鈴鹿:ネコ・笠岳
希望荘から東海自然歩道に入り、ネコ(猫山)と笠岳を往復した。現在、反射板からの展望は期待できない。
- 登山日
- 2021年1月9日土曜日
- ルート
- 菰野富士駐車場-東海自然歩道-ネコ-笠岳-東海自然歩道-菰野富士駐車場
ネコ
昨年に利用者へ開放された菰野富士駐車場に自動車を置いた。希望荘前を通り、最後の建屋を通過すると「コメダの森」の看板がある。検索しても具体的な情報を拾えない。「おおるりばし」で舗装林道を離れて東海自然歩道の山道へ入った。


堰堤を通過して「かけすばし」で井戸ヶ谷左岸に渡り、右岸、左岸と歩く。地形図の東海自然歩道は谷底にあるが、実際は階段道を登り、希望荘1.5Kの指導標に出合う。その先に「笠岳」の私製標識があるので右(東)へ入れば目印が多めにあるT字路となる。
北のネコへ向かう。雑木の登り尾根を直進するばかりの踏み跡には嫌気が差すが目印を追うしかない。やがて足下に須摩山、鳥居道山、千種の財産区境界の杭を見つければネコの山頂部。展望がない踏み跡を歩き、大岩の北側を巻けば右(南)に反射板が現れる。雪上の靴跡を追って展望のない三等三角点を往復し、反射板に戻った。




反射板はフェンスの中。内部は刈り払われているが周辺はヤブ。西側の大岩から南へ廻れば出入口だが当然ながら施錠されている。東と北はジャングル。一周したが銘板などは確認できなかった。20年前は伊勢平野の展望があったが現状は無理。大岩に乗れば御在所岳方面が見える程度だ。
「広報こもの」の「猫山」の記事が国立国会図書館に保存されている。「名の起こりは、猫が背を丸くして、頭を低くして座っている姿にそっくり」とのこと。さらに「猫の頭は笠を伏せた様な、笠岳と呼ぶ…」とある。笠岳へ向かう。
地図の大きさ:600×150 600×300 600×600
地図の大きさ:600×150 600×300 600×600 地図表示について
赤線:登山ルート、:菰野富士駐車場、
:希望荘1.5K標識、
:財産区境界杭、
:ネコの反射板、
:笠岳
この地図は Garmin eTrex30 により取得した軌跡を編集して国土地理院の地形図(地理院タイル)に重ねて表示したものです。
笠岳

引き返して登りに変わると植林境界になった。雑木の細い尾根を歩いて笠岳に到着すると、山名が貼り付けられ目印も幾つかある。展望はなし。
差し込む西日が雲で陰ると心細くなる。なんだか寂しいところだ。素直に引き返したが、薄暗い雑木林の中ではT字路の位置は分かり難い。
東海自然歩道から林道終端へ下るつもりだったが、私製標識の残骸が示す踏み跡はあまり踏まれていない。そのまま東海自然歩道を帰った。
年末年始の雪はネコの山頂部に残っている程度。少人数の靴跡が三角点まで続いた。風越峠の東側では強い風音があったが、吹き付ける風は何故かそれほどでもない。観光協会の標識には無縁の地味な山だが困らない程度に目印がある。冬の午後、誰にも出合わない寂しい山歩きだった。
行程表
12:06 | 菰野富士駐車場、出発 |
12:54 | 希望荘1.5K標識 |
13:37 | 三角点 |
13:47 | 反射板(13:47-14:01) |
14:31 | 笠岳(14:31-14:36) |
14:48 | 希望荘1.5K標識 |
15:29 | 駐車場 |