パーキンソン病(PD)

h. 非運動障害もつらいです(1)・・・自律神経症状編

  「パーキンソン病=(振るえなどの)運動障害」だと思っている人ってたくさんいるのではないでしょうか。ペイスケもその1人でした。排尿障害があることは知ってはいましたが、典型4症状などの運動障害に比べ従たる存在だと思っていました。
  ところが、2006年11月にパーキンソン病をテーマにした学術講演会に参加させてもらえる機会を得て、認識がガラリと変わりました。パーキンソン病に伴う非運動障害は、運動障害と同じぐらい治療上の重要なテーマになっていること、その研究も進んできていること、実際に非運動障害を抱える多数の患者がいることを知りました。そして、今しんどいなと思ってる症状のいくつかがその中にあることも・・・。それで、少し調べてみました。

まずは、これまでもよく取り上げられていた「自律神経症状」と言われるものから。

発汗過多(はっかんかた)
汗をかきやすいこと。自律神経による体温の自動調節機能がうまく働かなくなるからだと言われています。
脂漏性顔貌(しろうせいかんぼう)
顔の皮膚が脂ぎっていること。
手足の冷え黄色錠剤マーク
手や足の先が冷えやすくなりました。
排尿障害黄色錠剤マーク
これもしんどいです。
パーキンソン病患者の「およそ60%〜70%に排尿障害がみられ、頻尿(ひんにょう)・尿失禁(にょうしっきん)などの蓄尿(ちくにょう)症状が多くみられる」との研究発表もあります。(「参考文献5」
リンク集8で紹介している「日本コンチネンス協会ウェブサイト」で、排尿障害の種別ごとの症状や対処方法について紹介されています。)
起立性低血圧(きりつせいていけつあつ)黄色錠剤マーク
立ちくらみのこと。
横になっていて起き上がったときに通常は働く血圧の自動調整機能がうまく働かないことが原因のようです。ただし、起立後1分程度で正常に戻りやすいので、立ちくらみのある患者さんは、立って1分ほどは用心して、それから歩き出すように心がけたら良いとの説明があります(リンク集4の「国立病院機構 宇多野病院 パーキンソン病センター」のサイト)。
便秘
長期の便秘は、腹痛や食欲減退の原因になるので、医師に相談して緩下剤を処方してもらったり、水分をよく摂ることが大切です。
嗅覚障害(きゅうかくしょうがい)
嗅覚が低下すること。パーキンソン病のために意識的に大量の空気を吸い込んでにおいをかぐ動作ができないためとの説明を読んだことがあります。

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