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  3. 2017年1月13日

鈴鹿:寒風

関宿(亀山市)から西方の山・寒風に登った。ここは地味な植林の山。現在、下部の植林帯には作業道が迷路のように開設されている。

登山日
2017年1月13日金曜日
ルート
関宿・西の追分-市瀬橋-寒風-市瀬橋-西の追分

寒風について

関宿の西、国道1号と25号に挟まれた山域にある二等三角点「市之瀬村」は、昭文社の「山と高原地図」に「寒風」と記載されている。山行記録を調べると加太側から仏ヶ平とあわせて周回しているものがあるが、中間尾根が怖いとのことで却下。関宿から気楽に歩けそうな地理院地図の破線路を選択した。

地図の大きさ:600×150 600×300 600×500

地図の大きさ:600×150 600×300 600×500 説明:地図表示について

赤線:登路、青線:登路の内、作業道を歩いた部分、:関宿・西の追分

この地図は、GPS(Garmin eTrex30)による軌跡を編集して登路を地理院地図に重ねたものです。

登路

写真1 寒風、関宿・西の追分の歩道橋から
写真2 登山口・国道1号市瀬橋写真3 水路跡

関宿・西の追分の駐車場から出発。歩道橋から寒風(写真1)を見る。背後の仏ヶ平は隠れて見えない。国道を歩き、市瀬橋から田圃と鈴鹿川の間の畦道(写真2)に入る。ここを登山口としよう。

市ノ瀬川の細流をコンクリート橋で渡る。イノシシの箱罠を見て、鈴鹿川沿いに植林へ入るが下草のなかに道はなし。西側の斜面を見ると少し高い位置に水平道があるので、戻ってこれに上がると使われていない水路(写真3)だった。北へも踏み跡があるが、水路沿いに南へ歩くと水流がある谷に出た。田圃の用水として使われていたのだろう。道のない歩き難い谷を登ると左岸側に作業道を見上げるようになる。この作業道は、さきほどの北方向への踏み跡から繋がっていることを下山時に確認している。

何処に行くのか解らない作業道は無視。歩き難い谷は止めて、右岸側の尾根に取り付いて登ると、3m幅の作業道に飛び出した。途中、何ヶ所か分岐があるが作業道の終点まで歩くと、立木に「吉澤」とある。山林の持主なのだろう。

写真4 小坂山林写真5 寒風、三頂三角点

作業道の終点から尾根に取り付くと、福島、冨田、安田、小坂と山林境界の表示が賑やかだ。325mが岩田山林。400mから山頂直前までの尾根は少し藪っぽく、所々で倒木を跨ぐのが面倒だ。登山者の痕跡は古い紫色のヒモ程度。関町金場から尾根を上がってくる道に出合うと山頂へは僅か。三角点(写真5)はほとんど展望を得られなかった。

下山路

写真6 岩田山林写真7 作業道

寒風の山頂は北西の風が冷たい。早々に登路を引き返した。岩田山林から東を見ると、植林が一直線に伐採されている(写真6)ように見える。架線集材の準備だろうか。東西に約500mの直線状の溝がGoogleマップの空中写真に見える。

作業道の迷路を徘徊して登山口に戻った。路面に車両の轍はなく、伐採作業がされている雰囲気もない。山中ではヒトに出合わなかったし、猟銃の発砲音も聞かなかった。困難のない幾らか藪っぽい植林境界の尾根歩きは、素人には解らないながらも、林業の営みを垣間見させてくれる。地味な低山だが、それなりに楽しい山歩きだった。

行程表

10:15関宿・西の追分駐車場
10:28登山口(国道1号・市瀬橋)
12:00寒風・山頂(12:00-12:05)
13:24登山口
13:54関宿・西の追分駐車場(登山口からの帰路で道草をした)
(作成 2017.01.14、OpenLayers2 → 6 に変更 2022.01.18)