鈴鹿:国見岳・御在所岳
ヤシオ尾根から小雨降る国見岳、御在所岳を歩いた。シロヤシオ、ベニドウダン、サラサドウダンは沢山の花を付けた。
- 登山日
- 2009年5月30日土曜日
- ルート
- 裏道-ヤシオ尾根-国見岳-御在所岳-郡界尾根-茨谷右岸尾根-鈴鹿スカイライン(旧道)
裏道
鈴鹿スカイラインは冬季ゲートで閉鎖、並んだ自動車を数えれば11台。空模様が怪しく登山者は少ない。歩き出せばエゴノキの白い花が路面に散っている。今年は花が多い。



裏道入口では立入禁止の看板が撤去された。裏道の仮設道路は右岸に設置され、日向小屋の対岸付近で終点になる。これ以上、伸びないで欲しいと思う。砂防ダムの工事開始は何時になるのか。今後、断続的に裏道への立入禁止が続くのだろう。
地図の大きさ:600×150 600×500 600×600
地図の大きさ:600×150 600×500 600×600 説明:地図表示について
上図はGPS(eTrexH)による軌跡を地形図に描画したもの。青色部分は仮設道路だ。
国見岳
藤内小屋の前庭は片づき、土石流以前と同様にベンチが置かれた。ここから北谷を渡って腰越峠道に入る。朝明へ抜ける峠道は崩壊があり通行困難。また、国見尾根へは崩壊のため国見不動からは登れない(藤内小屋からの直登ルートは可)。幸い、今日の花見ルートは問題なく利用できる。しかし、小雨が降り出した。ササがズボンを濡らす。雨着を持ち歩いてはいるのだが ...


小さな標識を見て左折、腰越峠道を離れる。登り着いたヤシオ尾根では、散り始めたシロヤシオとご対面。どうにか間に合った。1ヶ月間、入山できなかったので満足ナリ。





霧の県境にて。シロヤシオ、ヤマツツジ、ベニドウダン、サラサドウダン、どの樹も花が多い。今年は表年に違いない。タムシバの開花も良かったので、4月下旬の強風で散ったアカヤシオが悔やまれる。国見峠に降りた頃には雨が止んだ。
御在所岳




ロープウェイの駅舎に立ち寄って御嶽大権現へ。シャクナゲの様子を見たいので、ササに濡れるが郡界尾根(東近江市-甲賀市境界)を降る。



御嶽大権現から峠谷右岸の尾根を降る。右に魚止谷の源流が現れるとシロヤシオは見えなくなる。アカヤシオと同様だ。地質が変わるのだろう。右折して郡界尾根を降るが、シャクナゲの花は少ない。時期相応なのか。花に気を取られると、薄い踏み跡を見失う。シカの鳴き声が、霧の中を遠ざかって行く。
太いテープの目印で左折し、雨乞岳登山道に出る。この道を武平峠へ帰るとササで上半身も濡れそうなので、茨谷右岸の尾根を鈴鹿スカイラインまで降りた。その茨谷の出口には、「武平峠雨量・中継局」なる小さな施設が鎮座している。
鈴鹿スカイライン
スカイラインを歩いて武平トンネルに入るが、照明が消されている。冬季でも点灯していたのに。霧が濃くて、出口がまったく見えない。黄泉比良坂、相当に怖い。
ウグイスの鳴き声に導かれてトンネルを出ると、立入禁止の警告文(5月19日付)が掲げられている。霧で見えないが、武平峠駐車場の東側から破砕機の音がする。この付近の復旧作業には滋賀県側から入っているのだろう。


スカイライン沿いの旧道を降る。三重県側は、最大規模の崩壊箇所まで片付いたようだ。付近の旧道は消滅しているのでスカイラインを歩く。
蒼滝トンネル西口の崩壊は小規模だが、1車線が塞がれて工事中の表示がある。崩壊斜面の補修が必要なのだろう。当分、冬季ゲートは開放されそうにない。
自動車に帰って靴下を脱ぐと、指先に嫌なものが乗った。慌ててはじき飛ばす。尺取り虫のような動き。(撮影した記念写真では、背中に3本のスジらしきもの。)アレかな。フェルト化した靴下なので被害なしで済んだのか。お尻に繊維くずを付けて、アスファルト上をひょこひょこと移動して行く。御在所岳では初めて見た。
行程表
7:15 | 鈴鹿スカイライン閉鎖ゲート |
7:41 | 裏道登山口 |
10:34 | 国見岳 |
11:19 | 御在所岳・遊歩道(裏道9合目) |
12:30 | 御在所岳・御嶽神社 |
13:17 | 雨乞岳登山道 |
13:44 | スカイライン |
15:19 | 閉鎖ゲート |