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鈴鹿:入道ヶ岳

井戸谷と紅葉の北尾根登山道を歩いた。久し振りに磐座(石神、イシグラ)を巡る。

登山日
2020年11月3日火曜日
ルート
井戸谷-イシグラ-二本松尾根-入道ヶ岳-北尾根

大久保から見る月と山頂鳥居

写真1 入道ヶ岳山頂

水沢の内部川付近から見た入道ヶ岳は朝日に山頂鳥居が輝いていた。大久保の手前では月が山頂に沈みそうなので自動車を停めて写真を撮る。標準レンズなので無理に拡大したが白い鳥居も写っている。左はオオハゲの頂部。本日、歩く予定だ。

井戸谷・石神のいわくら・イシグラ

椿大神社の第三駐車場(登山者用)は自動車が僅かで拍子抜け。「未明まで雨」の天気予報の故か。危惧したほどの風はない。井戸谷登山口の1番標識まで林道を30分歩く。

砂利山を越えてスギ植林の登山道へ入る。3番標識で左に富士社(石神)を見送ると、登山道にハチの巣ありの標識があって左へ避ける。ついでに植林境界を登り、適当なところからシダの斜面を横断して石神のいわくらまで行った。磐座といえど周辺は掃除などされていない。足場が悪く作業困難だが、天下った神様の気分はイマイチだろう。

写真2 石神のいわくら写真3 2020年3月滑落事故現場 この先下山時注意!

井戸谷4番標識に「2020年3月滑落事故現場 この先下山時注意!」とある。ここは滑りやすく捕まるモノがない。滑ると谷へ落下する危険な場所だ。花見の帰りだったのか。

井戸谷から右岸尾根の磐座・イシグラへ登る。椿大神社の奥宮大祭で歩くルートだと思うが、踏み跡は薄く、足下が良くない場所がある。到着したイシグラに注連縄はなく、撮影した写真は曖昧模糊。秋季大祭は職員のみで来週に実施と同社サイトにあった。

写真4 イシグラ写真5 境界標石
写真6 オオハゲ頂部写真7 オオハゲ頂部

しばらく登ると境界標石だが随分と傾いた。標石(標高750m)から獣道を選んで斜面を水平に横断して井戸谷登山道へ向かったが、山頂鳥居直下へ突き上げる井戸谷左俣を横断できない。以前はどうにか通過したが、現在は溝が深くなり四本足の先達も道を付けていない。横断を切り上げ、いつもの様に右岸尾根を登りオオハゲのビューポイントへ。

オオハゲの断崖は崩壊を続けており、以前の写真とは形が違うようだ。上部にはササ原が見える。尾根を登り、左へ獣道を歩けば先程に見たササ原になり、二本松尾根の登山道に出る。この付近に遠山正雄氏が主座のいわくら(入道ヶ岳・磐座めぐり)とした自然石があるはずだが良く分からない。或いはオオハゲの崩壊で消滅したか。

北尾根

写真8 イシグラ写真9 境界標石
写真8 イシグラ写真9 境界標石

鳥居の山頂には登山者が10人余。奥社、北ノ頭と一周して北尾根を下った。9番標識でようやくリンドウの花を見つける。ツボミばかりで一輪だけ開花していた。

写真10 御船磐座

8番標識を通過するとアセビから広葉樹へ樹種が変わり勾配が増す。7番標識付近から紅葉の道。しかし、6番標識を通過して避難小屋が現れると早くも植林帯に変わってしまう。以降は暗い道で退屈。亀山西名古屋線の80番鉄塔は展望なし。

愛宕社から林道へ下り、椿大神社を参拝した。御船磐座には石灯篭に隠れるように新しい案内板がある。七五三の家族連れなど人出があり、新型コロナウイルスによる自粛気分は希薄と感じた。感染の第3波が来るかも知れないが、無節操に登山自粛などとは言わないで欲しいものだ。

行程表

7:19椿大神社第三駐車場
7:50井戸谷登山口(通報ポイント1標識)
9:30イシグラ
10:34入道ヶ岳・山頂鳥居
10:50入道ヶ岳・奥社
11:01入道ヶ岳・北ノ頭
13:15愛宕社前林道
13:53駐車場

追記:クマの目撃情報

クマの目撃情報があったことを知った。鈴鹿市サイト(地域資源活用課、農林水産課)によれば、「11月3日(火曜日)8時15分ごろ、鈴鹿山脈の入道ヶ岳二本松尾根コース通報ポイント6から7の間で、クマらしき動物」を目撃とのこと。遭遇できず残念というべきか。北尾根での目撃が多かったのだけれど。

(作成 2020.11.04、追記 2020.11.07)