鈴鹿:鎌ヶ岳(ニゴリ谷)
再度のニゴリ谷。入り方が分かり難いが、ニゴリ谷へ入れば通過困難な場所がない体力勝負の山歩きになる。岳峠への急登はとても疲れた。昔の道は曖昧になっており、目印は欲しい場所になかったり、古くて目立たなかったり。
- 登山日
- 2019年11月17日日曜日
- ルート
- 稲ヶ谷登山口-ニゴリ谷-鎌ヶ岳-武平トンネル西口-鈴鹿スカイライン
1996年8月19日 ニゴリ谷
二十三年前の夏にニゴリ谷を歩いている。メモには、鈴鹿スカイラインから岳峠まで3時間5分。ロクロ谷出合いの前後で倒木に塞がれ困ったとある。カモシカに出合っているが記憶にない。ヤマヒルを見なかったが、いまはウヨウヨいるらしい。
ニゴリ谷
鈴鹿スカイラインの稲ヶ谷登山口に駐車し、滋賀県側へ歩いて旧道の橋が落ちたところへ行く。前回はここに「ニゴリ谷入口、岳峠2時間半」の小さな標識があり、木橋で稲ヶ谷を渡っている。その後に旧道入口はガードレールで閉鎖され、橋も落ちてしまった。
橋脚の基礎が残っているので、その西側でガードレールを跨ぎ、壊れそうな木梯子を使って段差を下りる。稲ヶ谷を徒渉し、対岸の橋があった所へ登ると重量制限の標識が残り、旧道が奧へ続いている。


地図の大きさ:600×150 600×300 600×600
地図の大きさ:600×150 600×300 600×600 説明:地図表示について
この地図は Garmin eTrex30 により取得した軌跡を編集して地理院地図に重ねたもの。電波状態が悪い為か軌跡が左右に踊っている。:稲ヶ谷登山口、
:2番目の堰堤
旧道を歩くと地形図にある堰堤が現れて松尾川(野洲川)は広い河原になる。朝の陽射しが前方から眩しい。ルンルン気分で歩くが頭上で二輪車がうるさい。見上げると白いガードレール。ニゴリ谷の出合いを見逃したので戻る。二俣付近に降りると、ニゴリ谷の奧に二番目の堰堤が見える。道は二俣中央の小尾根にあり、二番目の堰堤で本流に降りた。
松山谷出合いで二俣になると、溝状の道やカマ跡がニゴリ谷右岸にある。道跡を歩けば保安林標識はすべて落ち、支柱だけが立っている。以降、谷中を歩いたり、道跡を見つけて歩いたりしてロクロ谷の出合いに到着する。左岸は植林帯だが手入れされていない雰囲気だ。前回は植林直後で50cm程の幼木の斜面だった。





740m付近で右岸に滝を見送ると広い河原で二股になるので左へ。880m付近で左岸の細滝とカマ跡を見送ると前方に白い岩屑の谷が鎌ヶ岳南面へ登っている。ルートは危険な崩壊地帯を避けて南寄りを登るが、明るくて視界がある北へ寄ってしまう。前回は清く引き返したが、今回はテトラポッドのように積み上がる転石の裾を岩伝いに歩いてルートを修正した。しかし、以前はあった明瞭な踏み跡が見あたらない。
鎌ヶ岳右手の岳峠を目指して体力が枯渇しそうな急斜面を登る。往来する登山者が見えるようになるがニゴリ谷側に道は出てこない。岳峠標識に這い上がるまで、鈴鹿スカイラインから3時間55分を要した。もう爺さんだから仕方ないか。
ニゴリ谷では視界が狭いので、期待した程には黄葉を楽しめなかった。登山者には出合わず。テープマークなど残っているが、要所になかったり、古くて目立たなかったり、岳峠手前では北寄りに残置テープがあったりで要注意か。時々、昔の道が残っているが、低木が繁茂して不明瞭。前回は登山靴、今回は長靴でジャブジャブ遊んだ。
鎌ヶ岳

岳峠で休んで歩き始めると、右足の大腿四頭筋右側がケイレンを始めた。カオス状態に陥らないように、少し足を曲げて発作を抑え込む。コムレケア(芍薬甘草湯)を一服分持参しているが、試さずに済んだ。
鎌ヶ岳山頂からは20人以上の登山者が降りてくる。大方は見送って急斜面を登る。ニゴリ谷の急斜面は砂ザレで滑ったが、ここは足場がシッカリしているので楽だ。山頂には登山者2人、西面の巻き道から武平峠方向へ下ると県境尾根で登山者4人(2組)、トレラン3人(2組)が登ってきた。
帰路
武平峠の手前から武平トンネルの西口駐車場へ尾根を降りた。目印はないが、それなりに歩かれている様子。そのまま旧道を歩くつもりだったが疲れたのでヤメ。鈴鹿スカイラインの舗装路を帰った。
歩く道は黄葉真っ盛り。これに植樹されたカエデの紅色が混じる。稻ヶ谷登山口に戻ると自動車は一台のまま。神渓橋、乾坤橋、鹿鳴橋だったか、途中で何度か橋を渡るが、ネジ止めされていた橋の銘板がすべて撤去されている。資源泥棒か?
行程表
8:29 | 稲ヶ谷登山口、出発 |
8:37 | 鈴鹿スカイラインのガードレールを跨いて降りる |
10:02 | ロクロ谷出合い |
12:32 | 岳峠(12:32-12:42) |
13:01 | 鎌ヶ岳(13:01-13:10) |
14:12 | 武平峠西口駐車場 |
15:17 | 稲ヶ谷登山口 |