アカヤシオの開花状況 2022
1 アカヤシオの開花状況
今年、中道でのアカヤシオの開花は良くはなかった。中腹の開花は不調。七合目以上ではある程度の開花を見込めそうに思えたが、4月29日~30日の北西の強風で大方は散ってしまった。例年より開花が早かったのでツボミが残っておらず、強風後に咲く花は少なかったようだ。山頂部ではバラツキがあり、良く咲いた木があった。
一方、国見岳北面の県境尾根周辺では良く咲いた。また、ヤシオ尾根では良く咲いた木があるが、尾根全体では少なめかと思われる。これらも前記の強風で被害を受けた。
アカヤシオ以降のシロヤシオ、サラサドウダン、ベニドウダンは御在所岳の山頂部でしか観察していないが、良く咲いた木はあるが、個体ごとの開花に差が大きいように見えた。なお、アカヤシオに先行するタムシバは多くの木が花を咲かせたが、昨年に良く咲いた木は花の密度が低いように見えた。シャクナゲは観察不足だが、花は少なかったように見えた。5月に右ヒザを傷め、御在所岳へはロープウェイで登るしかなかった。
日平均気温:

2 定点観察(開花状況)
- 650m 歌碑一帯:少ない。(2/5)
- 795m オバレ石南:並(3/5)
- 840m 五合目下・西側:少ない。(2/5)
- 895m 立石下降口一帯:非常に少ない。(1/5)
- 910m キレット一帯:少ない(2/5)
- 950m 木梯子上:非常に少ない(1/5)
- 1000m 七合目から見上げる中道:非常に少ない(1/5)
- 1160m ハゲ周辺:少ない(2/5)
- 1200m 山頂朝陽台ベンチ:並(3/5)
3 御在所岳周辺の山行記録
2022.04.02 御在所岳:まだツボミ
2022.04.09 御在所岳:700mまで開花。花は少なめ
2022.04.20 御在所岳:開花前線は八合目直下。山頂で早咲きの木が開花
2022.04.23 御在所岳:中道の開花前縁が山頂に到達。開花が早過ぎるのでは。
2022.04.28 国見岳:山頂北面の県境尾根で良く咲いている。
2022.04.30 御在所岳・国見岳:強風でかなりのアカヤシオが早くも散った。
(作成 2022.05.09、更新 2022.05.28)