1. 鈴鹿山脈/登山日記
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  3. 2002年10月5日

鈴鹿:御在所岳

御在所岳・中道の南斜面には「御在所山の家」からロープウエイの6号鉄塔経由で、本谷(一ノ谷)上部に至る道が続いている。この道の下部は炭焼き道だが、上部は鉄梯子が続くロープウエイの保線作業道になる。

【2023.10.02 追記】このルートの現状を知らない。ロープウェイの架線直下の樹木が大規模に伐採され、踏み跡は曖昧になっていると思われる。ここへ入る登山者も少なくなったのではないか。もちろん、自己責任で判断の出来ない人は立ち入ってはならない。

登山日
2002年10月5日土曜日
ルート
御在所山の家-60m鉄塔-御在所岳-武平峠

記録

写真1写真2写真3写真4

良くあることだが、また朝寝坊をした。当然、予定のコースへは出かけられない。それでも鈴鹿の山へ登りたいのならば、自宅から近い御在所岳周辺の歩き慣れたルートへ出かけることになる。

鈴鹿スカイラインの料金所跡に自動車を置いて、「御在所山の家」から本谷への道に入る。谷を渡り、左の本谷遡行ルートへは降りずに、そのまま山道を登るとカマ跡に出合う。左折してジグザグに斜面を登ると道が二つに分かれた。左の直進方向は地面に枝が置かれて塞がれているので右へ入る。

気を付けていると、そのうち右後方へ登る道が分岐しているのを見つけることが出来る。もっとも現在は足下の岩に朱色のペンキで乱雑に「中道」と書かれているのだが。

この道へ入れば中道のキレット底部に登ることが出来る。中道を下降するときは、手っ取り早いので、この道を利用したりする。今日はこれへ入らず、少し怪しい道になるが、そのまま水平方向に直進する。

まもなく木の根をつかむ急登が始まるが、これを抜ければ歩き良い道に変わり、ときおり左手に電柱が現れる。やがて谷状になり、登り切ればロープウエイの白い60m鉄塔(6号鉄塔)に北東側から到着した。

頭上には赤いゴンドラが行き来しており、西には本谷上部の様子が望まれる。その左には大黒岩の岩綾が高く聳えている。(写真)放置された廃材の横を通り抜け、涸れ沢を渡ってササのなかを登ると電柱が3本立つ分岐点に到着する。

分岐点から左下への道は本谷への下降路だ。すぐ近くから谷の水音が聞こえてくる。このまま保線作業道を歩かずに、本谷ルートへ降りて大黒岩の上方(西側)の尾根に登って一ノ谷新道を登った方が無難と思われる(⬤ 山行記録)が、今日は右の電柱沿いに作業道へ入る。こちらは、山頂直下の南面に立ちはだかる岩壁を鉄梯子で登ることになる。アングルやクサリにパイプをボルトで固定した梯子が続く。ものによっては、ボルトが腐食しているので油断できない。梯子を水平に置いただけの橋も危険。足を踏み外せばアウトである。

もう一度、目前の一ノ谷への踏み跡を見送ってクサリ梯子に取り付く。晩秋には濡れた岩が凍り付き、この梯子も氷に飲み込まれていたりする。

大黒岩と同じ高さになり、本谷からの踏み跡が合流してくると緑色の7号鉄塔に着いた。手が届きそうなところをゴンドラが通過して行く。山頂の朝陽台までは、あと一頑張りだ。涼しい山頂では木の葉が色づき始めた。鈴鹿の山々にも待望の秋がやってきた。

行程表

11:41御在所山の家
12;406号塔(12:40-12:54)
13:56御在所岳・朝陽台
14:54武平峠
(作成 2002.10.12、改訂/書式等 2013.07.07、追記 2023.10.02)