1. 鈴鹿山脈/登山日記
  2. 山行記録
  3. 2017年2月22日

鈴鹿:仏ヶ平

仏ヶ平(標高569.9m、亀山市関町)の南北の尾根を中部電力鈴鹿開閉所から加太まで、巡視路を追って歩いた。南尾根には経塚がある。植林と送電線鉄塔の山だった。

登山日
2017年2月22日水曜日
ルート
関宿・西の追分-中部電力鈴鹿開閉所-仏ヶ平-加太駅

中部電力鈴鹿開閉所

写真1 仏ヶ平、亀山市関町木崎から

関西線付近の伊勢別街道から仏ヶ平を見る。先週は白く輝いていた赤白鉄塔の積雪が見えない。今日も関宿・西の追分に自動車を置いた。念のため、チェーンスパイクとロングスパッツはザックに残す。

国道1号を西進する。沓掛の横断歩道橋の手前から東海自然歩道になっている中津川沿いの舗装林道へ入った。仏ヶ平山頂の赤白鉄塔が見えるようになると、中部電力の鈴鹿開閉所に到着した。この開閉所から鈴鹿峠を北に越える送電線が鈴鹿幹線。仏ヶ平を南に越える送電線が伊勢幹線。なお、仏ヶ平の北尾根末端を東西に横断する送電線は関西電力の美濃幹線と知れる。

地図の大きさ:600×150 600×400 600×750

地図の大きさ:600×150 600×400 600×750 説明:地図表示について

この地図は、GPS(Garmin eTrex30)による軌跡を編集して地理院地図に重ねたもの。赤線:伊勢幹線巡視路、:鈴鹿開閉所、:仏ヶ平山頂、:伊勢幹線111鉄塔、:伊勢幹線110鉄塔、:伊勢幹線109鉄塔、:伊勢幹線108鉄塔、:伊勢幹線107鉄塔、:伊勢幹線106鉄塔、:伊勢幹線105鉄塔、:伊勢幹線104鉄塔、:美濃幹線259鉄塔、:美濃幹線260鉄塔

この地図は、GPS(Garmin eTrex30)による軌跡を編集して地理院地図に重ねたものです。鉄塔は直下で計測していないので位置は概略です。

仏ヶ平

写真2 仏ヶ平登山口写真3 伊勢幹線111鉄塔

鈴鹿開閉所を通過すると駐車スペースがあり、鉄塔標識が多数ある。巡視路の入口、すなわち登山口だ。ハンターが入っている気配はない。登山口から丸木橋で中津川を渡り、植林帯に入ると再び鉄塔標識が多数ある。正解は伊勢幹線110鉄塔だが111へ行ってしまう。引き返して伊勢幹線110に向かうと明瞭な尾根道になった。巡視路らしく所々でお馴染みのプラスチック製階段が現れる。

たどり着いたのは関西電力の美濃幹線259。伊勢幹線110はその西側だった。尾根を歩けば、再び美濃幹線の鉄塔だが番号表示が見つからない。おそらく260だろう。

写真4 美濃幹線259鉄塔写真5 伊勢幹線110鉄塔
写真6 小ピークの標識写真7 伊勢幹線109鉄塔にある反射板から
写真8 伊勢幹線109鉄塔写真9 伊勢幹線108鉄塔

尾根上の小ピークで鉄塔標識を見る。「登り口」とあるが西側の林道から巡視路があるのか。このピークで巡視路尾根は南東に方向が変わり、伊勢幹線109に登り着く。ここに鈴鹿開閉所から見上げた反射板があった。展望良好だ。シカが逃げる108を通過し、スギの植林尾根を登って仏ヶ平の山頂に達した。

写真10 仏ヶ平、山頂写真11 伊勢幹線107鉄塔
写真12 伊勢幹線107鉄塔写真13 伊勢幹線107鉄塔

山頂からは展望なし。見上げれば植林の間に赤白の107が見える。鉄塔標識に従って南東に下りると赤白鉄塔の下に出た。簿雪の上に獣の足跡が交錯している。ここから急斜面を下降するが、巡視路には階段など設置されており何の苦労もない。ただ、山名・仏ヶ平にある「平」は違和感がある。

写真16 経塚写真17

106で始めて加太方面の展望が開ける。勾配は緩やかになり、105が近づくとその手前に経塚があった。地図の382mの地点だ。四角柱の北面に「大般若経塔」とある。三重県亀山市加太地区まちづくり協議会に「市場坊谷山の尾根にあるのが経塚山。尾根には般若心経600巻が埋められ1mの高さに土盛されている。その上正面に大般若経塔、側面に文政九年三月吉日と刻まれた石塔が立てられている。」とされている。残念ながら、この土盛りはコンクリートブロックで保護されており趣に欠ける。

尾根を西に下り、谷を丸木橋で渡って植林帯を歩く。関西線を橋で横断して大和街道(国道25号)の舗装路に出るところに最後の104鉄塔がある。ここから関宿まで歩いても良いが、一時間に一本のディーゼルカーに乗車するには都合の良い時刻だったので加太駅に向かった。駅前を通り過ぎて、山路商店の飲料自販機で一服した。

亀山市のコミュニティバスが朝にあるので、利用すれば沓掛まで歩く必要はない。今回は家事都合で利用できなかった。巡視路は入口付近を除けば明瞭で、尾根に乗れば階段や鉄塔標識が道案内をしてくれる。106鉄塔北側の西側斜面を横断する場所で道が切れそうだが、巡視路なので何れ修復されるのだろう。雪対策は不要。山中でヒトに出合うことはなかった。なお「坊谷」は鈴鹿関町史(昭和59)の小字図によると経塚の南側斜面の小字名で、付近の踏切やトンネルの名称にも使われている。

関宿

写真18 関宿、玉屋にて写真19 関宿、玉屋にて

関宿を歩いて西の追分で自動車を回収した。以前の記憶に比べると、町並みや資料館の展示が随分と整備されている。この季節、関宿でも何ヶ所かで雛人形が飾られていた。

行程表

9:13関宿・西の追分
10:07鈴鹿開閉所、仏ヶ平登山口
10:10中津川を渡り、鉄塔標識
10:33鉄塔標識に戻り、110鉄塔へ再出発
10:53110鉄塔
11:33109鉄塔
12:07仏ヶ平、山頂
12:45経塚、105鉄塔
13:17大和街道、104鉄塔
13:37加太駅
(作成 2017.02.23、OpenLayers2 → 6 に変更 2022.01.18)