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  3. 2019年11月2日

鈴鹿:三池岳

切畑の伎留太神社を出発し、いなべ市・菰野町の境界尾根(難路)から三池岳に登った。下山は八風峠道。晴天の山頂部・県境尾根では黄葉を楽しめた。

登山日
2019年11月2日土曜日
ルート
切畑-八風牧場道路-いなべ市・菰野町境界尾根-三池岳-八風峠-切畑

八風牧場跡への道路

八風街道の切畑入口で橋を渡りT字路を左折する。炭焼小屋を見て舗装路を上がると、伎留太神社手前の道路脇に小さな駐車場(5台程度)があるので自動車を置き、神社に参拝して舗装路を歩く。

舗装が途切れると、間もなく小さな広場に雨量観測装置があり、この先は車・二輪車の進入禁止とある。現状、自動車走行は困難な八風牧場跡へ続く道路だ。赤土に変わり、雨水に削られた路面には新しい轍があったが、アースゴムやプラスチックの破片が散らばる辺りで轍は途絶えた。警告を無視して四輪駆動車で遊びに入ったか。ゴミを回収するくらいの仁義は必要だと思うが、荒れた林道走行に余裕がなかったか。

写真1 牧草地跡、背後は三池岳か

道路の左右には牧草地だったのか萱原が広がり、振り向けば伊勢湾が見える。自動車には無理な道だが、歩くには支障がない。三池岳への尾根の取り付きまで、切畑からの標高差300mだが疲れるを感じることはなかった。

地図の大きさ:600×150 600×300 600×500

地図の大きさ:600×150 600×300 600×500 説明:地図表示について

この地図は Garmin eTrex30 により取得した軌跡を編集して地理院地図に重ねたもの。赤線:登路、青線:下山路、:気象観測装置、:尾根への取り付き

いなべ市・菰野町境界尾根

目印から尾根に取り付いた。緩くアップダウンする常緑樹の尾根には良い道があるが、急勾配になると踏み跡が曖昧になる。迷いそうな場所には目印があるのでこれに従った。

写真2 いなべ市・菰野町境界尾根650m附近写真3 いなべ市・菰野町境界尾根840m附近
写真4 いなべ市・菰野町境界尾根840m附近から竜ヶ岳写真5 福王山 難路標識

一旦、傾斜が緩む650m附近では黄葉した落葉樹が多くなって明るく、シャクナゲなどの中低木の樹冠越しに展望がある。最後に白砂で明るい急斜面になり、標高差100mを這い上がると展望がある穏やかな尾根(840m)に登り着き、「福王山難路」の標識がある一般登山道に出た。

三池岳・八風峠

写真6 お菊池写真7 三池岳三角点
写真8 三池岳、県境尾根から振り返る写真9 八風峠
写真10 八風峠

三池岳の三角点へ向かう。「お菊池」は周辺のササが消失し、水面は落ち葉に覆われて広場にしか見えない。背後からの悲鳴に振り返ると2人組の登山者の内、長身の若者がお菊池に踏み込んでいた。腰の下、ジッパーの中央附近までズボンが泥で汚れている。可哀相だが、池の深さが解ったような。

三角点を通過し、県境の禿げ地で休む。八風峠では朱い鳥居が待っていた。プラスチック製。黒っぽい「八風大明神」の石碑と好対照。石碑の裏には田光軍人会とある。仙香池を往復するつもりで歩き出したが、県境の起伏に疲れて引き返し、八風峠の道を下った。

八風峠道

写真11 八風峠から下る写真12 谷に降りた

峠を下ると穏やかな道。茶屋跡かと思う平坦地がある。そのうち大きくジグザグを切って下降し、「坂中の地蔵」を過ぎると沢沿いになる。中峠の道を併せると、白い転石の谷の左岸に降りて三回徒渉。コンクリ堰堤の下で再度左岸へ徒渉すると工事道路の残骸が現れた。歩き難い石コロ道を道草しながら下り、キャンプ場から舗装路を切畑へ向かう。

切畑集落へ戻り、四等三角点「切畑」がある伎留太神社の石鳥居から石段を登って駐車地に帰った。主祭神は苅田姫命。切畑に通じる名前だ。神社正面は拝殿で、その奧の小さな本殿に賽銭箱があった。

山中で出合った登山者は、難路標識から八風峠で9人(2組、単独4)、八風峠からの下りで16人(内、登りの家族連れ9人)。いなべ市・菰野町境界尾根は登りには良いが下降は道迷いしそう。5月には常緑樹の落ち葉で滑り台になっているかも知れない。

行程表

8:14切畑・伎留太神社、出発
9:26尾根取り付き
10:48難路標識(10:48-10:54)
11:24三池岳三角点
11:28県境尾根の三叉路(11:28-11:40)
12:00八風峠(12:00-12:44)
14:38八風キャンプ場前
15:19伎留太神社
(作成 2019.11.03、OpenLayers2 → 6に変更 2022.01.17)