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鈴鹿:宮指路岳・弥栄鉱山跡

猪足谷林道から「犬返しの険」を経由して宮指路岳に登った。帰路には弥栄鉱山跡に立ち寄る。林道歩きは長いが、標高差は小さいお手軽コースだ。

登山日
2016年11月3日木曜日
ルート
猪足谷林道-犬返しの険-宮指路岳-鉄塔-猪足谷林道(弥栄鉱山)

猪足谷林道・犬返しの険・宮指路岳

鈴鹿スカイラインから大河原橋を渡ると、この林道で間違いないことを「水沢峠」の標識が教えてくれる。軽自動車1台が駐車しているスペースを見送り、右カーブの先で転回して林道脇に自動車を置いた。9時過ぎ、遅い時刻の出発だ。この先、路面状態は良くないが、直ぐゲートが現れて自動車1台が駐車されていた。

写真1 猪足谷林道ゲート写真2 猪足谷林道

ゲートを通過すると路面状態が良くなり、新堰堤の建設なのか重機が作業している。黒滝方面から入ったのだろうキャタピラ跡が路面に続く。水沢峠方面の道を左に分け、ひたすらに猪足谷林道を歩くと汗ばみ、曇り空から陽射しがこぼれ落ちたところで上着を脱いで半袖になる。途中、猪足谷雨量局の小さな施設あり、高円山が左に見えた。

横谷山東側の切り通しを通過すると猪足谷から田村川の領域に入る。歩くうちに展望が拡がり、能登ヶ峰、宮指路岳や「犬返しの険」、NTTの鉄塔が見え始める。大河原橋から続いた電信柱とともに鉄塔へ行く舗装道路(無線中継所管理用道路)を左に分けて、キャタピラ跡が続く黒滝方向への林道に入った。

ほぼ水平の林道は吹きさらし。突風には砂礫が混じり頬が痛む。小岐須峠への登り口に近づくと、小さな現場小屋があり人影があった。その登り口にはテープがあるが小岐須峠への道があるようには見えない。「犬返しの険」が駄目ならここから登ろうと思う。

写真3 犬返しの険の谷に入る林道写真4 林道終点の堰堤
写真5 犬返しの険写真6 犬返しの険
写真7 宮指路岳山頂部

黒滝方面への林道を右下へ見送り、「犬返しの険」の谷へ直進する林道を行く。滋賀森林管理署のセンサーカメラがあるが何の調査か。林道終点から堰堤の左を越えると古いテープがあった。ここから「犬返しの険」まで標高差は60m。岩ゴロゴロの狭い谷を登ると左へテープが別れて行く。このままゴロゴロを登ると地形図の崩壊地に行くのか。テープを追い適当に登ると、上方に鞍部が見えて県境尾根の「犬返しの険」に登り着いた。何かありそうと思っていたが拍子抜け。風が強くて寒い。宮指路岳の頂上では強風に木々が揺れていた。誰もいない。

地図の大きさ:600×150 600×400 600×700

地図の大きさ:600×150 600×400 600×700 説明:地図表示について

この地図は、GPS(Garmin eTrex30)による駐車地からの軌跡を編集して地理院地図に重ねたもの。(赤線:登山路、青線:帰路、×:猪足谷林道ゲート、:弥栄鉱山跡(旭坑)、:猪足谷雨量局、:林道終点の堰堤)

下山、弥栄鉱山に立ち寄る

山頂を退散し、耐えきれずに上着を着ていると、小岐須峠に登山者2人が下りてきた。三重県側へ下山して行く。これが登山者との唯一の出合いとなった。暖かくなりルンルン気分でササが消失した県境尾根を歩くと伊勢湾や背後の宮指路岳を望むようになったが、何故かP903にいる自分に気付いて引き返す。県境尾根から鉄塔への道の入口にはテープのみ。もう標識はない。尾根を下ると明瞭な道が現れ、舗装道路に飛び出して電信柱に再会した。そこには壊れそうな「宮指路岳0:40h」の標識が残っている。

写真8 鎌ヶ岳
写真9 鉄塔、甲賀無線中継局、NTTコミュニケーションズ写真10 ムラサキシキブ
写真11 犬返しの険と宮指路岳

舗装道路を鉄塔(甲賀無線中継局)まで行き、高円山は眺めるだけにして林道を引き返した。雲の流れが速い。青空が見えたと思うと、横谷山の東側では小雨。猪足谷側に入ると強風が追加された。歩くうちに穏やかになったが、青空は帰ってこなかった。

写真12 弥栄鉱山写真13 弥栄鉱山
写真14 弥栄鉱山・旭坑写真15 弥栄鉱山・旭坑

猪足谷林道の宮小屋橋・南西側から弥栄鉱山の谷に入る。曖昧な15年前の記憶ではネットフェンスが通せん坊していたが、いまはコンクリ壁が残るのみ。谷沿いの道は奥に入ると崩壊しており、谷底へ下りて進むと鉱山らしい雰囲気になって「旭坑」とある坑口が現れた。背後の谷奥にも何かありそうだが深入りせずに引き上げる。東側の植林帯経由で帰ろうとしたが、途中から現れた黄色テープは高度があり、スリップしたら一溜まりもないルートへ導いてくれる。危険なので谷底に下りて宮小屋橋に戻った。現状、弥栄鉱山の情報は、検索(Google "弥栄鉱山")すると何かと出るようになった。「弥栄鉱山」は「ヤエイコウザン」と読んでいたが「イヤサカコウザン」なのだろうか。

帰路、重機が残る工事現場に人の気配はなく、ゲート前の自動車は消えていた。山中で見た人は、工事関係者2人、現場事務所1人、登山者2人だけ。県境尾根から舗装道路に出たところにマウンテンバイク1台が置かれていたが、その主とは出合っていない。林道の状態はゲートの手前を除けば良好。お手軽登山だが、堰堤から「犬返しの険」への登りと弥栄鉱山は一般向けの登山道でない。県境尾根を除く滋賀県側では2ヶ所で古びた標識を見ただけ。市町村合併後の甲賀市観光協会は鈴鹿山脈の登山道に興味がないのだろう。

行程表

9:22駐車地を出発
9:26猪足谷林道のゲート
11:00犬返しの険(11:00-11:23)
11:42宮指路岳(11:42-11:50)
12:07小岐須峠
12:57鉄塔(12:57-13:02)
15:10駐車地
(作成 2016.11.04)