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  3. 2008年10月19日

鈴鹿:国見岳

裏道登山道から三岳寺跡に入り、ヤシオ尾根経由で国見岳へ登った。目的は花見ルートの点検だが問題なかった。下山は、先週同様、9月の豪雨で流失した裏道登山道だ。

登山日
2008年10月19日日曜日
ルート
裏道-藤内小屋-三岳寺-ヤシオ尾根-国見岳-国見峠-裏道

記録

写真1写真2

全面通行止が続く鈴鹿スカイライン(国道477号)の閉鎖ゲートに「ラジオ体操の歌」と共に到着した。既に自動車が15台ほど置かれ、出発する登山者の姿がある。少し寒いが相変わらず半袖姿で出発する。途中で上着を仕舞い込むのが面倒なだけの怠け者だ。冷えた大気、長い影、西空の月。澄んだ青空に気分が高揚する。良い朝だ。

写真3

スカイラインを歩き、土石流以降、仮復旧の状態にある裏道登山道へ入る。一般登山道とは言い難い状態だが、朝も早くから意外なほどに人の姿を見る。

樹木が押し流された北谷には、秋の青空が広がる。河原の目印を拾ったり、残された道を歩いたりしていると、藤内小屋までの距離が短くなったように感じられる。

到着した藤内小屋のロッカーに貼り紙があった。CBCテレビで放送があるらしい。

写真4写真5

藤内小屋から対岸に渡る。腰越峠方面に向かう登山道の入口には、「岳不動から国見尾根通行止め(大崩落)」とある。国見尾根への直登道には「通行止」表示はない。

通行止め標識がある腰越峠道へ入る。三重県山岳連盟のサイトにある9月30日付の鈴鹿山系登山道現況によれば、「藤内~岳不動~国見尾根」「腰越谷道(朝明~腰越峠)」は「A(危険):崩壊・流失により通過不可能地点有り」に分類されている。

本日の予定ルートは、三岳寺跡(「山岳寺跡」標識)から10分余りで腰越峠道を離れてヤシオ尾根に登るもの。登山地図に記載はないが、アカヤシオの花見に使っている道だ。アカヤシオの花は、表年・裏年を年毎に繰り返す。来年は表年を期待できるので、花見ルートに問題ないか調べておきたい。

写真6写真7

三岳寺跡への道は、倒木など迂回する必要はあるが問題ない。いくつかある小さな五輪塔も無事だが、間近の谷は荒れている。不動谷を渡る手前で岳不動方面へ分岐する道は、ロープで閉鎖されて通行止めだ。(写真6)

不動谷を対岸の三岳寺跡へ渡るが、付近には木っ端になった流木が堆積している。数年前に上流右又(権現谷)に土石流があり、ここも荒れていた。9月の豪雨では、それほどの変化もないように見え、徒渉するには問題ない。

写真8写真9
写真10写真11

植林帯の中に残る御手洗石、階段を確認して「山岳寺跡」標識に到着、左折して尾根をしばらく登る。小さな標識(写真11)を見れば、腰越峠道を離れて左の道に入る。

尾根端部に上がると藤内小屋が見える。ここにあった赤い旗は折れて何処かへ行った。振り返って尾根を登る。山腹に移った道は、足下が良くないが以前と変わらない。その先の急角度で落ちる小沢も問題なし。心配していたところに、豪雨の被害は見られない。

写真12写真13
写真14写真15

腰越峠からの道に合流して、樹林と低いササに覆われたヤシオ尾根を歩く。ヒトの気配はなく、何故かヌタ場も真っ平ら。静かだが、遠くにジェット機の音がある。中部国際空港の開港以来、やたらと聞こえるようになった。紅葉本番までは、もう少し時間が必要か。キノコ岩、青岳、国見岳山頂、石門と歩く。

結局、藤内小屋-ヤシオ尾根-国見岳-国見峠の登山道は、三岳寺跡までの間に豪雨の被害が見られただけで、私が利用するには問題ないようだ。

御在所岳へは行かず、国見峠から裏道を下る。先週とは逆方向だ。出会う登山者は多くなったが、仮復旧の登山道は6合目前後が良くない。

写真16
写真17

ウサギの耳に近づくと、北谷はいっきに広がる。荒れた花崗岩の河原には、ウサギの耳に取り付いているグループ、ぽつぽつと登山者、イヌもいる。何だか、のどかな雰囲気がするが、右岸側から崩落した岩の堆積は不安定な感じで、さっさと通過する。

写真18

藤内小屋では、ボランティアの自衛隊員が大岩の撤去作業をしていた。ワイヤーと滑車で谷側から岩を引っ張っており、放送関係者なのかテレビカメラで撮影している。このまま登山道を歩けば作業の邪魔になるので、同類諸氏とともに遠巻きで見物する。が、思うように岩は動かない。ワイヤーが弛み、緊張が解けたところで作業現場を迂回して対岸を下り、藤内小屋を後にした。

行程表

6;37鈴鹿スカイライン・ゲート
6:55スカイライン・裏道登山口
7:28藤内小屋
8:04「山岳寺跡」標識
8:14腰越峠道を離れる
8:40腰越峠からの道に合流
8:59キノコ岩(8:59 - 9;09)
9:32国見岳(9:32 - 9:44)
10:00国見峠
11:24藤内小屋
12:17鈴鹿スカイライン・ゲート
(作成 2008.12.26、改訂/書式等 2012.06.16)