鈴鹿:高畑山
鈴鹿峠から坂下峠まで歩いた。2021年2月とほぼ同じルートで歩き、神大滝林道からは、再度、大滝へ下りた。好天に恵まれて、今回の高畑山は展望良好だった。
- 登山日
- 2023年11月21日火曜日
- ルート
- 岩屋観音-鈴鹿峠-高畑山-溝干山-坂下峠-神大滝林道-大滝-神大滝林道-岩屋観音
高畑山
坂下集落西端の岩屋観音の西にある駐車場(国道一号側道)に自動車を置き、旧東海道の鈴鹿峠から県境尾根の登山道へ入った。
左へ鏡岩の道を分けると登りになるが、周辺の低いササが薄くなったように思う。植林だが地面が丸裸にならないか心配だ。
鈴鹿峠から250mほど登って高畑山・鈴鹿峠の標識があるピークへ着くと、三重県側は伐採されており展望がある。滋賀県側には暗い植林が続き、右前方にナイフエッジの禿げ地が見えるようになると高度を落として再度の登りになる。ナイフエッジ
のピークからは、もう一度、アップダウンがあって高畑山の前衛ピークに達する。そこから低いササの登山道を登れば高畑山だ。
老後のために、安心感があり、公共交通機関を利用できる山を探している。高畑山は鈴鹿峠からナイフエッジ付近までに足場が良くないところがあり、復路も含めると年寄り向きではないかも知れない。バランス感覚や瞬発性の劣化を実感しており、転倒すればヤセ尾根から真っ逆さまだ。関町の観音山は良いが、いまいち満足感に欠ける。


高畑山からは、御在所岳に比べると、滋賀県側は思いのほか平野部が近い。展望良好だが、何処に何が見えているのか分からないので残念だ。何故か山頂に神棚が置かれていた。おろそかな扱いは出来ないと思うが、どうするつもりか。
県境稜線を歩き、到着した溝干山(770m)も三重県側が伐採されており展望良好。ササ枯れを考慮するとやり過ぎなくらいだ。青山高原方面の風車が見えた。坂下峠への下降は危険な尾根を三重県側に巻いて急下降する。尾根通しには固定ロープが見えたが、古くて信用できないかも。巻き道が尾根に復帰するところまで標高差20mほどある。
下りた神大滝林道の坂下峠は荒れたままで車両は通行不能。滋賀県側の神(かむら)地区と大滝がある坂下地区を結ぶ林道だが、結ぶという意味では機能していない。東へ歩くと道路脇に倒木がある。企業が山林整備の奉仕活動をしていたが撤退したのかな。
次の地図は Garmin eTrex32x により取得した軌跡を編集して国土地理院の地形図(地理院タイル)に重ねて表示したものです。位置精度には限界があります。
地図の大きさ:600×150 600×400 地図表示について
赤線:登山ルート、:駐車場、
:高畑山・鈴鹿峠標識、
:ナイフエッジ、
:坂下峠東側、
:大滝(推定位置)、
:本流堰堤・1番、
:本流堰堤・2番、
:本流堰堤・3番
大滝
今回も林道から大滝へ下りてみる。前回は登路に使った尾根を下降するが林道からの入口が分かり難い。
林道南側の赤杭から南を見ると目前にコブがあり、そこから尾根が南へ下降している。前回に歩いた尾根東側の頼りない踏み跡を下りる。崩れていたり、枝があったりで少々危険に感じる。邪魔な枝が張り出して危険なところで茂っている尾根側へ逃げると明瞭な植林作業道が現れて、植林境界(東:植林、西:雑木林)となり、東の植林へ入って道が消えた。

あとは鈴鹿川沿いに左岸(北側)を上流へ歩く。下降に使った尾根の下端が川側に張り出して左岸を歩けなくなる手前にカマ跡があり、林班の白い標柱から川に下りて遡行する。今回は長靴なので楽だ。やがて大滝の前に到着する。
大滝の手前には1mの小滝があり、その前に小広いプールがある。前回は長靴でOKと感じたが、今日は水量が多くて長靴でも躊躇われるので大滝直下へ行くことを諦めた。この大滝は「鈴鹿川大滝」で検索すると見つけられる。
帰路は鈴鹿川左岸を歩き、本流の堰堤2つを左から乗越す。支流の堰堤を見ながら植林を歩き、北側斜面が迫って左岸を歩けなくなったところで川へ下りると3つ目の堰堤があるので、左岸から乗り越して神大滝林道の橋に下りた。舗装された林道を入口ゲートまで歩き、国道を駐車場へ帰った。
江戸期の勢陽五鈴遺響(国立国会図書館)に長峰越(古ノ中道)が書かれている。坂下峠を越える旧道のことかも知れないが、それらしい痕跡には気付かなかった。
行程表
9:45 | 駐車場、出発 |
10:11 | 鈴鹿峠 |
11:43 | 高畑山(11:43-11:58) |
12:25 | 溝干山(12:25-12:35) |
12:57 | 坂下峠(12:57-13:01) |
13:19 | 大滝へ下降開始 |
13:30 | 大滝(13:30-13:45) |
14:23 | 林道神大滝線ゲート |
14:43 | 駐車場、到着 |