鈴鹿:天狗堂
筒井峠(旧皇学園)から東近江市-多賀町の境界尾根を歩いて天狗堂に登った。下山は天狗堂登山のメインルートを君ヶ畑の大皇器地祖神社へ。
- 登山日
- 2020年12月5日土曜日
- ルート
- 君ヶ畑-筒井峠(旧皇学園)-宮坂峠-天狗堂-君ヶ畑
筒井峠(旧皇学園)
自宅から1時間30分で君ヶ畑の「天狗堂登山観光駐車場」に到着。既に12台が駐車されているが、残り10台分くらいの余裕はありそう。石榑トンネル開通から9年。あの石榑峠の酷道時代には気乗りしなかった天狗堂にようやく登る。
御池川沿いの県道を筒井峠の旧皇(すめら)学園まで歩いた。現在は東近江市の「木地師山の子の家」になり、正門西に鈴鹿10座の案内板がある。琵琶湖博物館研究調査報告第26号の「東近江市蛭谷町のマンガン鉱床」に「大平鉱山は、蛭谷集落の西北西約1kmで、皇学園の私有地内に坑道とずりがあり…大平鉱山は私有地のため…寄りつくことができない」とある。今日は徘徊する時間的余裕なし。


場内に入り、舗装された車道を登って民家風の建屋を5軒ほど通過すると地道に変わる。その先の右側にロープが張られた登山道らしいものがある。銀色の貯水槽を下に見て広い尾根に乗ると、落ち葉がいっぱいの明るい雑木林。少し登ると左から来る林道の終点がある。先程の道か。「筒井峠」の私製標識を見つけて登れば植林がある東近江市-多賀町の境界尾根に達した。此所に「須柱谷ノ頭653m」の私製標識あり。
地図の大きさ:600×150 600×300 600×600
地図の大きさ:600×150 600×300 600×600 地図表示について
赤:登路、青:下山路、:駐車場、
:最初の標識、
:2番目の標識、
:宮坂峠、
:君ヶ畑標識(メインルート)、
:作業道終点、
:大皇器地祖神社、
:金龍寺
この地図は Garmin eTrex30 により取得した軌跡を編集して国土地理院の地形図(地理院タイル)に重ねて表示したものです。
天狗堂
宮坂峠までの境界尾根は歩きやすい。692mピークで最初の標識「筒井峠-天狗堂」に出合うまで、多賀町側は概ね植林だが東近江市側は落葉樹で明るい。702mピーク
で2番目の標識に出合うと植林の間に天狗堂が見え、これ以降は多賀町側に植林の作業道が見え隠れする。東近江市側も植林や常緑樹になるが、境界尾根には標識や目印が困らない程度にあり、地図不要で君ヶ畑への下降標識がある宮坂峠に下りた。






宮坂峠から登ると作業道があるので西へ歩く。展望が開けた西方はどこも植林の山だ。作業道を横断するネットフェンス(倒れてはいる)があるので、フェンスの外側を歩いて境界尾根に戻り、君ヶ畑からの登山道に合流する。次のピークでフェンスは西に離れていき、鞍部
には作業道の終点がある。
植林から明るい落葉樹の斜面に変わると急登が始まる。山頂が近づくと巨岩が点在し、その間を登って山頂部南端の天狗堂標識に到着した。山頂部北端の展望岩からは御池岳~竜ヶ岳の展望があるが曇り空が残念。南は逆光で鈴鹿山脈のシルエットばかりだった。

無人の山頂から往路を下山した。境界尾根から君ヶ畑への下山道は植林の広い尾根にあって歩きやすいが、半ばを過ぎると雑木林の急下降になり、貯水槽の右から大皇器地祖神社の登山口に下りた。
出合った登山者は君ヶ畑からのメインルートで登り時に下山者9人(6組)、下山時に登山者8人(6組)ほど。最後の登山者には神社直近で出合ったが、天狗堂往復なら下山時には真っ暗だろう。筒井峠からの境界尾根では登山者に出合わず。少し作業道を歩いてみたが新しい車両の轍はなし。シカの糞が散らばっていた。困難と思う場所はなかったが、頂上直下にある巨岩地帯の通過は油断できず気を遣った、
大皇器地祖神社・金龍寺(高松御所)


大皇器地祖神社は木地師の祖・惟喬親王を祭る。金龍寺は親王の住所で「高松御所」と呼称される。その金龍寺に小さな祠があり、石碑に惟喬親王勧請の鎮守神として「御池大龍権現」と「天狗堂大僧頭権現」とあった。御池岳の竜神と天狗堂の天狗か。天狗堂は山頂付近に巨岩が点在し、確かに天狗が棲まいそうな雰囲気のある山だった。
行程表
8:33 | ![]() |
9:19 | 木地師山の子の家(旧皇学園)前(9:19-9:24) |
9:49 | 東近江市-多賀町境界尾根に登り着く |
10:03 | ![]() |
10:14 | ![]() |
10:38 | ![]() |
10:38 | ![]() |
12:10 | 天狗堂(12:10-12:29) |
13:30 | ![]() |
13:53 | ![]() |
14:22 | 駐車場 |
追記 2021年9月9日
滋賀県立図書館にある明治初期の資料(愛知郡君ヶ畑村絵図、閲覧にはDjVu用ビュアー必要)を見ると、北の犬上郡境界の山に「字天狗山」とあり、南の境界にも「天狗山」とある。北が天狗堂だと思うが、愛宕山太郎坊、秋葉三尺坊と同じ仕様で、天狗山ではなく天狗堂としたのだろうか。「天狗堂大僧頭権現」は天狗の名称としては個性に欠けるけれど、この珍しい山名も惟喬親王の由来によるものとは。