鈴鹿:入道ヶ岳
水沢峠経由でイワクラ尾根を歩いた。水沢峠付近では早くもシロヤシオが満開だった。
- 登山日
- 2018年5月6日日曜日
- ルート
- 宮妻峡-水沢峠-イワクラ尾根-入道ヶ岳-宮妻峡
水沢峠
宮妻峡ヒュッテの駐車場に自動車を置き、キャンプ場の手洗いを使い準備完了。駐車場以降の林道は工事の為に進入禁止。工期は11月30日まで、工事現場は林道終点付近らしい。「入道ヶ岳山腹工事(ゼロ国債)のため工事用車両が通行します」とあるが、日曜日なので静かなものだ。
林道を歩き、四日市市が設置した標識から水沢峠の登山道に入る。本流沿いの登山道は支流を幾つも横断するが、数ヶ所で道が崩れている。水沢峠直下では青緑色の粘土質斜面の崩壊が進展中で少しばかり恐い。峠から見る逆三角形の展望は伊勢湾。そして周辺はシロヤシオが満開だ。信じられない開花の早さに、来るべき山を間違えたと悔やむ。

ササが消えた県境尾根を南に登ると、遠いがイワクラ尾根に仏岩が見える。期待に反して薄曇りなので残念。磐座北面では樹木が成長し、天に突き立つ剣のような印象が損なわれている。冬枯れの時期の方が良さそうだ。(写真はAPS-Cの200mm)
仏岩の左方向では、入道ヶ岳の林道を起点にしたのか大規模な崩壊があり、網目状のコンクリート壁が完成している。工事現場は此処か。
イワクラ尾根・入道ヶ岳山頂

県境尾根の標識からイワクラ尾根を下る。イワカガミが咲き、所々にシロヤシオ、ヤマツツジの花を見る。シャクナゲを見つけた。先日の国見岳はツボミが少ない印象だが、思いのほか良く咲いている。木間からほぼ正面に仏岩が見えることに気付いた。

奥ノ谷の鞍部から登り直して中間ピークの仏岩に到着した。休憩するオジサン、儀式っぽく磐座を参拝するオバサン、プロペラガードのないドローンを目前で飛ばす危ないオヤジと賑やかだ。入道ヶ岳・磐座めぐりの写真と比較すると成長した背後のマツが邪魔。放置すれば樹木が生い茂ることになりそうだ。
一方、重ね岩はもう見えない。このままでは、神さまが磐座に天下るにも降下目標として認識困難になりそうだ。


険しい尾根を下ったり登ったりで、ようやく奥宮に到着。三角点まで行けば登山者が70人程で大盛況。北面の砂防工事付近にはシロヤシオが咲いていた。
新道
下山は新道ルート。北尾根登山道から分岐する新道は細い。利用者数の差か。ササ原を急降下し、樹林に入れば穏やかな尾根道となる。5番標識でアセビのトンネル、2番標識で角張った石が散らばるジグザグ道となり、堰堤で本流に下りる。下流へ歩き、靴先を濡らして置石を伝って徒渉。再度、砂利ヶ谷を徒渉してキャンプ場の西端に出る。相変わらず橋がないので、水量が多くなる雨後は困ったことになるかも知れない。
雑記
ゼロ国債という見慣れぬ表示があるが、調べると工事の早期着手の仕組みらしい。補助金の交付決定が遅れ、事業着手は9月以降ですなんて平気な顔で言われた身としては羨ましい抜け道だ。
水沢峠道には標識があるが、これがないと道迷いする。花崗岩が転がる谷(2箇所)の横断は谷中を登って標識を探し、対岸に道を見つけることになる。イワクラ尾根はアップダウンが厳しい。奥ノ谷鞍部の南側では大岩谷で土砂がお椀状に削られていた。新道は2番標識以降を除けば下りやすい道だった。出合った登山者は県境尾根で3人(2組)、イワクラ尾根で10人(7組)、新道では出合わず。イワクラ尾根で多数の登山者に出合ったのは始めて。連休の最終日だけはある。
行程表
6:38 | 宮妻峡駐車場 |
7:23 | 水沢峠登山口 |
8:33 | 水沢峠 |
9:28 | 県境尾根・イワクラ尾根分岐 |
12:11 | 入道ヶ岳奥宮着 |
12:54 | 北ノ頭出発 |
14:24 | 駐車場 |