鈴鹿:尾高山
前回は尾高山の行者コース、長坂コースを歩いたが、残る見晴コースから登り、長坂コースを尾高キャンプ場、尾高観音へ降りた。
なお、パルスオキシメータを持参したが、思うようには測定できなかった。
- 登山日
- 2018年1月7日日曜日
- ルート
- 見晴コース-尾高山-長坂コース-尾高観音
見晴コース
尾高観音の駐車場に自動車を置く。日陰に僅かな雪が残る尾高キャンプ場には数組のキャンパーが見える。ここから焼合林道に入るが、ゲートがあり自動車は林道に入れない。
見晴コースの登山口標識から尾高山の南尾根を登る。登山道が雨水で削られたのか、溝に入らぬようにロープが続く。これに沿って植林帯を歩くうちに登山道を見失い、土砂採取跡なのか小広いところで行き止まり。仕方なく右上に登って明瞭な登山道を見つけた。登山道は急登で段差があるが、路面は土質で歩きやすい部類だ。
勾配が緩むと植林帯が途絶え、切り開きの小さな展望所に出た。四日市方面の展望が開けるが、これで「見晴コース」と称するのは誇大広告に思われる。直ぐに長坂コース、行者コースを併せて積雪の尾根を登り、尾高山山頂に到着した。
地図の大きさ:600×150 600×300 600×500
地図の大きさ:600×150 600×300 600×500 説明:地図表示について
この地図は Garmin eTrex30 により取得した軌跡を編集して地理院地図に重ねたもの。赤線:登路・見晴コース、青線:下山路・長坂コース、:展望所、
:尾高キャンプ場
尾高山山頂


山頂には5センチ程の積雪がある。久し振りに良く晴れたが、大気の透明度は今ひとつ。前回(鈴鹿:尾高山 2017-12-03)の宿題で養老山地を見れば、その上に御嶽山が白い山頂部を見せている。これなら御嶽教の行者が尾高山に登ってもおかしくはなさそうだ。

展望台の鉄塔に上り、背後の釈迦ヶ岳を立木越しに見上げる。雪の山頂へ行ってはみたいがヒザの具合が心配。この冬もロープウェイで御在所岳か。
下山
ヒザに優しい長坂コースを降りる。雪面に残るのは登山者1人分の足跡か。行者コース、見晴コースに比べると利用者が極端に少ない様子。登山道は直ぐ日当たりの良い尾根に乗るので雪は消え、「海の見えるテラス」に飛び出した。


放置状態でヤブに還りそうな散策路など徘徊して、尾高観音経由で駐車場に戻った。
駐車場には観光協会が設置した清潔なトイレがあり、その横の石碑には、鈴鹿国定公園、鈴鹿台尾高温泉、尾高千本桜記念樹、誕生記念碑、昭和四十四年四月、志摩観光開発株式会社、代表取締役和田一成とあった。
出合った登山者は、山頂手前で下山者2人、山頂で2人、下山を始めると直ぐに登山者2人。尾高観音で行者コースを登り始めたおじさん一人の合計七人。ロングスパッツなど持参したが使用の必要を感じなかった。
パルスオキシメータ
父親の介護にパルスオキシメータ(日本呼吸器学会:よくわかるパルスオキシメータ)を使用している。指先に光を投射し、透過光から脈拍数と血液の酸素飽和度を測定する機器だ。老老介護をしているので自身が倒れる訳には行かない。登山中の身体の状態が気になるので持ち出してみた。
しかし、登山道で立ち止まって測定すると、表示される数値がめまぐるしく変わる。そして放置すると安定するか、エラーを表示する。これでは脈拍も落ち着いてしまうので測定の意味がない。それでも表示される数値を見ていると、焼合林道を登る運動中の脈拍は120くらい、酸素飽和度は低くて95%くらいのように思える。

とりあええず無理のない行動時、問題のない脈拍数の目安はカシオの健康に望ましい心拍数から年齢相応の毎分120くらいか。酸素飽和度は日常生活での安静時測定で98-99%くらい。深呼吸を繰り返せば100%を表示する。90%以上なら問題ないらしく、登山中は心配する程には低下していない様子。以前に測定した睡眠時無呼吸症候群による夜間の酸素飽和度低下の方が厳しい。
測定には腕を動かさないとか、指先に充分な血流が必要とか、何かと制約がある。機器も温度変化や迷光など影響があるだろうから、寒く明るい屋外での使用には無理があるかも知れない。安静にして高山病をチェックするなら良いのだろうが、そんな高い山には今後はご縁がなさそうだ。
行程表
10:26 | 尾高観音駐車場 |
10:55 | 焼合林道・見晴コース登山口(10:55-11:01) |
11:28 | 長坂コース・行者コースを併せる |
11:43 | 尾高山山頂(11:43-12:04) |
12:34 | 海の見えるテラス(長坂コース) |
13:17 | 駐車場 |