鈴鹿:野登山
坂本から丁仏を数えながら表参道とミツマタ尾根を歩いた。残念ながら、矢原川のミツマタの花には少し遅かったようだ。
- 登山日
- 2024年4月10日水曜日
- ルート
- 表参道-野登寺-鏡ヶ池-野登山-みつまた尾根
表参道・野登山山頂
坂本棚田の駐車場を出発して農業公園の展望台に立ち寄った。ここからは棚田を眺めることが出来るけれど、まだ水を張られていない棚田はそれらしく見えない。車道(東海自然歩道)に戻って表参道の登山道に入った。
地図の大きさ:600×150 600×750 地図表示について
赤線:登山ルート、:坂本棚田駐車場、
:農業公園展望台、
:風力発電装置・廃品、
:「諸霊安居」石碑、
:夢創庵跡、
:野登寺石門、
:鏡ヶ池、
:矢原川の林道終点、
~
:石仏、
:行者像
獣害防止フェンスを開閉し、橋を渡って植林へ入ると丁仏、
が現れる。しかし、何れも数字の部位が欠損しており、何丁目なのか分からない。




林道終点で宮川の上流を渡ると苔生した大きめの石仏に出合う。次いで、急登になった表参道を少し登ると、一ヶ所に道標、丁石、丁仏
が集まっており、何故か「一丁」の丁石がこんな場所にあり、並んでいる丁仏の数字はやはり欠損している。なんだが混乱しているように思われる。


所々で大きくV字に削られた表参道を登る。次の丁仏は離れた位置にあり、宝珠を持つ地蔵菩薩に見えるが、やはり数字を読めない。林道が近づくと最後の石仏
があるが、何だか良く分からない。像が削られたのか。廃仏毀釈による破壊なら、こんな面倒なことをするはずもなし。表参道で確認した石仏、丁仏はこれら六体のみだった。
なお、最後の石仏の手前でタヌキらしい獣に出合っている。当方を見つけて固まっていたが、ザックからカメラを取り出すために視線を外すと逃走した。撮影できた写真はボケボケで尻尾の確認も出来やしない。
舗装林道を横断して勾配が緩むと風力発電装置や祠が転がっている。産総研あたりの産廃はともかく、祠は脚部が折れて西側斜面に放置されている。粗雑に扱うものではないと思うが何故だろう。夢創庵の建屋は片付いており、伊勢湾を見られる広場が残った。


山道に戻って植林を歩くと、駐車場の広場と石製の門がある。「鶏足山 奉納醍醐天皇勅願 本尊千手観世音菩薩」と彫られており、裏には参拝60回記念とある寄進者名と「昭和五十七年四月」の日付がある。野登寺の長い歴史を考えると新品同様の石門だった。
台風にも倒れずに残ったスギの巨木の間を通って本堂へ向かうと、途中の三十三観音などにミツマタが植えられており、半球状の黄色い花に見入ってしまう。暖かい黄色が好ましい。春だねぇ。石段を登れば八重咲きのサクラが咲き始めており、本堂右の雨壺を覗き込めば底に水が見える。


鏡ヶ池経由で野登山の三角点へ向かうと、以前はササに埋もれていた鏡ヶ池がササ枯れで丸裸になっており、何故かミズバショウが二株ある。菰野富士で撤去された花壇のように誰かが持ち込んだのだろうか。
ミツマタ尾根

ミツマタ尾根を下降した。亀山市の登山地図を見ると、この尾根には「矢原尾根(ミツマタ尾根)」と名称の記載がある。
尾根の左にミツマタの白い花が見られるようになり、さらに下ったところで標識に従い左の谷へ下りると一面のミツマタの花になる。
ただ、花は白っぽく、甘い香りを感じられない。ミツマタの花は時間経過で黄から白に変わるとの情報を見つけたので、山頂の野登寺とは異なり、この付近では花期の終わりなのかも知れない。
林道を駐車場まで歩いた。出合った登山者は表参道・野登山で単独×2、仙鶏尾根・ミツマタ尾根を登ってきた登山者が単独×1、2人組×1、グループ×1。帰着した駐車場の自動車は12台で、車間を詰めて駐車していれば充分な余裕がある。ミツマタ尾根の下降では標識をほとんど見なかったので、急登だが登りに使う方が無難かも知れない。昨年の秋から始めた亀山7座の再登山は仙ヶ岳を残すのみになった。
行程表
8:18 | 坂本棚田駐車場、出発 |
10:56 | 野登寺・本堂 |
11:18 | 野登山三角点 |
12:42 | 林道終点 |
13:16 | 駐車場、到着 |