のようだ。

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横目に見て通り過ぎるだけだった採掘場所へ立ち寄ると、高さ1.5mほどの抗口が残されていた。

道草はお仕舞いにして帰路を急ぐ。石垣などの鉱山施設跡のなかに千種街道の良い道が残っている。施設は下重谷で終わるが、歩き良い道は続いておりペースが上がる。ただ、高昌鉱山の谷(鉱山入口)など荒れている。昨年の大雨被害だろう。鉱山は次の機会として谷沿いの道を行く。

唐突に「神崎川上流」との標識があり、コクイ谷出合まで10分と記載されている。そのコクイ谷出合に戻って、石飛不要で谷を渡った。あとは往路を引き返すばかり。良い一日でありました。

行程表

6:46朝明渓谷・駐車場
7:45根ノ平峠
8:34コクイ谷出合
9:56クラ谷の登山道に到着(クラ谷分岐)
11:51雨乞岳 (11:51 - 12:05)
12:56杉峠 (12:56 - 13:04)
14:45コクイ谷出合
15:36根ノ平峠
16:30駐車場
(作成 2009.09.25)(変更/地図を電子国土ver3→地理院地図 2014.07.19)