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鈴鹿:加太板屋・ひらぐらの池

鈴鹿山脈の南限付近、加太板屋の貯水池である「ひらぐらの池」を訪ねる。ついでに東海自然歩道を歩き、諸戸山林事務所を経由して、国道1号線を関宿・地蔵院まで。

登山日
2002年1月6日日曜日
ルート
加太駅-ひらぐらの池-東海自然歩道-諸戸山林事務所-関宿・地蔵院

ひらぐらの池

写真1 関西線高堤防写真2 ひらぐらの池(平倉池)写真3

「ひらぐらの池」は、加太板屋の人々が川を堰き止めて作った貯水池である。『鈴鹿の関の昔ばなし』で知り、機会があれば訪ねてみたいと思っていたが、地図にはその名が見当たらない。加太板屋の北にある東西に長い無名の池だろうと見当を付けて出発した。(久野陽子『鈴鹿の関の昔ばなし』2009)

午後1時、無人のJR加太駅で降りて、加太越の道(国道25号線)を西へ歩く。加太板屋の集落に入り、郵便局で右折して関西線の高堤防を北へくぐる。(写真1)西には、中腹に鉄塔をつけた経塚山が立派に見える。地道になった林道には自動車が何台か停められていた。鉄砲撃ちかな。

舗装された林道に交差すると、東海自然歩道の指導標があった。ここから舗装路を西に向かい、見当を付けたところで道を離れて北へ入る。整然と並ぶ若い植林の間を奥へ入るとすぐに堰堤が現れて、それを登ると「こんなところに」という感じで池が現れた。

水位が低下し、赤茶けた岸が見えている。内側には、杭が並んだ階段のようなものがある。これが取水装置らしい。一段おきに取水口が開けられ、下方の一箇所を除いて杭のように見える木栓で塞がれているのだ。(写真2)

東海自然歩道・バンドウ山

指導標に引き返し、東海自然歩道を東へ歩く。しばらく歩くと林道を離れて山道となり、例のごとく階段道をアップダウンする。鉄塔の下をくぐると地形図の403mピークに達した。(写真3)ベンチと「バンドウ山」と書かれた黄色い標識がある。ここまでの自然歩道の指導標にもバンドウ山までの距離が示されていたが、その「バンドウ山」は距離からみて諸戸山林事務所を指しているように思われる。ややこしい。

写真4 関宿

この付近で猟銃の発射音を聞いた。そして話し声も。ちょっと不安になる。

舗装された林道に降りると、「バンドウ峠」の小さな標識(イセ愛山会)を見た。そして、北を指して「バンドウ山1.5km」の指導標がある。あとは、山林事務所を通り、国道1号線の「沓掛歩道橋」に到着。観音山遊歩道に少し立ち寄って(約30分)、交通量の多さに緊張しながら1号線を関宿へと向かった。

行程表

12:58加太駅
13:23加太郵便局
13:40東海自然歩道指導標、ひらぐらの池を往復(13:40-14:20)
14:27舗装された林道から地道の林道(虻谷川)へ入る
14:37林道から山道へ
15:05403mピーク(「バンドウ山」の標識あり)
15:20林道に降りる(「バンドウ峠」の標識あり)
15:38諸戸林業事務所
16:01国道1号線・沓掛歩道橋
17:28関宿・地蔵院

追記 2016.06.03

サイト「亀の細道」の加太の里を歩こうの地図に「平倉池」と記載されているのを見つけた。「平倉池」で検索すると「ふるさとの川づくリ運動」のページがヒットした。いまだに身勝手なブラックバスなどの違法放流が続いているようだ。

(作成 2002.01.06、追記 2016.06.03)