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鈴鹿:鳥居道谷(岳参道)・その2

今年9月の土石流で荒れた鳥居道谷(鳥井戸谷)の岳参道を歩く。前回に入れなかった足洗谷から三岳寺跡を経由して、岳不動まで歩いた。

登山日
2008年12月23日火曜日
ルート
鳥居道山キャンプ場-鳥居道谷-割谷-三岳寺跡(割谷ノ頭)-岳不動-裏道

鳥居道谷

写真1

希望荘の入り口にある山神に参詣して、鳥居道山キャンプ場に向かう。ルートは前回(12月21日)と同じ。

土石流の谷歩きに慣れたものか、たちまち割谷口に到着した。ここまで、滝や大岩など面倒なものは見当たらない。入口が藪に隠れた本流に入り、左岸にカマ跡、その先に半ば埋もれた石標を見て、対岸の一ノ坂を登る。

割谷・足洗谷

一ノ坂を登り切り、左に浅い谷を見ながら登る。朽ちた丸木橋に出会って対岸に渡り、現れた急斜面を登れば乗り越し。ここで、再び石標に対面する。この辺りは植林帯で、新しい崩壊地が岳参道を分断している。おそらく9月の豪雨で崩壊したのだろう。なんとか横断すると植林帯はお仕舞いになる。

写真2写真3

小尾根を西に回り込むと割谷の水音が聞こえ、高いところに国見尾根のユルギ石・天狗石が見える。手前に傾いた標石が現れると、岳参道は藪に消えそうな一本道に変わる。久し振りに植木鋏を引っ張り出した。

道が途切れて荒れた割谷に飛び出す。下流側は高度差があって降りられない。砂の斜面を渡って左岸に立つと、シカが発する警戒音が対岸から聞こえる。ここで岩が2m余りの段差となって塞がるので、左岸を巻いて段差の上に出れば倒木が邪魔をする対岸に足洗谷の道があった。

写真4写真5
写真6写真7

足洗谷も植林帯。小石が落ちる音に前方を見るとキジが一羽、急斜面を登っていく。道が曖昧になって谷底を登れば「山岳寺跡」標識がある鞍部に着いた。この尾根を南に登って割谷ノ頭を往復する。

割谷ノ頭

途中、荒れた不動谷(支流の権現谷)が見える。さらに、割谷ノ頭からは真っ白な河原と化した裏道や、崩壊した中道登山道の北面が木立越しに望まれる。青空が消えて風に雪が混じるようになった。気象予報にあった前線の通過時刻だ。

岳不動

写真8

三岳寺跡から不動谷を渡ると、岳参道には通行止の表示がある。国見尾根に登る登山道が崩壊した為だが、岳不動は無事と聞いているので、そこまで往復する。

不動谷と権現谷の分岐までくると、権現谷も再度土石流に呑まれたことを知る。赤ペンキなど見ながら左岸寄りに行けば、憶えがあるロープが下がっていた。危なっかしいが、ここから左岸に上がると岳不動に着いた。対岸は大きく崩壊している。不動滝は残っているが苔が剥がれて灰色に見える。

写真9写真10
写真11写真12

さらに登ると国見尾根への登山道が崩壊、覆い被さる急斜面は危険な匂い。早々に退散する。なお、滝から上流の不動谷に崩壊の様子はない。

人の気配がない藤内小屋を経由して裏道を帰った。青空が戻ったが雲の流れが速い。週末は雪の予報があり、この付近の徘徊も出来なくなりそうだ。

次の地形図は、地形図にGPS(Garmin eTrexH)の軌跡を編集して重ねたもの。帰路を含む岳不動から先の軌跡データなどは削除した。(:岳不動、:三岳寺跡)

地図の大きさ:600×150 600×400 600×600

地図の大きさ:600×150 600×400 600×600 説明:地図表示について

行程表

8:36鳥居道山キャンプ場
9:22一ノ坂入口
10:50割谷に降りる(680m付近)
11:07山岳寺跡標識(割谷ノ頭を往復・11:07 - 11:43)
12:05岳不動(12:05 - 12:38)
13:57鈴鹿スカイライン・裏道登山口
(作成 2008.12.26、OpenLayers2 → 6に変更 2022.01.22)