鈴鹿:国見岳・御在所岳
シロヤシオが良く咲いた。今回もヤシオ尾根から国見岳、御在所岳を周回した。御在所岳からはシャクナゲを目当てに郡界尾根を下山したが時期が遅かった。
- 登山日
- 2021年5月23日日曜日
- ルート
- 裏道-ヤシオ尾根-国見岳-御在所岳-郡界尾根-茨谷右岸尾根
裏道・ヤシオ尾根
異例の早さの梅雨入りで機会を逸したが、ようやくシロヤシオの花見に入山できた。裏道登山口の周辺は満車なので、蒼滝トンネル西口に駐車する。ザイルを用意している登山者が何組かあり、出発時の駐車率は約50%だ。




曇り空の裏道を歩く。藤内小屋の手前ではタニウツギが良く咲いていた。三嶽寺跡経由で尾根に乗ればキジバトの鳴き声が止んだ。気を遣わせて悪いね。ヤシオ尾根に登るが、固定ロープがある山腹道付近では散ったシロヤシオがあるばかり。ようやく腰越峠からの登山道に合流すると、周辺は満開のシロヤシオになった。ただ、風が強く、薄暗くて花の色が冴えない。半袖は無理なので一枚着込んだ。
天気は回復基調。道草しながらヤシオ尾根をゆっくりと西へ歩けば、時折、雲が割れて青空から陽が射すようになった。強風の合間を狙ってシロヤシオを撮影するが時間を浪費するばかり。痛んだ花が混じっているので時期的に少し遅かったか。




県境尾根に入るとシャクナゲが一株、見事に咲いていた。ここまで来るとシロヤシオの花は痛んでいないが青空には見放された。ベニドウダンやサラサドウダンも咲き始めているが、何れもシロヤシオと同様に花は多いように思われる。

国見岳山頂の北面テラスから県境尾根を見下ろした。強風で吹き飛ばされそうだ。流れる雲の合間から見る県境尾根にはシロヤシオが良く咲いている。


天候回復を待ちながら道草を続けると石門で待望の青空に再会した。御在所岳の山頂レーダも見通せる。ゆっくりと御在所岳へ向う。
御在所岳
県境尾根を登っているとロープウェイ施設から放送音が聞こえる。強風だったが運休せずに営業していた。三角点付近はマスク姿の観光客が多くて商売繁盛のようだ。ユルユルと歩いているとベンチの夫婦から声がかかった。なんと町内の人。ロープウェイで上がったとのこと。今日は孫たちの面倒を見なくても良かったようだ。


御嶽大権現から郡界尾根を下る。蒲生郡-甲賀郡の境界だが、いまでは東近江市-甲賀市の境界尾根といったほうが良いかも。
この尾根が峠谷右岸尾根と別れる1110mから1020m付近にはシャクナゲが多い。背の高い木が多くてジャングルはないが、頭上に咲く花は撮影しにくい。カエルが鳴く魚止谷源流部を右に見て下るとシャクナゲは良く咲いたようだが、かなり散っており残念だった。
地図の大きさ:600×150 600×300 600×600
地図の大きさ:600×150 600×300 600×600 地図表示について
赤線:登山ルート、:キノコ岩、
:桃岩、
:石門、
:「遭難多発注意」看板
この地図は Garmin eTrex30 により取得した軌跡を編集して国土地理院の地形図(地理院タイル)に重ねて表示したものです。
魚止谷左岸の尾根から南へ下りる地点には、現在はテープマークがあり踏み跡も明瞭になっていた。武平峠からの雨乞岳登山道に下りると「遭難多発注意」の看板がある。ササ枯れで自由に歩けるようになったので迷いそうではある。こんな看板より指導標が必要だろうに見当たらないのは奇妙なことだ。
十字路を南へ歩き、再度現れた同様の看板から茨谷右岸の植林尾根を急降下して鈴鹿スカイラインへ下りた。あとは新緑と青空を眺めて国道を駐車場まで歩いた。




五月晴れの山道を歩きたいものだが、それを邪魔する梅雨の早さよ。世間は新型コロナウイルスの第四波で、愛知県を含む幾つかの都道府県に緊急事態宣言が出されている。体力がある内に滋賀県側の登山口へも行きたいが、しばらくは我慢だろうか。
行程表
5:54 | 蒼滝トンネル西口駐車場、出発 |
5:58 | 鈴鹿スカイライン、裏道登山口 |
6:38 | 藤内小屋 |
9:25 | キノコ岩 |
12:20 | 御在所岳三角点 |
12:52 | 御嶽大権現 |
13:38 | 沢谷峠、雨乞岳登山道の「遭難多発注意」看板 |
14:07 | 鈴鹿スカイラインに下りた |
15:34 | 駐車場 |
追記 2021年9月1日
速報値では5月16日だった東海地方の梅雨入りは、確定値6月13日に変更された。