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  3. 2020年4月29日

鈴鹿:雲母峰

雲母橋から登り、鎌ヶ岳への尾根を歩いてP791から宮妻峡ヒュッテの駐車場へ下りた。

登山日
2020年4月29日水曜日
ルート
雲母橋-雲母峰-P791-宮妻峡ヒュッテ

雲母峰

遅い時刻に雲母橋に到着した。今日も自動車に缶詰状態で自宅と登山口の往復だ。「市有林管理詰所」とあるユニットハウス前の駐車場には四輪車8台、単車1台。駐車率は8割くらいか。

林道を歩き、登山口標識から植林を登る。手入れされているので気持ち良い。この植林を出るとシロモジの新緑が鮮やか。風にサクラの花が舞う。植林境界の尾根になり、右折して雑木になると登山道は狭くなる。道を譲ってくれたオバチャンに会釈して通過した。Gを見るような目に少し傷つくが、コロナ騒動なので仕方ない。お互いさま。

写真1 スギ植林を出てシロモジの林へ写真2 雲母峰第2峰にて
写真3 雲母峰第2峰から鎌ヶ岳写真4 三角点の標識

三つ目のピークが雲母峰第2峰。地面にネットが敷かれ、待機所なのか置かれている。ここはパラグライダーの出発場(三重県フライヤー連盟)に使われて地面が荒れたが対処したようだ。星の広場近辺での墜落死事故から十年余が経過した。

鞍部へ下って三角点を目指す。菰野町側の植林は手入れが今ひとつ。始めて岳不動側から登ったときはススキの斜面だった。記憶が不明瞭だが、植栽後35年くらいか。

鎌ヶ岳-雲母峰尾根

写真5 ミツバツツジ

三角点から鎌ヶ岳方向に下るとミツバツツジが満開。これだけ咲いていて、何故にアカヤシオは裏年っぽいのやら。その先で雲母峰西峰の分岐標識があったが何でもない場所。北尾根を登ると到着する所だった。

写真6 鎌ヶ岳-雲母峰尾根写真7 P791標識

西峰で見失った道を尾根南側で見つける。勾配が緩やかになると尾根上は常緑樹主体になり展望が利く時期だが、シカの食害なのか下草がなくて荒れた雰囲気がする。崩落とある巻き道標識を見送って尾根道を歩き、P791標識に到着した。先へ進むが、前方にアカヤシオの花が見えないので引き返し、久し振りにP791から南へ下ることにした。

地図の大きさ:600×150 600×300 600×600

地図の大きさ:600×150 600×300 600×600 説明:地図表示について

この地図は Garmin eTrex30 により取得した軌跡を編集して国土地理院の地形図に重ねたものです。

P791南尾根

写真8 アカヤシオと鎌ヶ岳写真9 P606

標識から尾根を南下すると植林が現れる。ルートは植林帯の東側境界。この尾根の西側は冠山国有林だが、良くこんな所に植林したと思う急降下だ。

植林を出ると勾配が緩んでアカヤシオを見た。想定外。雑木のP606を通過すると東側に植林が現れ、目印は概ね植林境界を下降する。結局、急勾配の尾根終端近くで植林に入り、宮妻峡ヒュッテの駐車場前に下りた。現状、P791標識からの下降は困らない程度に目印がある。あとは林道を駐車地まで歩くだけ。

出合った登山者は雲母峰山頂までに17人(7組)。宮妻峡ヒュッテは新型コロナウイルスで臨時休館だが、林道は自動車の出入りが多い。その自動車のオヤジさんから「乗ってくか」の声があった。有り難いが、歩きも楽しみと御礼を言って断った。接触機会の低減は理解できるので乗車できない。

行程表

10:22雲母橋駐車場、出発
10:34雲母峰登山口
12:10雲母峰第2峰(12:10-12:15)
12:28雲母峰三角点
13:15P791(13:15-13:26)
14:41宮妻峡ヒュッテ駐車場
15:28楓谷
15:50駐車場

追記:アカヤシオの分布境界

鎌ヶ岳-雲母峰間でのアカヤシオの分布境界を確認したかったが時間切れ、且つ開花不足で諦めた。時間確保がままならぬ。この尾根はカシミール3Dで閲覧できるシームレス地質図によれば鎌ヶ岳側が「花崗岩」、雲母峰側が「粘板岩及び砂岩」になる。

これに対して、下降した尾根は全域が雲母峰同様なのでアカヤシオは期待しなかった。しかし、五万分の一地質図を調べると小さく花崗岩のエリアが存在するので、生育に適した土壌があったのかも知れない。

(作成 2020.05.03、OpenLayers2 → 6に変更 2022.01.17)