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  3. 2016年11月16日

鈴鹿:釈迦ヶ岳

庵座谷から登り、県境尾根を羽鳥峰に帰って猫谷林道を下りた。小峠以降、庵座の滝の左岸を巻く付近は一般の登山道としては良い道でなかった。

登山日
2016年11月16日水曜日
ルート
庵座谷-釈迦ヶ岳-県境尾根-羽鳥峰-猫谷林道

庵座谷

写真1 庵座谷右岸の工事道路
写真2 石地蔵写真3 庵座の滝

朝明渓谷駐車場に11台目として自動車を置いた。12台目には料金徴収係の人が乗っている。庵座谷も水害で荒れたが、「山と高原地図」2016年版では赤色実線の登山道として扱われるようになった。

バス停から山道に入り、庵座谷の堰堤に下りる。右岸側の工事道路を行くと標識があって左岸に渡る。次の堰堤を右から越えると登山道が明瞭になった。谷は白々とした広い河原だが、赤い前掛けの石地蔵で谷を離れ、小峠の標識で谷に戻る。前方には庵座の滝が見える。小峠から庵座の滝左岸を巻いて落ち口付近まで、あまり良い道でなかった。足下に気を取られて滝への降り口を見落としたが、現在の体調では危なくて戻る気になれない。

写真4 三段の滝写真5 鋼製堰堤
写真6 ガレ場の下端から見上げる写真7 大蔭

滝の落ち口を左のササ越しに見て通過すると広い河原になった。庵座谷は南向きだが、登山道では日が射し込まず、あまり紅葉を楽しめていない。二俣で右折すると二段の滝が現れる。三段かなと詮索していると、左手に「三段の滝巻道」標識があった。これを登ると再び広い河原となり、ようやくの陽射しに気分が高揚する。鋼製堰堤を左岸側から越え、地理院地図の破線路を離れてササの斜面をジグザグに登ってガレ場の下端に飛び出した。前回(2005年5月4日)は、このジグザグを登った記憶がない。現状の昭文社地図とスマホでナビをすると混乱するかも知れない。

ガレ場では西風が寒いので上着を着る。大蔭の崩壊地は凄まじい。展望は良いが、直ぐに樹間の道となり、急傾斜の岩場に変わる。ここを登山道にするなんて滅茶苦茶だと思いながら這い上がっていると、登山者の熊鈴が松尾尾根の頭に近いことを教えてくれた。

釈迦ヶ岳

写真8 釈迦ヶ岳三角点写真9 釈迦ヶ岳三角点から多度山方面を見る

釈迦ヶ岳最高点である松尾尾根の頭からは南北の展望が良い。周辺の紅葉は終わって冬枯れの景色だ。山頂三角点に移動するが寒い。ササの中の狭い切り開きだったが様変わりしており、ササが消えた山頂からは員弁から伊勢湾の展望が良い。

県境尾根

写真10 大蔭と松尾尾根の頭
写真11 猫岳写真12 県境尾根

冬枯れの県境尾根を下山する。逆光で景色が白っぽく見えるが、猫岳手前から振り返る大蔭は陰影豊富。手前の褐色のガレ場に庵座谷からの登山道が見えるが人影なし。ガレ場を左上方向に横断し、樹林の中の岩場を登った。あの急傾斜は当然のことと反省会をやる。ヒザが悲鳴を上げ始めたのでカメの如くダブルストックでユルユル下山。908m付近で登ってくる登山者と出合った。ほぼ13時、真似は出来ないなぁ。

羽鳥峰には靴跡が残るが人影なし。南の羽鳥峰峠を見るとハート形に小石が並ぶ。結構、手間がかかりそうな仕事をしている。湿原は既に日陰。今日は紅葉を満喫するには足りなかったが、猫谷の林道歩きで少し取り戻した。

写真13 羽鳥峰写真14 林道

出合った登山者は、庵座谷で2人(1組)、釈迦ヶ岳山頂で3人(2組)、県境尾根で3人(2組)。紅葉の時期とはいえ、平日の釈迦ヶ岳はこんなものか。

行程表

8:39朝明渓谷駐車場、出発
9:19小峠(庵座谷)
11:12松尾大根の頭
11:21釈迦ヶ岳三角点
13:17羽鳥峰(13:17-13:39)
15:00朝明渓谷駐車場
(作成 2016.11.17)