アカヤシオの開花状況 2023
1 アカヤシオの開花状況
御在所岳・中道でのアカヤシオの開花は異常に早かった。中腹、上部、山頂部ともに承知している限りでは最も早い開花だった。

一部のツボミに寒波の被害があった。4月8~9日の薄い積雪を伴う寒波により、山頂部では早期に膨んで開花間近になったツボミに被害があり、これらのツボミは開花しなかった。写真は5月下旬のツボミの残骸。落ちずに残っていた。
山頂部(朝陽台)では4月17日に早咲きのアカヤシオが開花していた。満開は23日~27日くらいだと思うが、27日にはツボミを多く残した木もあった。
アカヤシオの花の数は、キレットまでは並、七合目以上ではやや多めに見えた。中道駐車場、五合目展望台から見上げる八合目付近の開花状況は裏年の印象ではなく、花見登山を楽しめたが、メリハリのある表年にはならなかったと思う。花が少ない木、特定の枝にしか花がない木が散見された。
なお、23日のヤシオ尾根、国見岳北面の開花は物足りなかった。昨年の強風被害を受ける前の方が花が多かったように思われる。
アカヤシオに先行するタムシバは低調、昨年は良く咲いたが。5月のシロヤシオ、サラサドウダン、ベニドウダンは良く咲いた。昨年は低調だったシャクナゲも良く咲いた。
日平均気温:

2 定点観察(開花状況)
- 650m 歌碑一帯:並。(3/5)
- 795m オバレ石南:少なめ。(2/5)
- 840m 五合目下・西側:少なめ。(2/5)
- 895m 立石下降口一帯:並。(3/5)
- 910m キレット一帯:並か多め。(3/5)
- 950m 木梯子上:並。(3/5)
- 1000m 七合目から見上げる中道:並。(3/5)
- 1160m ハゲ周辺:並。(3/5)
- 1200m 山頂朝陽台ベンチ:寒波被害で開花しないツボミを含めて多め。(4/5)
3 御在所岳周辺の山行記録
2023.03.28 御在所岳:中道650mで開花。とても早い開花。
2023.04.04 御在所岳:中道五合目まで開花
2023.04.08 御在所岳:中道七合目まで開花。まだ花は少なめ
2023.04.09 御在所岳:寒波。山頂に雪。
2023.04.17 御在所岳:中道八合目付近まで開花。山頂・朝陽台でも開花。
2023.04.20 御在所岳:中道は富士見岩まで開花。
2023.04.23 国見岳・御在所岳:ヤシオ尾根~国見岳は良く咲いたが少し物足りない。
2023.04.27 御在所岳:山頂では良く咲いた。