鈴鹿:ブナ清水・ハライド
朝明渓谷からブナ清水・池ノ尾とハライドを巡った。池には水があった。
- 登山日
- 2016年10月10日日曜日
- ルート
- 朝明渓谷-ブナ清水-ヤシオ尾根-ハライド-北尾根-朝明渓谷
ブナ清水
天候不順が続いたが、ようやく青空となった。盛況な朝明渓谷の有料駐車場を出発。千種街道を登り、根ノ平峠手前の標識に従って「ブナ清水」への道に入る。
しばらくは登山道の踏み跡が薄い。靴跡も少なく、今日の先行者数は僅かな様子。ダイモンジソウを見つけ、二俣で左へ入り、雨後のことで水量が多い沢の前を飛沫を浴びて横断する。急傾斜の沢を登り切れば地形は平坦となり、間もなく「伊勢谷・池の尾・(ブナ清水)」の標識があるブナ清水に到着した。誰もいない。




ブナ清水から北東のカクレ谷側に乗り越すと池に水があった。前回(2012-05-20)は乾いていたが、昨日朝まで雨だったので浅い水がある。「池」には値しないのかも知れないが、池ノ尾と呼ばれる所以だろうか。ヌタ場っぽい雰囲気だが使用の痕跡はない。
ブナ清水からヤシオ尾根を目指して登ると、大地のシワのような凹凸を幾つか横断する。地理院地図では表現されていないが、菰野町白地図の根の平峠(等高線間隔2メートル)を見ると複雑な地形が書き込まれている。

三つ目のシワだったか、谷状を西進すると緩やかな起伏のなかに新たな池が現れた。中央はコケで緑色、周辺に水面があり三角形のドーナツのようだ。水は浅く、これも平時には枯れていそうだ。今日のところはヌタ場としての使用痕跡は見られない。付近のブナには小さな数字札が残置されている。四日市大学のブナ林調査によるものらしく、鈴鹿山脈ブナ林毎木調査には「鈴鹿山脈最大のブナ林」とか、「樹齢20年以下の若いブナが存在しない」とか気になることが書かれている。
次図は、GPS(Germin eTrex30)で取得した軌跡を編集して地理院地図に重ねたもの。登山道から離れて徘徊した部分の軌跡は鬱陶しいので削除してある。(赤線:登山道、:ブナ清水、
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:池、908m:ハライド)
地図の大きさ:600×150 600×500 600×600
地図の大きさ:600×150 600×500 600×600 説明:地図表示について
ハライド


ヤシオ尾根に登り着き、東進して腰越峠に向かう。樹間から見るハライド山頂には数人の登山者がいたが、到着したときには無人。遅い昼食を取る。時刻が遅いので、早々に北尾根登山道を朝明渓谷に下った。この登山道の細い下山口には標識がないので少々分かり難いが、大方が明るい尾根道なので秋の夕刻に利用するには嬉しい。良く整備されて路面状況も良好だった。ただ、鈴鹿の山は紅葉には早いようだ。
ヒザの調子が良くない。ヤシオ尾根への登りでは引き返そうかと迷ったが、無用の負担をかけぬようゆっくりと歩いて周回を終えた。やはり、長距離の山道は無理だろう。
行程表
9:38 | 朝明渓谷駐車場 |
10:44 | 根ノ平峠手前のブナ清水入口標識 |
11:23 | ブナ清水 |
13:01 | ヤシオ尾根に登る |
13:55 | 腰越峠ケルン |
14:16 | ハライド (14:16-14:30) |
15:33 | ハライド登山口・砂防ダム |
15:47 | 朝明渓谷駐車場 |